よろこんで!**してみました。

アラフィフ男子が、何気ない日常生活で楽しいと思うことを、つれづれに書く雑記ブログ。美術・落語・スポーツ観戦・グルメ・お酒に旅行等々。たまには、なにか語ることもあるかも・・・

北斎 vs 広重、花鳥画対決(2021/8/14)

よろコンです。

 

また、お盆の時に行ったトーハク(上野・東京国立博物館)の話です。

トーハクの常設展(総合文化展)はその時々で展示替えがあり、いつ行っても新鮮で見ごたえがあります。そりゃー、日本最古で最大級、最高峰の博物館ですから。

 

そして、今回はトーハクの浮世絵です。

 

国立西洋美術館の礎となった松方コレクション。川崎造船所(現・川崎重工)の初代社長・松方幸次郎が第一次大戦の船舶需要による事業拡大で得た莫大な資金を元に美術品を大量購入。その数、一万点あまり。多くの西洋の美術品に加え大量に買い戻されたのが海外に渡った浮世絵でした。その数、約八千点。そして、その浮世絵コレクションを引き継いだのがトーハクです。だから、いつ見ても浮世絵コーナーは充実してます。

 

と、前置きが長くなりましたが、ここから本題・北斎と広重です。

 

葛飾北斎(1760~1849)といえば、なんといっても「富嶽三十六景」

70歳を超えてたどり着いた新境地。浮世絵「風景画」を確立したと言われる逸品。神奈川沖浪裏はきっと世界一有名な「波」でしょう。

 

そして、歌川広重(1797~1858)といえば、なんといっても「東海道五十三次」

30歳過ぎてもパッとしなかった広重も見たであろう富嶽三十六景。それに触発され、世に出たのが、この名作。「風景画」が広重を世に送り出したのです。

 

そして広重は北斎をずっとライバル視していたとか。

 

  この二人。どうしても「風景画」が思い起こされるのですが、もちろんそれだけではありません。トーハクで見て、やっぱり良いなぁと思った二人の

「花鳥画」

を見比べてみました。

 

 

まずは北斎

f:id:YoroCon:20210827000345j:image

「鶺鴒 藤」(せきれい  ふじ)

 

続いて広重
f:id:YoroCon:20210827000308j:image

「月下桃花に燕」(げっかとうかにつばめ)

 

北斎は赤い空に青い花。下から花をついばみそうな鶺鴒

広重は青い空に赤い花。舞いながら花をついばみそうな燕

 

  構図は似ている気もするのですが・・・

空の色、花の色、鳥の動き。まったく違います。

北斎はおそらく朝か夕。広重は夜。時間もまったく違います。

北斎は少し落ち着いた印象。広重は少し軽やかな印象。個人的にはこちらもまったく違いました。

 

さぁ、もし、自分の家で飾るなら、どちらを飾るかなぁ?

(個人的に今回は広重の方かなぁ。もちろん、どちらも良いですが)

 

  ということで、いかがでしたでしょうか?

いろいろな作品を見比べてみてもおもしろいかもしれません

 

最後は関連リンクです。

 

今年はなんだか広重をよく見ます。

www.suki-kore.tokyo

 

だいぶ前に行きました。北斎

www.yorocon46.com

前置きばかりが、長くて申し訳ありませんが、やっぱりトーハク、好きです。

それにしても今年は浮世絵をよく見ている気がします。次のブログは・・・

 

ということで、ここまで、お付き合いいただき、ありがとうございました。

本日は以上です。ではでは


f:id:YoroCon:20210826235821j:image

(雨のトーハク)

 

おやじの背中(2021/8/14)

よろコンです。

 

雨が続いた今年のお盆。上野で久しぶりに彼に会いました

 

f:id:YoroCon:20210824212432j:image

「老猿」高村光雲作 明治26年(1893)

 

日本に憲法が制定され、衆議院総選挙が行われ、第一回目の議会が開かれた少し後に彼は生まれました。日本の木彫に西洋彫刻の写実性を取り入れた意欲作。大鷲と格闘した直後の姿。

 

f:id:YoroCon:20210824212450j:image

 

子どもの頃、その気迫溢れる姿に言い知れぬ迫力

「凄み」を感じたことを思い出します

それは今も変わらないのですが・・・


f:id:YoroCon:20210824212443j:image

 

ふとその背中を見てみると

どことなく漂う哀愁、まさにおやじの背中

 

こう感じたのも自分が歳をとった証拠なのでしょう

 

彼といつか日本酒でも一杯やりたいなぁ

 

そう思うと歳をとるのもそんなに悪くないと思えてきました

また、いつか彼に会いに来たいと思います

そのときは、どんなふうに思うのでしょうか・・・

 

見るときによって、感じ方が違う

これも美術を見る楽しみです

 

こちらは、酔いがまわり過ぎたか?
f:id:YoroCon:20210824212439j:image
ハンプティ・ダンプティ(根付コレクションから。リン・リチャード 1998)

まだまだ暑い日が続きます。ご自愛ください。

 

ではでは。

 

2021年8月 東京の展覧会通信(2021/8/2)

よろコンです。

 

8月に入りました。今年も東京の夏は暑い。とろけます・・・

こんなときこそ涼しく静かな美術館でゆっくり過ごしたい・・・

 

さて、8月は夏休み!基本的に7月から開催されている夏休み向けの展覧会が継続中。なので内容的には先月と同じものが多いです。あと、今回も先月行ってきた展覧会について少しコメントしています。

 

  ということで、自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトです。気になるものが一つでもありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。


【目次】

 

1. 情報源

今回も展覧会情報はこちらを中心に掲載しています。

・アートスケープの展覧会スケジュール

展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

・チラシミュージアム(iPhoneソフト)

 

それでは、いよいよ本題です。

 

f:id:YoroCon:20210802004921j:image

(これはとある美術館の裏の重文です)
 

2. 展覧会

(1) これから見たい展覧会

・「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況」清澄白河(木場)・東京都現代美術館 開催中~10/17(日)

genkyo-tadanoriyokoo.exhibit.jp

※ 日本現代美術の巨匠・横尾忠則の大規模個展。600点以上が展示されているとのこと。今、私がいちばん行きたい展覧会です。

このほか東京都現代美術館では6月まで企画展が開催されたマーク・マンダースの作品も「保管と展示」ということで展示を継続。MOTコレクション展とあわせて楽しめそうです。

 

なお、横尾忠則関連では六本木・東京ミッドタウン横で

・「横尾忠則:The Artists」六本木・21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3 開催中~10/17(日)

www.2121designsight.jpも開催中。カルティエ現代美術財団から依頼されて横尾忠則が作成したアーティスト、哲学者、科学者などの肖像画139点からなる展覧会です。入場料は無料とのこと。2つの展覧会をあわせて見るのもおもしろそうです。

 

また、渋谷PARCOの「ほぼ日」でも、関連イベントが

www.1101.com

この夏、"YOKOO"が熱い。

 

・「ざわつく日本美術六本木・サントリー美術館 開催中~8/29(日)

www.suntory.co.jp

※ 名前からして"ざわつく"展覧会ですが、「作品のどこにざわついたのだろう」から、より深い鑑賞体験を引き出す展覧会とのこと。サントリー美術館所蔵の名品を見て、その作品や展示方法からきっと目、頭そして心がほぐされることでしょう。

 

日本美術関連では、次の展覧会も開催中。

・「三菱創業150年 三菱の至宝展東京(丸の内)・三菱一号館美術館 開催中~9/12(日) 

mimt.jp

※  「曜変天目」ですねぇ、注目は。

 

浮世絵では

・「開館55周年記念特別展 山種美術館所蔵 浮世絵・江戸絵画名品選 -写楽・北斎から琳派まで-恵比寿(広尾)・山種美術館 開催中~8/29(日) 

www.yamatane-museum.jp

※  広重の「東海道五拾三次」全点一挙公開中

 

・「THE 北斎 -富嶽三十六景と幻の絵巻-両国・すみだ北斎美術館 開催中~9/26(日) :前期=8/22(日)・後期8/24(火)~

https://hokusai-museum.jp/modules/Exhibition/exhibitions/view/1863

※ 「富嶽三十六景」と「隅田川両岸景色図巻」。

 

・「浮世絵風景画 -広重・清親・巴水 三世代の眼-町田・町田市国際版画美術館 開催中~9/12(日) 

hanga-museum.jp

※江戸~明治~大正~昭和の浮世絵。橋口五葉・伊藤深水らのミニ企画展「浮世絵モダーン」もおもしろそう。それにしても今年は川瀬巴水の展覧会が多い印象。現在、大田区立郷土博物館でも巴水展(9/20まで)を開催しています。

 

大田区ホームページ:特別展「川瀬巴水−版画で旅する日本の風景−」のご案内(会場、会期など)

 

10月もSOMPO美術館で巴水展があります。注目ですね。 

 

 仏像ではトーハクの二つの展覧会

・「聖徳太子1400年遠忌記念 特別展 聖徳太子と法隆寺上野・東京国立博物館 開催中~9/5(日) 

tsumugu.yomiuri.co.jp

・「特別展 国宝 聖林寺十一面観音 -三輪山信仰のみほとけ上野・東京国立博物館 開催中~9/12(日) 

tsumugu.yomiuri.co.jp

※ 国宝の集う展覧会を二つ同時開催。聖林寺十一面観音を東京で鑑賞できるのは今回が初めてとのこと。  

 

西洋美術ではこちら

・「ルネ・ラリック リミックス -時代のインスピレーションをもとめて目黒・東京都庭園美術館 開催中~9/5(日) 

www.teien-art-museum.ne.jp

※ アール・デコの旧朝香宮邸・東京都庭園美術館でのルネ・ラリック展。空間も含めて味わいたい。

 

  それでは、先月見てきた展覧会からですが、作品の写真はすべてミュージアムショップで購入した絵はがきまたは図録のものです。

 

(2) 先月見てきた展覧会から

・「映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く」府中・府中市美術館 開催中~7/11(日)終了

www.city.fuchu.tokyo.jp

※ 江戸から明治・大正・昭和の風景画。「風景」の移り変わりを見て取れる展覧会でした。

f:id:YoroCon:20210801235711j:image

三栖右嗣(みす ゆうじ)「小笠原父島から南島・母島を望む」 昭和52(1977) 展覧会図録から

  

 ・「三井記念美術館コレクション名品展 自然が彩る かたちとこころ ー絵画・茶道具・調度品・能装束など-三越前・三井記念美術館 開催中~8/22(日) 

www.mitsui-museum.jp

※ またまた見てきた円山応挙の国宝「雪松図屏風」が素晴らしい。存在感があります。酒井抱一の木目を生かすという趣向を凝らした作品もおもしろみがあります。長期休館前にぜひ見てみてください。

 f:id:YoroCon:20210801233001j:image

(右隻)

f:id:YoroCon:20210801232850j:image

(左隻)

f:id:YoroCon:20210801232911j:image

円山応挙「雪松図屏風」 江戸時代 18C 展覧会絵はがきから


f:id:YoroCon:20210801232924j:image

酒井抱一「秋草に兎図屏風」 江戸時代 19C 展覧会絵はがきから

 

・「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」新宿・SOMPO美術館 開催中~9/12(日)

www.sompo-museum.org 

※ ルーヴルの次にコロー作品を有するランス美術館から風景画が日本に。コロー作品を多く楽しめるとともに、コロー、バルビゾン、ブーダン、印象派と西洋風景画の変遷を楽しめます。森に牧場に海にと、絵を見ながらマイナスイオンを感じられるかも。

 

展覧会ポスターはコローです。楽しそうに踊っています(^^)

f:id:YoroCon:20210801232916j:image

絵は、ジャン=バティスト・カミーユ・コロー「イタリアのダンス」1865-70年

 

この展覧会、この絵にやっぱり惹かれました。

f:id:YoroCon:20210801232907j:image

 クロード・モネ「べリールの岩礁」1886年 展覧会図録から

  

・「マン・レイと女性たち渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアム 開催中~9/6(月) 

www.bunkamura.co.jp

※ ダダ。既成の常識を打ち壊す芸術活動。ニューヨーク・ダダの中心人物マン・レイ。デュシャン、エルンスト、プルトン、多くの芸術家と交流を持つマン・レイ。そして彼の作品に影響を与えた女性たち。そんな女性との関係をたどりながらマン・レイ作品を紐解く展覧会です。彼の作品を見ながら、その時代の空気も感じられるようです。

 

f:id:YoroCon:20210801232904j:image

この写真はマン・レイ「眠る女」(ソラリゼーション)1929年

世界恐慌の年の作品ですね。

 

f:id:YoroCon:20210801232900j:image

マン・レイ「アングルのヴァイオリン」1924年 展覧会図録から

マン・レイが尊敬するフランスの巨匠アングルの「ヴァルパンソンの浴女」がモチーフとのこと。モデルは当時恋人のモンパルナスのキキ。

 

・「2021 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展西高島平・板橋区立美術館 開催中~8/15(日) 

www.city.itabashi.tokyo.jp

※ 今年もやってきました板橋区立美術館のボローニャ絵本展。今年も個性的な作品がそろいました。「スイミー」でおなじみのレオ・レオーニ作品受贈記念展も一緒に。

 f:id:YoroCon:20210801232855j:image

入口のポスター

 

f:id:YoroCon:20210801232920j:image

ガブリエラ・ブリン(アルゼンチン)「やさいはみんな」

左「豆はもんくばかり」 、右「豆はいうことをきくゾウがほしい」

展覧会図録から

 

さて、最後は先々月のホキ美術館を再掲。こちらはまだまだ開催中です。

・「STORIES 永遠の人物画展」千葉・ホキ美術館 開催中~11/7(日)

www.hoki-museum.jp

f:id:YoroCon:20210701210717j:image

・右:生島浩「月虹」2012

・左:三重野慶「僕が見ているあなたをあなたは見れない」2020

絵ハガキから

 

今月は以上です。 

 

3. さいごに

先月も載せましたが、今月、行ければなぁ。

 

三島・佐野美術館

「渡辺省亭 -欧米を魅了した花鳥画-」7/17(土)~8/29(日)

渡辺省亭 ―欧米を魅了した花鳥画― 詳細を掲載しました | ニュース | 佐野美術館 Sano Art Museum

  

箱根・ポーラ美術館

「フジタ - 色彩への旅」開催中~9/5(日)

www.polamuseum.or.jp

 

夏休みの展覧会も今月下旬から来月に入ったくらいで終わっていきます。

「これは見逃せない!」というものはどんどん見に行かないと。

開催中の展覧会は”今”しか見られませんから。善は急げ!

 

さて、最後に関連リンクです。

 先月行った展覧会からです。

www.suki-kore.tokyo

www.suki-kore.tokyo

www.suki-kore.tokyo

アートについてはこちらのブログも。

www.suki-kore.tokyo 

ということで、以上です。

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

 

ではでは。

 
f:id:YoroCon:20210802004917j:image

(夏の空。この中にも重文がいっぱいのよう)

f:id:YoroCon:20210802004912j:image

(こんな感じの重文みたいです)

 

東京今日のコースメニュー。映画、展覧会、展覧会にまた映画(2021/7/22)

よろコンです。

 

今朝もベッドから落ちました(^^;)

理由は、一つ前のブログで・・・

 

  さて、今日から四連休。何のための四連休だったっけ・・・これは、触れないことにして、今日もとにかく好きなことして歩き回ったというだけのお話です。

相変わらず、他愛もない話ですが、お付き合いを。

 

【本日のコースメニュー】

 

  さて、本日は家で遅めの朝食(というか昼食)を食べて正午過ぎに出発。

 

f:id:YoroCon:20210722233852j:image

(夏空の小金井。緑の中は涼しそう)

 

そして、最初の目的地は吉祥寺。暑い(^^;)
f:id:YoroCon:20210722233848j:image

 

本日のコースメニュー1品目は

(1品目) 映画「83歳のやさしいスパイ」@吉祥寺・UPLINK吉祥寺

映画です。またまた来ましたUPLINK吉祥寺さん。すでに私の心のホームシアター

12:45~の上映を鑑賞。

f:id:YoroCon:20210722233817j:image

f:id:YoroCon:20210722233914j:image

この映画、今年の第93回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた作品。

83歳のおじいさんセルヒオがスパイとして雇われ老人ホームに。依頼主からは家族が虐待されていないかという調査依頼。妻を亡くして間もないセルヒオが任務を全うすべく老人ホームの人々と触れ合う中で、最後に見つけた本当の調査結果とは。

(ほぼパンフの内容。ネタバレしてないつもりです^^;)

83spy.com

まず、これがドキュメンタリーということにびっくりしました。でも、ドキュメンタリーじゃないとこの「味」は出ないかなぁ。

根底に流れるテーマは重め。この問題が世界共通であることをあらためて認識させられますが、重くならずにあたたかく伝えてくれます。私は「涙が溢れて止まらない」ではなかったですが、じんわりと、しみじみと心に入る作品だと思います。

(派手な展開、激情に訴えかけるような作品が好きな方には向いてないかなぁ)

 

  さて、コース2品目

(2品目) 展覧会 ランス美術館コレクション「風景画のはじまり コローから印象派へ@新宿・SOMPO美術館


f:id:YoroCon:20210722233844j:image

f:id:YoroCon:20210722233903j:image

 

15:00くらいから一時間ほど、こちらの展覧会を見てきました。

www.sompo-museum.org

フランスのランス美術館は2019/9/23から2023年にかけて長期改修中。その間、作品が世界を旅してます。以前もランス美術館展を開催したSOMPO美術館に今度は風景画の名品が集います。

絵画の歴史の中では宗教画、歴史画に比べ、地位が低く見られてきた風景画。近代化が進む中、徐々にその価値が認められてきた風景画は19世紀になり鉄道・チューブ絵具といった現代では当たり前のものが登場してくると、画家をアトリエから解放し、戸外での制作に。風景画そのものが変わっていきます。

ランス美術館はルーヴルに次いでコロー作品を有する美術館とか。多数のコローの作品をはじめドービニーやブーダン、モネ、ルノワールらの作品を通じて風景画の変遷がわかる展覧会です。

個人的にはコローと活動したバルビゾンの画家・アンリ=ジョゼフ・アルピニーのべた塗り気味で明るい光を感じる作品やマクシム・モーフラの岩礁の絵なんかが好きでした。岩礁だとモネの絵も必見です。

風景画の展覧会って、ハズレがないです。きっと好きな絵があります。少し、人は多めでしたが、夏の涼に爽やかな緑と海の風景画はいかがでしょうか?

 

お次のコース3品目も続けての展覧会

(3品目) 展覧会 「マン・レイと女性たち@渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアム


f:id:YoroCon:20210722233856j:image

f:id:YoroCon:20210722233828j:image

 

マン・レイ。ニューヨーク・ダダの芸術家でシュールレアリスト。ニューヨーク、パリ・モンパルナス、ハリウッドそしてまたパリとアメリカ・フランスで活躍した人です。写真が有名ですが、そのほかに絵画、オブジェ、デザインとさまざまな作品を残したマルチクリエーターです。そしてモンパルナスのキキ、助手だったリー・ミラーをはじめ、数々の女性との出会いを通して自らの芸術を作り上げていきました。

本展ではマン・レイ芸術に欠かせない女性との関りを追いながら、その作品を見て行きます。

 

マン・レイ。今でも思い出すのは池袋西武にあったセゾン美術館でのマン・レイ展。大学生になって何も分からず手当たり次第に展覧会に行き始めた最初の頃に見た展覧会でした。当時学生だった私は正直理解ができませんでしたが、ただただ「すごい世界」と思い興味を持ったのを覚えています。あれからおよそ30年。今でも理解できているとは思いませんが、美術への興味を駆り立ててくれる芸術家の一人です。

マン・レイの写真を通じて、当時の時代の雰囲気を感じるのも面白いと思います。

www.bunkamura.co.jp

Bunkamuraでは今、こんな感じで壁に絵が描かれています。

 

「PLAYTIME」(2021.0710SAT-31SAT)

f:id:YoroCon:20210723004807j:image

架空のパリの街を旅してみましょう!

 

f:id:YoroCon:20210722233900j:image

 

さてさて、ここまで立て続けに来ましたので、ちょっとブレイク。

(コーヒー) 名曲喫茶 ライオン@渋谷

f:id:YoroCon:20210722233832j:image

今日はチャイコフスキーのピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出」でした。

時間がなかったので20分くらいで出ましたが、ゆっくりするには良いところです。

 

渋谷に来ると毎度毎度ですが、やっぱり行ってしまう

岡本太郎「明日の神話」
f:id:YoroCon:20210722233910j:image

暑い夏にぴったりな感じ。

 

さて、井の頭線で再び吉祥寺に
f:id:YoroCon:20210722233840j:image

 

本日のコース最後の4品目は、再び吉祥寺のUPLINKさん

(4品目) 映画「ベルヴィル・ランデブー」@吉祥寺・UPLINK吉祥寺


f:id:YoroCon:20210722233825j:image

 

19:15からの上映

f:id:YoroCon:20210722233836j:image

 

こちらは2004年の第76回アカデミー賞・長編アミメーション映画賞・歌曲賞にノミネート。21世紀フランス・アニメーション伝説の作品とのこと。

おばあちゃんと暮らす孫のシャンピオン。子どもの頃から一緒の愛犬ブルーノ。シャンピオンは自転車好き。やがて大人になり特訓を重ねてツール・ド・フランスに出場。ところがそこで事件が。マフィアに誘拐されるシャンピオン。孫を助けに立ち上がるおばあちゃんとブルーノ。そして謎の助っ人・三つ子のシンガー。奇想天外なシャンピオン奪還作戦の結果やいかに。(これもパンフから。ネタバレしてないと思いますが・・・)

 

・・・冒険活劇のように書いていますが、この作品、アニメーション監督・高畑勲監督のこのことばがぴったりくる気がします。

きわめて個性的な長編アニメの傑作」

結構、シュールでナンセンス。ちょっとブラック、ちょいグロでかなりエスプリの利いた作品でした。アニメということで小さいお子さんとかを連れていくと「むっ、少し違う^^;」なんて思うかもしれません。見るなら大人のアニメだと思いました。(個人の感想です)

child-film.com

  ということで、本日のコースは終了。

おなかいっぱいですが、最後はやっぱり食べたいかなぁ、デザートが。

 

(デザート) 鯛焼き@吉祥寺・くりこ庵

次見に来る映画を物色していると・・・

f:id:YoroCon:20210722233907j:image

おいおい、こりゃ食えんなぁ(^^;)

でも、見に来ちゃいそう・・・

joji.uplink.co.jp

いずれにせよ、また来ます。

 

  さっ、毒が回ってこないように(くわばらくわばら)、UPLINKさんのある吉祥寺PARCOを出て駅の方に。

帰りがけ、やっぱり気になって、ハモニカ横丁のお店の方を見てみると、開いてそう。

ギリギリセーフ。間に合いました。

くりこ庵の鯛焼きです。
f:id:YoroCon:20210722233918j:image

今日でスタンプカードがいっぱいになって、次は1つサービスなんです。やったー。(どんだけ食べているのか)

暑くても、吉祥寺に来ると食べたくなる。パブロフの犬なのか、食べたいから来るのか・・・どっちでも良いか。

 

  ということで、本日も無事終了。これで、ゆっくり寝られます。

そして今日はベッドから落ちなくて済みそうです。

 

  こんかいもここまでこの他愛のない話にお付き合いいただき、ありがとうございました。また、次もよろしくお願い申し上げます。

 

  ではでは。


f:id:YoroCon:20210722233821j:image(吉祥寺北口、パルコ前あたりの花壇の花。キレイだけど名前は何だろう?)

 

三井、ミカドと喬太郎(2021/7/13)

よろコンです。

 

  昨今の労働基準法の改定、36協定順守の強化、働き方改革により我が社も年休取得促進に取り組み、年休を取得しやすい環境作りが進められています。そんな中、本日は計画的な年休取得を実現すべく・・・お休みしました(^^;)

 

  そう、社会派なことを語るつもりは微塵もなく、50のおじさん、お休みを取るといういつもの他愛のない話です(^^;)

それにしても、適度に休みを取るのは必要です。働き過ぎにご注意を(私は該当しない^^;)

 

【本日のコース】

 

  ということで、昨日、リモート飲み会で飲み過ぎたため、今日は昼過ぎから活動開始。

 

本日の「ふりだし」は 

f:id:YoroCon:20210713235356j:image

神田です。

 

ここから、とぼとぼと7、8分歩くと見えてくるのが・・・

 

日本銀行 本店 

f:id:YoroCon:20210713235331j:image

f:id:YoroCon:20210713235312j:image

東京駅を設計した辰野金吾の設計。重要文化財です。

先週の「新・美の巨人たち」で内田有紀さんが紹介されていたのを見ました。内田さんは辰野金吾ファンとか。(「辰金さん」なんて親しみを込めて呼んでましたね)

 

建物内の見学ツアーもあるようなので、今度は見てみたいですね。

本店見学 : 日本銀行 Bank of Japan

 

でも、今日は日銀に来たわけではないので、お目当てに・・・

 

同じく重要文化財の三井本館の脇を抜けて

f:id:YoroCon:20210714003007j:image

(三井本館の柱)

 

たどり着いたのは本日、一つ目のお目当て

三井記念美術館

f:id:YoroCon:20210713235253j:image

 

こちらで開催中なのは
f:id:YoroCon:20210713235334j:image

「自然が彩るかたちとこころ」

 

  茶碗、調度、牙彫に自在置物、そして絵画と三井家の誇るコレクションを展示。

円山応挙の国宝「雪松図屏風」が見たかったので来ましたが、そのほかにも酒井抱一の「秋草に兎図襖」のように趣向を凝らした作品、絢爛豪華な着物等、見どころ満載です。この辺は、またいずれ。

なお、本展後は2022/4月までリニューアル工事で休館とのことです。

三井記念美術館

 

  こちらの展覧会、開館時間が11:00~16:00と短いので、行かれる際はご注意を。

 

  さて、展覧会を見た後は少し休憩

 

ミカドコーヒー

f:id:YoroCon:20210713235308j:image

日本橋三越の向かいの老舗コーヒー店。

こちらでいただいたのは
f:id:YoroCon:20210713235304j:image

モカコーヒー

コーヒーの香り際立つ大人のアイス。プルーンが良いアクセント。

 

一階のスタンドで食べると390円、二・三階のテーブル席で食べると500円。

こちらコーヒーなど、一階のスタンドだとだいぶお安くなります。

私は今日もスタンドに。二階以上に行ったことないかも。

f:id:YoroCon:20210713235444j:image

f:id:YoroCon:20210713235337j:image

 

アイスを食べて、お店を出たところで、こんなものが

f:id:YoroCon:20210713235323j:image
f:id:YoroCon:20210713235320j:image

東京ビエンナーレ

tb2020.jp

そうそう、やっているって言ってたなぁ。

思わず座ってきちゃいました。コンクリの椅子。

また、どこかオブジェを見に行こうかなぁ。

 

さてさて、そろそろ時間なので、本日の二つ目のお目当てに向けて地下鉄で三越前から

f:id:YoroCon:20210713235258j:image(何回も写真を撮ってますが、重要文化財が並ぶ街、日本橋)

 

銀座線で上野広小路へ

f:id:YoroCon:20210713235301j:image

 

さて、今日の二つ目のお目当ては・・・

鈴本演芸場

f:id:YoroCon:20210713235327j:image

寄席です。

写真が撮りやすいように寄席の人が幟をおさえてくれています。優しい(^^)


f:id:YoroCon:20210713235316j:image

 

本日の夜の部主任(トリ)は
f:id:YoroCon:20210713235352j:image

柳家喬太郎師匠

この一・二年、いちばん見に来ている落語家さんです。

古典から新作、人情もの、滑稽話、これだけなんでもできる人はなかなかいないんじゃないですかね。マクラも面白い。しんみりと聞かせるかと思ったら、とんでもないアクションで笑わせたり。ある意味、常識を超えた、想像の上を行くことをする落語家さんだと思います。それでこそ落語。

 

7月中席夜の部は

~新作も昔は古典だった~

ということで、新作特集。本日、3日目は「残酷なまんじゅうこわい」

途中までは普通にあの有名な古典落語「まんじゅうこわい」なのですが、怖い怖いとまんじゅうを食べ始めたところから、一気に怒涛の展開が。

いやいや、サイコ、ホラー、ナンセンス?!存分に楽しんできました。

なお、中席は7/20(火)まで。

鈴本演芸場

ほかの出演者の方も、本当に面白かったです。

 

f:id:YoroCon:20210713235349j:image

(追い出しの太鼓。出て行かないと^^;)

 

さっ、寄席も終わり、私のお休みも終わり。明日は仕事です。(あ~ぁ)

 

ということで・・・

さいごに

場所のまとめです。

・日本銀行

 

・三井記念美術館

 

・ミカドコーヒー

 

※ ここまでは、ほとんど同じような場所ですね(^^;)日本橋なので

 

・鈴本演芸場

 

・柳家喬太郎

柳家 喬太郎|一般社団法人 落語協会

(あっ、これは場所ではない)

 

  ということで、おじさんの他愛のない休日報告は以上でした。

ここまで、お付き合いいただき、ありがとうございました。

おあとがよろしいかは??ですが、またよろしくお願いします。

ではでは。

 

f:id:YoroCon:20210713235345j:image
(この中にミツバチがいます。どこでしょう?)

 

2021年7月 東京の展覧会通信(2021/7/2)

よろコンです。

 

今日の東京は土砂降りですねぇ。今週末も降りそうな・・・

梅雨の後半戦。今年も後半戦。いよいよです(何が?^^;)

 

さて、多くの美術館が再開した6月。結構、行きました、美術館。

7月は夏休みになるので、おもしろそうな展覧会が続々開催に。

 

  ということで、自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトです。

今回も終わったものも含め見てきた美術展にコメントを添えてご紹介したいと思います。もし、気になるものが一つでもありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。


【目次】

 

1. 情報源

今回も展覧会情報はこちらを中心に掲載しています。

・アートスケープの展覧会スケジュール

展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

・チラシミュージアム(iPhoneソフト)

 

それでは、いよいよ本題です。

 

f:id:YoroCon:20210701210145j:image

河鍋暁斎「骸骨図」@板橋区立美術館「はじめまして、かけじくです」展より

左の掛け軸の左足に畳の跡、右の掛け軸の右下の落款は大いに乱れ、なんと"酒気帯び"制作とのこと。さすが暁斎にして"狂斎"。感服です。

 

 

2. 展覧会

(1) これから見たい展覧会

・「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」新宿・SOMPO美術館 開催中~9/12(日)

www.sompo-museum.org 

※ 何年か前にSOMPO美術館の前身の東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(長い^^;)でランス美術館展がありましたが、SOMPO美術館でフランス近代風景画の展覧会。クールベの写実主義からバルビゾンから印象派からと、非常に楽しみな展覧会です。

 

 ・「映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く」府中・府中市美術館 開催中~7/11(日)

www.city.fuchu.tokyo.jp

※ これは、今週末に行けたら、行きたいと思ってます。SOMPOがフランスの風景画なら、こちらは日本の風景画。見比べても面白そう。

 

・「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況」清澄白河(木場)・東京都現代美術館 7/17(土)~10/17(日)

www.city.fuchu.tokyo.jp

※ 1936年生まれ。御年85歳。日本を代表する現代芸術家の一人で現在も精力的に活動されている横尾忠則さんのこれまでから「現在」に至るまでを紹介する展覧会。横尾さんのインタビューをテレビなどで見ていて「このパワーはどこから来るのか?」と思っていたので、ぜひぜひ、その"源"を見に行きたいと思います。

 

・「開館55周年記念特別展 山種美術館所蔵 浮世絵・江戸絵画名品選 -写楽・北斎から琳派まで-恵比寿(広尾)・山種美術館 7/3(土)~8/29(日) 

www.yamatane-museum.jp

※ これまで、山種美術館の「浮世絵」はあまり見てなかったです。写楽や北斎の作品も楽しみですが、広重の「東海道五拾三次」全点一挙公開とみどころ紹介にあります。これは見たい。鈴木其一や伊藤若冲も楽しみです。

 

・「マン・レイと女性たち渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアム 7/13(木)~9/6(月) 

www.bunkamura.co.jp

※ 私の中でダダと言えばこの人。ソラリゼーションなどの写真技法を編み出し、「アングルのヴァイオリン」など独創的な多くの作品を残した芸術家。大昔、学生のころ、今はなき池袋のセゾン美術館で展覧会があったのを見に行きました。まだ、美術館に行き始めた頃でとても強く衝撃を受けたことを思い出します。久々のマン・レイ展、行ってきます。(前売り券購入済み^^)

 

・「ルネ・ラリック リミックス -時代のインスピレーションをもとめて目黒・東京都庭園美術館 開催中~9/5(日) 

www.teien-art-museum.ne.jp

※ ルネ・ラリックも結構展覧会は見に行ってます。アール・デコの旧朝香宮邸・東京都庭園美術館はルネ・ラリックを展示するのにとてもふさわしい場所だと思います。作品はもちろん、その"空間"も楽しんできたいと思います。

 

・「三菱創業150年 三菱の至宝展東京(丸の内)・三菱一号館美術館 開催中~9/12(日) 

mimt.jp

※ 三菱のコレクション。国宝12点って、ただただすごいです。もともとは昨年開催予定でしたがCOVID-19のおかげで1年延期となり今年開催に。「曜変天目」は一度見てみたい。(まだ見てない^^;)

 

・「三井記念美術館コレクション名品展 自然が彩る かたちとこころ ー絵画・茶道具・調度品・能装束など-三越前・三井記念美術館 7/10(土)~8/22(日) 

www.mitsui-museum.jp

※ こちらは三井家コレクション。こちらも応挙の国宝「雪松図屏風」に国宝「志野茶碗 銘卯花墻に重要文化財とやはりすごい。牙彫に自在置物などの明治の超絶技巧もあり、楽しみな展覧会です。

 

・「聖徳太子1400年遠忌記念 特別展 聖徳太子と法隆寺東京(丸の内)・三菱一号館美術館 7/13(火)~9/5(日) 

tsumugu.yomiuri.co.jp

※ 国宝と言えばもちろんこちらも。聖徳太子坐像に薬師如来坐像。最近の教科書では聖徳太子ではなくて「厩戸王」なんですよね。1400年を経て、自分の名前が議論されることになるとは、さすがの太子も思いもよらなかったのでは(^^;)

トーハク本館では特別展「国宝 少林寺十一面観音 - 三輪山親交のみほとけ」も開催中です。

  

・「THE 北斎 -富嶽三十六景と幻の絵巻-両国・すみだ北斎美術館 7/20(火)~9/26(日) 

https://hokusai-museum.jp/modules/Exhibition/exhibitions/next

 

※ 「富嶽三十六景」と「隅田川両岸景色図巻」を中心に前後期に分けて北斎作品を約100点展示とのこと。北斎の名品を堪能しに行きましょう。

 

・「浮世絵風景画 -広重・清親・巴水 三世代の眼-町田・町田市国際版画美術館 7/10(土)~9/12(日) 

hanga-museum.jp

※ 町田の版画専門美術館。江戸の広重、明治の清親、大正~昭和の巴水。時代を超えて描かれる名所絵・風景画の世界。前後期で全点展示替えの373点出品とのこと。これは見ごたえありそう。あわせて橋口五葉・伊藤深水らの作品を展示したミニ企画展「浮世絵モダーン」も興味ありです。

 

・「2021 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展西高島平・板橋区立美術館 7/17(土)~8/15(日) 

www.city.itabashi.tokyo.jp

※ 板橋区立美術館、夏の恒例。今年はどんな発想豊かな絵本が飛び出すか。毎年楽しみです。あわせて「スイミー」でおなじみのレオ・レオーニ作品受贈記念展もあります。

 

 

(2) 先月見てきた展覧会から

・「大・タイガー立石展 POP-ARTの魔術師千葉・千葉市美術館 開催中~7/4(日)  ※ 今週末まで。もうすぐ終了

www.ccma-net.jp

※ 先週見てきました。日曜美術館を見て行ったのですが、すっかりファンになりました。発想の軽やかさ、表現の精密さ、なににもとらわれない自由さ。これから全国を巡回しますが、今年の秋、再び埼玉に来るので、行けたら、また見に行きたいなと思ってます。

f:id:YoroCon:20210701210749j:image
タイガー立石「昭和素敵大敵」1990(昭和2)

高さ2m23cm7mm、幅7m15cm2mmの超大作の中央部分。明治・大正・昭和とそれぞれの時代を映した大作が並びます。写真撮影可能なエリアでしたので、そこからの一枚です。古賀春江の「海」には美空ひばりでしょうか。良い。

 

・「はじめまして、かけじくです板橋・板橋区立美術館 開催中~7/4(日)  ※ 今週末まで。もうすぐ終了

www.city.itabashi.tokyo.jp

 

※ 板橋区立美術館の館蔵品展で入場無料、すべての作品が撮影OKというサービス満点な展覧会。そして作品も最初の写真の河鍋暁斎から英一蝶、柴田是真、逸見一信、司馬江漢、酒井抱一、鈴木其一と見ごたえある作品たちです。今週末までですが、おすすめです。f:id:YoroCon:20210701210726j:image
f:id:YoroCon:20210701210745j:image

野崎真一「四季花鳥図」江戸時代

上図右から春は白梅に鶴、夏は燕子花や紫陽花に雀、下図に降りて右の秋は紅葉に菊に綬帯鳥、冬は柳に椿に鴛鴦。

絵師「のざきしんいつ」は江戸琳派・酒井抱一の孫弟子。明るく鮮やかな色遣いが印象的で個人的に"推し"絵師になりました。

 

・「STORIES 永遠の人物画展」千葉・ホキ美術館 開催中~11/7(日)

www.hoki-museum.jp

※ こちらはホキの現代写実絵画コレクションから人物にスポットをあてた作品の展覧会。もう何度か訪れていますが、いつ見てもそれぞれの作品に引き込まれます。リアルだけどリアルだけではない何かを感じる。「写実って何だろう」なんてぼんやり考えながら見ています。上記のリンクから今回展示されている多くの作品を見ることができます。

f:id:YoroCon:20210701210717j:image

ミュージアムショップで購入した絵ハガキから

・右:生島浩「月虹」2012

・左:三重野慶「僕が見ているあなたをあなたは見れない」2020

 

ここからは先月で終了した展覧会から

 

 ・「コレクター福富太郎の眼」東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 開催中~6/27(日) ※終了

※ 「昭和のキャバレー王」こと福富太郎は稀代のコレクターでもありました。他人の評価だけでなく自分が良いと思える作品をコレクションしていく。とても個性的で素晴らしい展覧会でした。特にコレクションのきっかけとなる鏑木清方の作品は素晴らしかった。

f:id:YoroCon:20210701210712j:image写真は展覧会で購入した絵はがきから

右:鏑木清方「刺青の女」1913(大正2)頃

中:鏑木清方「薄雪」1917(大正6)頃

左:島成園「春の愁い」1915(大正4)頃

 

・「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」六本木・サントリー美術館  6/27(日)まで ※終了

※ 個人的には一番最初に展示されていた雪村周継の屏風の水墨画からすでに圧倒されました。中世から近代までを駆け抜けて日本美術史を眺めていくような充実した展覧会でした。

f:id:YoroCon:20210701210721j:image

会場はすべて写真撮影OK。ちょっと変わった作品ですが

「舞妓覗き見図」三畠上龍 江戸時代19世紀

「みはた じょうりゅう」と読むようです。右の丁稚の眼を見開き、歯をむき出しにした姿は少しグロいですが、何か主題があったのかもしれないとのこと。他に類例のない異色の作品。(展覧会作品説明より)

 

・「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアム 6/27(日)まで ※終了

※ ここは写真撮影はできませんでしたが、やはり12の棺が並ぶ展示は圧巻でした。なぜか見に来ちゃいます、エジプト展。なぜか惹かれるんでしょうね。(自分でも謎)

f:id:YoroCon:20210701210736j:image

全国巡回中なので、近くに行かれたら、見てみてください。

 

 

3. さいごに

さいごに東京ではないですが・・・

三島・佐野美術館では

「渡辺省亭 -欧米を魅了した花鳥画-」7/17(土)~8/29(日)

渡辺省亭 ―欧米を魅了した花鳥画― 詳細を掲載しました | ニュース | 佐野美術館 Sano Art Museum

が開催されます。東京藝術大学大学美術館で開催されていましたが残念ながらCOVID-19のおかげで会期途中で終了した展覧会。見に行けなかったので、これを見に行くか検討中です。

 

だったら、こちらも一緒に見に行きたいかなぁ・・・

・「フジタ - 色彩への旅」箱根・ポーラ美術館 4/17(土)~9/5(日)

www.polamuseum.or.jp

こちらも検討中。(行って行けない距離ではなさそうですが・・・)

 

 

この夏も展覧会は熱い。

 

さて、最後に関連リンクです。

 

サントリー美術館のミネアポリス美術館展はこちらにまとめてます。いろいろな作品も紹介

www.suki-kore.tokyo 

先週末の千葉・板橋遠征

www.yorocon46.com

板橋は昨年の館蔵品展とボローニャ展も

www.suki-kore.tokyo

www.suki-kore.tokyo

地元なので、ちょっと板橋びいきになったかも(^^;)

でも、板橋区立美術館の展覧会、おもしろいと思います。

 

アートについてはこちらのブログも。

www.suki-kore.tokyo 

ということで、以上です。

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

 

ではでは。

 

f:id:YoroCon:20210701210730j:image
真鍋  修さんの猫。代官山のGallery子の星から。

昼の渋谷を歩く(2021/6/17) - よろこんで!**してみました。

からもどうぞ。

週末はいつも美術館日和。千葉から板橋(2021/6/27)

よろコンです。

 

  この週末、土曜、日曜とギリギリ天気がもったような、もたないような・・・

 

ということで、今週も、相も変わらず美術館を回ってきました。今回は車で少し遠征。

もうすぐ終わってしまう展覧会もありますので、ほんの少しご紹介。

またまた、内容があちこち飛びまくってますが、もし少しでも気にかかる情報があったら、幸いです。

 

【本日のコース】

 

   さて、土曜日は朝から小金井を出発して車で千葉まで。途中、混んでて2時間以上かかりましたが、何とか昼前に到着。そこで最初に訪れたのは、

 

ホキ美術館

 

www.hoki-museum.jp

「現代写実の殿堂」

f:id:YoroCon:20210629003020j:image

 

現在開催中の展覧会は

「STORIES 永遠の人物画展」~11/7(日)

 

ホキのコレクションから人物画を中心に展示したコレクション展です。

森本草介、野田弘志、五味文彦、生島浩、島村信之、塩谷亮、三重野慶、石黒賢一郎、小尾修・・・etc (順不同、敬称略)

それぞれの画家の個性光る超絶技巧の写実絵画が堪能できます。

個人的には小尾修、三重野慶、島村信之各先生の作品が好きです。

ただ、今回はミュージアムショップで購入した絵ハガキはこちら。

(以下、いずれも絵ハガキを撮影)


f:id:YoroCon:20210629010010j:image

左:三重野慶「僕が見ているあなたをあなたは見れない | You Cannot See You as I See You」2020

右:生島浩「月虹 | Moon Glow」2012

 

人物以外のコレクションも展示されています。

f:id:YoroCon:20210629005329j:image

石黒賢一郎「SHAFT TOWER(赤平) | Shaft Tower(Akabira)」2010

 

  お昼は過ぎましたが、今回の昼食は次の美術館で。

 

千葉市美術館

 

www.ccma-net.jp

千葉市美術館は優れた日本近世画コレクションを有し、同じく近世コレクションが素晴らしい板橋区立美術館とコラボした「夢のちたばし美術館!?」なんてユニークな展覧会を2019年開催しています。

 

BS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」の過去の放送で美術館の建物について触れられていましたが、戦前の建物・旧川崎銀行千葉支店を新しい建物で包み込むように建てられているそうです。

f:id:YoroCon:20210629003047j:image

写真上の方に空間があると思います。確かに「包み込まれ」てる。

 

  さて、到着したのが13:30なので、早速、11F美術館のレストランへ

レストラン 優雅亭 盛山(せいざん) 千葉市美術館店

レストラン「優雅亭 盛山 千葉市美術館店」 | 美術館について | 千葉市美術館

 

  メニューは

・季節の魚フライ御膳(限定10食) 1430円

・四季香る彩三段重(限定20色) 1980円

・季節のコース(要予約) 3300円

で、すでに魚フライ御膳はなかったので「四季香る彩三段重」をいただきます。

 

お重の内容はこちら

f:id:YoroCon:20210629003244j:image

 

そして出てきましたのは
f:id:YoroCon:20210629002946j:image

刺身に、蒸し鶏のサラダに


f:id:YoroCon:20210629003249j:image

あさりにエビ


f:id:YoroCon:20210629003037j:image

茶碗蒸しと澄まし汁。澄まし汁は最初に直接飲んだ後、残りは炊き込みご飯にかけてお茶漬けに。良い出汁効いてました。


f:id:YoroCon:20210629003015j:image

ゆずシャーベットにコーヒーゼリー

 

  美術館のレストランは美味しいところが多いですが、こちらも大満足。次は魚のフライを食べたいかなぁ。ちなみにこちらの美術館、珍しく”ちょい飲み”も併設。この先、飲めるようになったら帰りに一杯やりたいところです。

 

  ということで、なんだか美術館の紹介らしくなくなってきましたが、腹を満たしたところで、いざ展覧会に。

 

  いよいよ今回の目的の展覧会に

「大・タイガー立石展 POP ARTの魔術師」~7/4(日)

f:id:YoroCon:20210629003025j:image 

タイガー立石、立石大河亞こと立石紘一

1941年、炭鉱の町・福岡県田川市生まれ。

絵画、漫画に絵本、彫刻と幅広い分野で、東京からミラノからの千葉と世界を舞台に大活躍。あの赤塚不二夫とも交流があり、ニャロメはこの人の造語とか。1998年、56歳の若さで残念ながら病気のため他界。生誕80周年を記念する今年、250点以上の作品が展示された大回顧展です。

 

この方、まじめに見たのは先日の日曜美術館での特集がはじめて。でも、その軽やかな生き方、自由奔放で溢れんばかりの発想、そしてふざけているように見えてとても精緻に描きこまれた作品に魅了され、いざ展覧会に。とても面白いのですが、一つ一つは本当にとても精緻で凄腕です。

POP ARTというよりはシュルレアリスムの世界という感じです。

 

  こちらは、撮影可能なエリアの作品を撮影しました。

 

まずは展覧会入口、最初の作品

f:id:YoroCon:20210629003105j:image

「ネオン絵画 富士山」 1964/2009

のっけからこの明るさ。突き抜けています。

 

f:id:YoroCon:20210629003010j:image

「七転八虎富士」 1992年

 

虎はよく出てくるモチーフです。

 

f:id:YoroCon:20210629003118j:image

「明治青雲高雲」 1990年

 

壁画のような大作です。

「大正」「昭和」もあります。時代の長さによって、作品の「幅」が異なります。

その時代に活躍した人、それから芸術作品がこの大作の中に積み上がり、流れていく。年表を見ているような気にもなります。

「平成」も描いて欲しかった・・・

 

  あと一週間ですが、ぜひぜひ見てみてください。ちょっと、頭がが柔らかくなった気が(^^;)

 

  この展覧会の後は

千葉市美術館コレクション選 ~7/4(日)

こちらも7/4までです。

 

横山華山の屏風、谷文晁の掛け軸などあります。

撮影可能だった作品の中からこの一枚を。

f:id:YoroCon:20210629003052j:image

歌川国芳 「山海愛度図会 耳がかりたい 上総 あわびとり」

 

海、潮干狩り、千葉県(?!)

千葉にちなんだ作品でした。

 

  さて、この日はこのまま板橋の実家で休息・・・zzz

 

  次の日、昼飯を食べて向かったのが

 

板橋区立美術館

www.city.itabashi.tokyo.jp

先ほどの千葉市美術館ともコラボしたもう一方、板橋区立美術館。

f:id:YoroCon:20210629003114j:image

 

こちらでの展覧会は

館蔵品展「はじめまして、かけじくです」~7/4(日)

板橋区立美術館の近世絵画コレクションからスポットを当てた掛け軸47作品。

入館無料、写真撮影OK、内容も充実と、とってもお得な展覧会です

f:id:YoroCon:20210629002951j:image

 

数ある作品の中から

f:id:YoroCon:20210629002934j:image

野崎真一「富士・三保松原図」

富士の手前の山が亀のよう。亀が富士を担いでいるよう。富士を蓬莱山に見立てた霊亀の図。野崎真一は酒井抱一の孫弟子。今回、初めて知りましたが、明るい色使いが印象的で好きになりました。


f:id:YoroCon:20210629003123j:image

柴田是真「猫鼠を覗う図」

最近、気になる柴田是真。鼠がザクロを食べ、それを猫が覗う。花の飾られた部屋に走るちょっとした緊張感が、面白くもあり、なごむ感じもあり。それにしても鼠は無事だったのでしょうか?


f:id:YoroCon:20210629003000j:image

河鍋暁斎「鐘馗ニ鬼図」

こちらの掛け軸は結構大きくて迫力ある一品。凄む鐘馗に逃げ惑う鬼が滑稽です。


f:id:YoroCon:20210629003030j:image

鈴木其一「蝶ニ芍薬図」

 

江戸琳派。赤い花、黒いアゲハの対比も鮮やかで美しい作品です。

 

ということで、二日にわたる美術館巡りは無事終了。一路、武蔵小金井に。

 

夕方、家に帰ってからはビデオに録ったラグビー日本代表 vs ブリティッシュ・アイリッシュ・ライオンズを見ながら、また飲みましたとさ(^^;)平和な週末でした。

 

おしまい。

 

  ということで、以上ですが、今週末で終わってしまう展覧会もありますので、興味がありましたら、お急ぎください。

 

なお、タイガー立石展はこの後

・7/20~9/5 青森県立美術館

・9/18~11/3 高松市美術館

・11/16~2022/1/16 埼玉県立近代美術館&うらわ美術館(同時開催)

と冬にはまた関東に戻ってきます。

 

また、板橋区立美術館は掛け軸の後は毎年恒例のイタリア・ボローニャ国際絵本原画展(7/17~8/15)です。

 

最後は関連リンクです。

www.suki-kore.tokyo

www.suki-kore.tokyo

www.suki-kore.tokyo

 

以上、ここまで、お付き合いいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いしいます。

 

ではでは。

f:id:YoroCon:20210629003043j:image

(千葉市美術館の前でパチリ)

 

昼の渋谷を歩く(2021/6/17)

よろコンです。

 

  今日も、歩くブログ。

ただの日記なのですが、内容がてんこ盛りになってしまってあちこち飛びまくってます。何か一つでも気にかかる情報があったら、幸いです。

 

【本日のお散歩コース】

 

  さて、先日の木曜日(6/17)は、わざわざ会社を休んで小金井市役所までマイナンバーカードを取りに。それにしてもスマホから申し込んでできたと連絡が来るまでに約2か月、COVID-19のおかげで予約が必要となり、その予約が取れた日が2か月後の今日。う~ん、ちょっと時間かかりすぎ・・・

 

  手続きが終わり受け取ったのが13:30頃。そこから遅めの昼食に。

せっかく、平日に休みを取ったので、普段なかなかいけないところに!ということで、久々、こちらで昼食を。

 

びぜん家

武蔵小金井駅から2・3分くらい。(渋谷と書いておいてスタートは小金井^^;)

イトーヨーカドーを抜けたところにある長崎県五島列島手延うどんのお店

f:id:YoroCon:20210617213638j:image

 

いつも、けっこう並んでいるのですが、今日は一人くらいだったので、待つことに。

 10分くらいで入店着席。

 

こちらでは、玉とろぶっかけうどん 920円+かぼちゃ天200円をチョイス。

 

玉とろぶっかけうどん
f:id:YoroCon:20210617213542j:image

かぼちゃ天
f:id:YoroCon:20210617213550j:image

 

  こちらのうどんはうどんというより冷や麦を少し太くしたくらいの細麺。最近の太麺ラーメンだとこちらの方が細いかも。冷やしで食べましたが、のど越しツルっと、あご出汁効いたツユも美味しくいただきました。かぼちゃの天ぷらは、はなまるとか丸亀とかのように1切れかと思いきや、3切れ。大きくてボリュームも満点。ちょっと食べすぎだったかも(^^;)

 

  満足な気持ちで外に。

f:id:YoroCon:20210617213546j:image

土砂降り・・・(T_T)

 

小金井、なんだかこういう雨が多い気がします。(三鷹とか雹が降ったというニュースありますので)

少し、雨脚弱くなったところで向かいのヨーカードーに駆け込み、駅に抜け、いよいよ小金井を出発(ようやく、長い前置き終わりです^^;)

 

さて、15:00頃、渋谷に到着。

予定より、少し早めに到着したので、こちらで時間つぶし。

 

名曲喫茶 ライオン

f:id:YoroCon:20210617213631j:image


 

こちらは以前、このブログでも書きました名曲喫茶の老舗。

www.yorocon46.com

この日は

グリーグ作曲「ペールギュント」

パーヴォ・ヤルヴィ指揮 エストニア国立交響楽団演奏

がかかっていました。

ペールギュント。イプセン作の戯曲。「朝」「山の魔王の宮殿にて」とかはCMなど、いろいろなところで使われている有名曲。

小学校のとき、音楽の授業で第一組曲を聴き「朝」に夢中になったのが、私がクラシックを聴くきっかけです。あれから約40年。何度も聞いてきました思い入れ強いこの曲をこの立体再生装置で聴けるとは・・・

 

と感慨に浸っていたら、今日の渋谷の目的の予約時間を過ぎそうになったので曲の途中も、やむなく退出。

 

次に向かったのは

Bunkamura ザ・ミュージアム

ライデン国立古代博物館所蔵

古代エジプト展 -美しき棺のメッセージ-


f:id:YoroCon:20210617213608j:image

 

15:30~16:00入場の回を予約。15:45過ぎ入館。

NHK日曜美術館のアート・シーンでも放送されていました。

ヨーロッパ5大エジプト・コレクションのひとつ、オランダのライデン国立古代博物館の展覧会。

エジプト展、なぜか見に来てしまいます。そんなに詳しくないのですが。

今回は棺10数点を立てかけての立体展示が見どころ。

f:id:YoroCon:20210617213957j:imageこんな、棺が並んでいます。

 

エジプトは自然・動物たちも神としてあがめられ、多くの神々がいる多神教の文化。どこか日本人に通じやすいところがあるのかもしれません。「二度生きる」と考えられ、あの世への手引書・死者の書などが作られているのもおもしろいところ。

6/27(日)までですが、平日午後なら、まだ予約に空きがある日があるようです。(6/19 夜時点)

leidenegypt.jp(次は仙台展。さらに山口・兵庫・福岡・札幌をまわります)

 

  展覧会を出て一階の

アングラ時代 ー演劇ポスターを中心にー

といった展示も少し拝見。全部売り物です。f:id:YoroCon:20210617213614j:image

f:id:YoroCon:20210617213624j:image

三島由紀夫


f:id:YoroCon:20210617213635j:image

寺山修司

自衛隊員にストリッパー、力士にボクサー、中学教師たちはご招待。

今思えば切れのあるユーモアがあった時代ですよね。今みたいな息苦しさは少なかったような。(あの時代はあの時代で息苦しさはあったと思いますが、それを上回る圧倒的熱量があったような)

 

どちらも、横尾忠則さんのデザイン。来月の東京都現代美術館では横尾忠則展があります。

www.mot-art-museum.jp

 

さて、Bunkamuraを出て、その後はお買い物。

渋谷PARCO
f:id:YoroCon:20210617213656j:image

 

  ほぼ日手帳の7月~12月を買いに「ほぼ日カルチャん」へ。今年も、もう半年経ちます。

f:id:YoroCon:20210617213642j:image

ちなみに、私のほぼ日手帳のカバーは横尾忠則デザインモデル

 

せっかく来たので、PARCOの屋上に
f:id:YoroCon:20210617213659j:image

渋谷駅方面。渋谷スクランブルスクエアにヒカリエ

 

PARCOを出た後は、その渋谷スクランブルスクエアの脇を抜けて

 

渋谷リバーストリート

f:id:YoroCon:20210617213554j:image

渋谷川にかかる金王橋

 

それにしても渋谷って、どんどん変わっていきます。

 

このまま、線路沿いを歩いて、

代官山エスペランサ通り

f:id:YoroCon:20210617213558j:image

f:id:YoroCon:20210617213646j:image

こんな建物の一角にあるのが

 

ギャラリー子の星さん

Gallery子の星


 

「子の星」は北極星。

とても小さくてかわいいギャラリーですが、こちらで展示されているのが

 

真鍋  修(まなべ おさむ)さん

f:id:YoroCon:20210617213650j:image

チラシミュージアムでこの猫を見て、ギャラリーに行ってみようと思いました。

柔らかい優しい雰囲気。あたたかな春の庭を歩く猫の悠然とした背中。視線の先に何があるのか?いい絵だなぁと思いました。ちなみにこの絵はすでに売却済み。まぁ、簡単に買えるようなお値段ではありませんが。

 

この日はご本人がギャラリーにいて、いろいろとお話もさせていただきました。

やっぱり猫を飼っていらっしゃって、今も作品を描き溜めているとのこと。

「猫が近くに寄ってきちゃうと、なかなか描けないんですよ。でも、猫って距離を取りたい時間もあって寄ってこないときに描いているんです」とは猫あるある。

ほかの作品も温かみのある作品でした。ありがとうございました。また、作品を見に行かせてもらいます。

f:id:YoroCon:20210617215036j:image

6/27(日)まで。先生は6/20(日)、25(金)、27(日)はいらっしゃるようです。

ギャラリーの方も優しく丁寧に接していただき、ほんとうに素敵な空間でした。

 

そして、18:30過ぎ恵比寿駅に到着。本日の散策は終了。
f:id:YoroCon:20210617213602j:image

 

  この日も無事に帰って飲みましたとさ(^^;)

おしまい。

 

  ということで、散らかり放題でしたが、真鍋修さんの作品。とても良かったので、よろしければギャラリーのホームページなどでご確認ください。私は好きです。

 

以上、ここまで、お付き合いいただき、ありがとうございました。

近々ぶらぶらした内容で書きたいと思います。また、よろしくお願いしいます。

 

ではでは。


f:id:YoroCon:20210617213653j:image

(渋谷PARCO屋上で)

2021年6月 東京の展覧会通信(2021/6/5)

よろコンです。

 

東京では6月から多くの美術館が再開しました。

いやいや、この時を待っていました。言いたいことはたくさんありますが、それはさておき、もちろんマスクに手洗い、注意をしながら、展覧会を楽しみたいと思います。

 

  ということで、自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトです。

今回は、今月で終わってしまう美術展を中心に、これから忘れずに見たいものを本当に私の備忘録として書きます。それとみてきたものも少しご紹介。もし、気になるものが一つでもありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。


【目次】

 

1. 情報源

今回も展覧会情報はこちらを中心に掲載しています。

・アートスケープの展覧会スケジュール

展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

・チラシミュージアム(iPhoneソフト)

 

それでは、いよいよ本題です。

f:id:YoroCon:20210605171532j:image

※ 6/20まで会期延長になった「国宝 鳥獣戯画のすべて」

今、いちばんの注目の展覧会です。

 

2. 展覧会

(1) これから見たい展覧会

・「生誕150年記念 モンドリアン展」新宿・SOMPO美術館 開催中~6/6(日)

www.sompo-museum.org

※ いよいよ明日までなのですが、予約しました。明日見てきます。

 

・「クールベと海 フランス近代 自然へのまなざし」汐留(新橋)・パナソニック汐留美術館 開催中~6/13(日) 

panasonic.co.jp

※ 昨年、山梨県立美術館で見た展覧会の巡回展。写実主義クールベの波。山育ちクールベの海との出会い。なかなかおもしろかったので、もう一度、見に行きたいところですが・・・

 

・「コレクター福富太郎の眼」東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 開催中~6/27(日)

www.ejrcf.or.jp

※ 「昭和のキャバレー王」こと福富太郎のコレクション。ポーラ美術館から来ている岡田三郎助の「あやめの衣」は好きな絵ですし、展覧会のアイコンとなってる北富恒之「道行」も見てみたいし、鏑木清方の「妖魚」も文字通り妖しそう。見逃せない展覧会です。

 

・「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」六本木・サントリー美術館 開催中~6/27(日)

www.suntory.co.jp

※ アメリカ・ミネアポリス美術館所蔵日本絵画展。作品リストを見ると狩野派の探幽・山雪、琳派の宗達に抱一・其一。浮世絵は北斎、広重、写楽に歌麿。若冲なんかの絵もあるようで、こちらは会期までに見に行きたいですね。

 

・「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアム 開催中~6/27(日)

leidenegypt.jp

※ 2023年春に建て替えを発表したBunkamuraで開催中。根強い人気のエジプトにまつわる展覧会。12の棺が並ぶ部屋。「人生は二度ある」というエジプト人の死生観に迫れるかも。

 

・「映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く」府中・府中市美術館 開催中~7/11(日)

www.city.fuchu.tokyo.jp

※ 6月で終わりではないですが、備忘録として。広重の名所江戸百景から、清親の光線画、巴水の新版画、高橋由一、和田英作、向井潤吉とけっこう盛りだくさんでおもしろそうです。

 

(2) 最近見てきた展覧会

・「開館55周年記念特別展 百花繚乱 -華麗なる花の世界-」恵比寿(広尾)・山種美術館 開催中~6/27(日)

www.yamatane-museum.jp

※ 山口蓬春の紫陽花に川端龍子(りゅうし)の燕子花。絵の中で華麗に咲く花々を見てきました。

f:id:YoroCon:20210605171525j:image

 

荒木十畝「四季花鳥」(この作品だけ写真撮影OKでした)
f:id:YoroCon:20210605171509j:image

右の春は白木蓮、夏は桐


f:id:YoroCon:20210605171517j:image

秋は赤い楓、冬は雪に梅

色のコントラストも鳥の組み合わせも面白い華やいだ作品

 

・「鏑木清方と鰭崎英朋」原宿・太田記念美術館 開催中~6/20(日)

www.ukiyoe-ota-muse.jp

※ 鰭崎英朋は「ひれざきえいほう」と読みます。昨年、COVID-19で中止となった展覧会の再開催です。こういうの、うれしいです。鰭崎英朋は美人画で鏑木清方と人気を二分するような方で、その妖艶な表情の女性が特徴的。口絵(今でいう巻頭グラビア?!)にこだわり今では忘れられた画家になっていますが、パンフの絵を見た瞬間から好きでした。白目に少しグレーがさしていて潤んだ感じが情感を吹き込みます。このほか、当時活躍した口絵作家の作品が展示されています。

(こちらがパンフ)

http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/wp-content/uploads/2021/02/kiyokataeiho.pdf

f:id:YoroCon:20210605185415j:image

 

清澄白河(木場)・東京都現代美術館で3つの展覧会

www.mot-art-museum.jp

・「ライゾマティクス_マルティプレックス」

・「マーク・マンダース-マーク・マンダースの不在」

・「MOTコレクション コレクションを巻き戻す」

開催中~6/22(日)

 

※ 会期を二日延長、休館日なしでの開催です。

ライゾマティクスからは「Rhizomatiks×ELEVENPLAY"multiplex"」

f:id:YoroCon:20210605171513j:image

光と音楽に合わせ箱が動きますが、それは部屋の入口の映像を見てから見るとさらに違って見えてきます。NHK日曜美術館で制作過程が紹介されていました。

 

f:id:YoroCon:20210605171529j:image

巨大なオブジェ。作者はどこに。

 f:id:YoroCon:20210605171536j:image

 鈴木  昇一「臨海学校」1927

けっこう、ほっこり来る絵です。

 

そして最後はこれ。

・「特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて」上野・東京国立美術館 開催中~6/20(日)

chojugiga2020.exhibit.jp

※ ほんと、このまま中止になるのではないかと臨時閉館中はどきどきしましたが、会期延長さらに無休、そして20:00まで開館。博物館の方々に感謝です。予約制ということもあり見ることができました。この予約制って良いですね。

 

さて、鳥獣戯画の原本はもちろんですが、断簡や模本にも注目。原本からは切り取られてしまったシーンが断簡・模本に残っていたりして、鳥獣戯画のすべてに迫るにはこれらの存在が欠かせません。第一会場に原本、第二会場に断簡・模本が展示されていますが第二会場から見るとさらに深く原本を鑑賞できるかも。第二会場の明恵上人のリアルな坐像も見逃せません。

f:id:YoroCon:20210605190314j:image

この人はもしかして作者?!(図録から)


f:id:YoroCon:20210605190317j:image

こちらも図録から。お酒を運ぶカエルとウサギ。さて、そろそろ私も飲みますかね(^^)

3. さいごに

さいごに少し追加すると・・・

江戸東京博物館では

 

特別展「富嶽三十六景への挑戦 北斎と広重」開催中~6/20(日)

www.edo-tokyo-museum.or.jp

もあったりで、どれに行こうか迷います。

それとまだ会期もあるのですが、こちらもドライブがてら見に行きたいです。

・「フジタ - 色彩への旅」箱根・ポーラ美術館 4/17(土)~9/5(日)

www.polamuseum.or.jp

今回の臨時閉館により東京国立近代美術館の「あやしい絵」展、東京藝術大学大学美術館の渡辺省亭展はそのまま会期終了となりました。貴重な鑑賞の機会の消失、本当に残念です。(やっぱり早く見に行かないとだめですね。会期終盤に見に行こうとするのは悪い癖です(T_T))

 

今は、再開した展覧会も多くありますので、見逃すことがないよう、楽しんでいきたいと思います。

 

アートについてはこちらのブログも。いい加減そろそろ更新しようかと(^^;)

www.suki-kore.tokyo 

ということで、以上です。

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

 

ではでは。


f:id:YoroCon:20210605171504j:image
(もうすぐ梅雨ですよね)

 

昨日という日をただ羅列。最後は日本一有名なアニマルたち?(2021/6/3)

よろコンです。

 

昨日(2021/6/2)は会社を休んで、かかりつけ医まで薬をもらいに。

(人生五十年、ガタはきてます。生活習慣を変えればすべて治るのですが・・・^^;))

 

と、クスリをもらったあと。せっかく会社も休んだことですし、好きなこといろいろ詰め込んで、**してみました。

そんな一日をただただ羅列

 

まずは昼食

f:id:YoroCon:20210602201330j:image

FRESHNESS BURGERのクラシック アボガドバーガーとポテトのセット。

肉肉しくて好きなんですよねぇ。塩味のままかぶりつきです。


f:id:YoroCon:20210602201356j:image
f:id:YoroCon:20210602201351j:image

ブルーボトルコーヒー清澄白河

コーヒー界の革命児の日本フラグシップ店

少し甘めのカラメルに平べったいプリンと華やかな香りのアイスコーヒーを食後のデザートに。


f:id:YoroCon:20210602201347j:image

東京都現代美術館(MOT)

去年のオラファー・エリアソン展以来、約1年ぶり。

【展覧会】 オラファー・エリアソン ときに川は橋となる@清澄白河・東京都現代美術館のレポート(2020/7/11訪問) - すきコレ


f:id:YoroCon:20210602201400j:image

「ライゾマティクス_マルティプレックス」

ライゾマティックス。ハイテクアート集団(雑な説明^^;)

Eテレ日曜美術館で知りました。Perfumeのコンサートの装置も手掛けてるよう。あっ、この人たちだったんだぁ。


f:id:YoroCon:20210602201315j:image

particles 2021

巨大サーキットボールにレーザーを照射して作り出す幻想的世界

 

同じくMOT
f:id:YoroCon:20210602201341j:image

マーク・マンダース「マーク・マンダースの不在」

オランダ出身。しっとりとした感じの未完成のオブジェ。そこにいない作者が、いままでそこにいたかのよう。

 

さらにMOTのコレクション展

「コレクションを巻き戻す」

f:id:YoroCon:20210603220354j:image

中原  實「ヴィナスの誕生」

作者は陸軍歯科医師を務めヨーロッパ各国に滞在7年。中原が目にしたヨーロッパの工業都市、人々。そこに現れたヴィーナスとは。

この方、初めて見ましたが、結構刺激的な作品で好きです。

 

もひとつ

f:id:YoroCon:20210602201420j:image

宮島  達夫「それは変化し続ける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く」

永遠に変わり続ける数字が永遠に続いて・・・

 

 

さてさて、ここから移動して上野に。

少し休憩。午前中に買っておいたイチゴ大福をひとつ。

 

翠江堂さんのイチゴ大福220円
f:id:YoroCon:20210602201319j:image

大福は小ぶり、イチゴは大ぶり。

程よい甘さのこしあんにとろけるようなおもち。上品なお味。美味しい。

 

そして本日のメインイベント
f:id:YoroCon:20210602201411j:image

トーハク


f:id:YoroCon:20210602201406j:image

「鳥獣戯画展」

 

会期延長してやってくれました。去年は中止になった展覧会。今年も開始早々に休館に。せっかくチケットもとっていたのに払い戻し。あ~ぁ、今年も見れないのか・・・と思っていたけど、やっと見ることができました。

 

f:id:YoroCon:20210603220338j:image

図録裏表紙のサル。ちなみに図録は3000円(展覧会は2000円)

 

f:id:YoroCon:20210603220346j:image

こちらも図録から。きっと、日本一有名なウサギとカエルですね。

 

予約制なので、そこまで混んではなく。結構、ゆっくり見られます。人気の甲巻は動く歩道に乗って鑑賞。これに乗るのには15分くらい並びました。

なお、予約の入場開始時間ぴったりに行くと、そのあと、混むと思います。予約時間の真ん中くらい(私は17:00~18:00の回で予約したので17:30頃入りました)で入るのが良いでしょう。出る時間は自由なので遅れても大丈夫。(鑑賞時間は90分目安と言われてますが)

すでに6/10までの予約は開始されていて、ほぼ完売。

6/11以降は6/7(月)10:00~予約受付開始のようです。詳細は公式サイトへ。

 

ということで、上野を後にして帰ります。
f:id:YoroCon:20210603220343j:image

夜のトーハク、表慶館


f:id:YoroCon:20210603220349j:image

夜の西洋美。今は長期閉館中。ライトアップはブールデルとロダン

 

帰ってiPhoneの歩数を見たら23692歩。

今日はビールもうまくなるなぁ。(これが直さなきゃいけない習慣^^;)

 

ということで、ただただ羅列しただけのブログですが、関連リンクをまとめます。

 

・フレッシュネスバーガー

FRESHNESS BURGER フレッシュネスバーガー

・ブルーボトルコーヒー

ブルーボトルコーヒー 公式オンラインストア – BLUE BOTTLE COFFEE

・東京都現代美術館

東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO

・翠江堂

翠江堂 | 隅田川のほとりにある創業80年の和菓子店

・東京国立博物館

東京国立博物館 - トーハク

・鳥獣戯画展

特別展 国宝鳥獣戯画のすべて NATIONAL TREASURE:FROLICKING ANIMALS

 

「**してみました」と言ったけど、食べて飲んで美術館だけでしたね。

好きだから、まぁいいかぁ。

 

  ということで、今回もここまでお読みいただき、ありがとうございました。

また、次もよろしくお願いします。

以上です。ではでは。

 

f:id:YoroCon:20210603220422j:image
(MOTの隣の木場公園から)

【展覧会】2021年4月 東京の展覧会通信(2021/4/4)

よろコンです。

 

  ご無沙汰です。久々にブログします。

 

1月からの緊急事態宣言もいったん終わりましたが、まだまだ全然油断のできない状況が続いてます。なんだか気の乗らない日が続きますが、それでも、心に潤いが欲しい。マスク、手洗い、飛沫の回避としっかり気を付けて、美術館に行こうと思います。(あっ、これまでも細々と行っていましたが^^;)

 

  ということで、久々の展覧会メモ。相変わらず一貫性はありませんが「今、気になるものを、ただ載せる」というコンセプトで書いています。引き続き、長い目で、お付き合いのいただけますと幸いです。もし、気になる展覧会が一つでもございましたら、幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。


【目次】

 

1. 情報源

今回も一年の展覧会情報はこちらを中心に掲載しています。

・アートスケープの展覧会スケジュール

展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

・チラシミュージアム(iPhoneソフト)

・「日経 おとなのOFF」2021年1月号(+付録「2021 美術展80ハンドブック」)

 

それでは、いよいよ本題です。

 

f:id:YoroCon:20210405004911j:plain

※ 4/4で終わってしまったすみだ北斎美術館の「筆魂」。昨日(4/3)に行ってきました。やっぱり、北斎の絵は良いですねぇ。(ほかの絵師の作品も多数あり、面白い展覧会でした)


2. 展覧会

(1) 現在開催中(6展覧会)

現在(4/4時点)、開催中の展覧会です。終了日の早い順に並べています。

 

・「没後70年 南薫造」東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 2/20(土)~4/11(日)

www.ejrcf.or.jp

※ もうすぐ終了。4/9に休みをもらう予定なので、ぜひ、この展覧会には行きたいと思います。印象派のような柔らかく優しい色使いの作品が印象に残る画家です。

 

・「与謝蕪村 「ぎこちない」を芸術にした画家」府中・府中市美術館 3/13(土)~5/9(日)

www.city.fuchu.tokyo.jp

※ 府中市美術館、春の恒例・江戸絵画祭り。府中・大國魂神社のくらやみ祭は今年も一般の人の観覧はできなさそうですが、GWに家から散歩がてら見に行きたいと思っています。

 

・「あやしい絵展」竹橋・東京国立近代美術館 3/23(火)~5/16(日)

ayashiie2021.jp

※ 今、注目度が高い展覧会のひとつです。上村松園が源氏物語・六条御息所をモチーフにした「焔」は4/4までの展示(東京会場のみ)ともう終了してしまいましたが、そのほかの作品も興味深いです。個人的には藤島武二「婦人と朝顔」を練馬区立美術館の藤島武二展以来見られることを楽しみにしています。

4/11(日)までは美術館の春まつりで川合玉堂「行く春」なども公開中。

 

・「渡辺省亭 欧米を魅了した花鳥画」上野・東京藝術大学大学美術館 3/27(土)~5/23(日)

www.geidai.ac.jp

※ 近年、注目を集めていますよね、渡辺省亭。京橋の画廊・加島美術さんでも4/24-5/5に省亭・暁斎・是真と渡辺省亭、河鍋暁斎、柴田是真の展示があるようで、やはり近年注目度が高まっているなぁと思います。

省亭・暁斎・是真 ーパリ・フィラデルフィア万博、海を越えた明治の日本美術ー | 加島美術

 

・「テート美術館所蔵 コンスタブル展」東京(丸の内)・三菱一号館美術館 2/10(水)~5/30(日)

mimt.jp

※ こちらも今注目の展覧会。昨日(4/3)、行ってきました。あと2か月弱ですが、後半は混みそうな気がするので、早めに行かれた方が良いかと。当時、決して地位の高くなかった風景画。それでも、だんだんとその価値が認められていくイギリスの中で風景画にこだわり作品を作り続けた画家。ロイヤル・アカデミーでターナーの作品と並べた展示の再現は見ものです。

f:id:YoroCon:20210405012927j:plain

※ 一作品だけ撮影可能だったコンスタブルの「虹が立つアムステッド・ヒース」(1836年)です。絵の中の風車は実際には存在しないとか。ここに画家の新境地が・・・

 

・「生誕150年記念 モンドリアン展」新宿・SOMPO美術館 3/23(火)~6/6(日)

www.sompo-museum.org

※ オランダのデン・ハーグ美術館から約50点、国内外の美術館から約20点の作品が集結する生誕150年記念の展覧会です。

 

  ちなみに3/24(水)から国立新美術館で開催予定だったカラヴァッジョ<<キリストの埋葬>>展はCOVID-19の影響で作品がヴァチカンから輸送できず中止に。残念ですが、いつか開催されることを願っています。なお、国立新美術館では「佐藤可士和展」が5/10(月)まで開催中です。

 

それでは、ここからは、これからの展覧会です。

 

(2) これから開催(6展覧会)  

・「クールベと海 フランス近代 自然へのまなざし」汐留(新橋)・パナソニック汐留美術館 4/10(土)~6/13(日) 

panasonic.co.jp

※ 昨年、山梨県立美術館で開催された展覧会が汐留に。写実主義の巨匠・クールベが見て、驚き、描いた海。そのほか、フランス近代の自然をテーマにした作品も展示されています。山梨・甲府に見に行きましたが、また見に行こうと思っています。

 

・「特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて」上野・東京国立美術館 4/13(火)~5/30(日)

chojugiga2020.exhibit.jp

※ こちらも大注目の展覧会です。言わずと知れた日本で最も有名な絵巻のひとつ「鳥獣戯画」。日時予約制で4/13-25分はすでに売り出されていますが土日はいっぱいになった様子。平日のチケットはまだまだありそうです。4/27-5/9分が4/20 10:00から売り出し開始なので、ここでチケットを買いたいと思います。GWだからすぐに埋まりそうですが。なお、5/11-30分は5/4 10:00から売り出しに。会期末に近づくほどチケットは取りにくそうな感じですねぇ。

 

・「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」六本木・サントリー美術館 4/14(水)~6/27(日)

www.suntory.co.jp

※ サントリー美術館60周年記念のアメリカ・ミネアポリス美術館所蔵日本絵画展です。水墨、狩野派、やまと絵に琳派。蕭白に写楽や北斎などもあり、幅広い日本の作品を楽しめそうです。

 

・「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアム 4/16(金)~6/27(日)

leidenegypt.jp

※ 江戸東京博物館でのエジプト展は4/4で終わってしまいました。4/3に行ったのですが、人が多くて入場制限で1時間以上待たなければならず、残念ながら断念。ヨーロッパ5大エジプト・コレクションのひとつ、オランダから250点が来日。日本のエジプト人気は根強いので、こちらも後半は混雑しそう。今度は早めに見に行きたいと思います。

 

・「フジタ - 色彩への旅」箱根・ポーラ美術館 4/17(土)~9/5(日)

www.polamuseum.or.jp

※ 乳白色のイメージの強いフジタですが、結構、強い色彩の作品も残しています。箱根の森でフジタをゆっくり見てきたいですね。

 

・「コレクター福富太郎の眼」東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 4/24(土)~6/27(日)

www.ejrcf.or.jp

※ 「昭和のキャバレー王」こと福富太郎のコレクション。岡田三郎助の美人画、鏑木清方の作品13点、あやしい絵もあり、興味深い展覧会です。生前に親交のあった明治学院大学の山下裕二先生監修。

 

3. さいごに

さいごに少し追加すると・・・

現在開催中の展覧会からは現代美術の東京都現代美術館で開催している

「マーク・マンダース - マーク・マンダースび不在」

「ライゾマティクス_マルティプレックス」(いずれも6/20(日)まで)

www.mot-art-museum.jp

これから開催の展覧会だと毎年ゴールデンウィーク恒例の

根津美術館「国宝燕子花図屏風」4/17(土)~5/16(日)

www.nezu-muse.or.jp

が気になります。

 

特に東京都現代美術館のライゾマティクスは日曜美術館で取り上げられていたので、先端技術とアートの融合、どのような世界が展開されるのか、実際に見てみたいと思っています。

 

今月の展覧会も見どころ満載、一つでも多く見に行きたいなぁと思います。

 

アートについてはこちらのブログも。長いこと更新していませんが(^^;)、そろそろ書かないとなぁ。

www.suki-kore.tokyo 

ということで、久々の展覧会通信、以上です。

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。

 

ではでは。

 

f:id:YoroCon:20210405013244j:plain

(三菱一号館美術館の前はまだ少し桜が残っていました)

 

【展覧会】2021年 東京の展覧会通信(2021/1/11)

よろコンです。

 

新年あけましておめでとうございます

 

って、もう1/11です。1並びというよりは鏡開き!(地域で違いはあるようですが)

というか成人の日ですよね(^^;)

 

昨年猛威を振るったCOVID-19。今年も東京をはじめとした1都3県は早速の緊急事態宣言(T_T)。なかなか難しい日が続きますが、まだまだ年初ということで、今年もこのテーマで始めたいと思います。

 

「2021年の展覧会まとめ」

 

今年も珠玉の展覧会が開催されます。いろいろと盛りだくさんです。

 

ということで、今年も自分のための展覧会メモ。相変わらず一貫性はありませんが「今、気になるものを、ただ載せる」というコンセプトで書いてます。長い目で、お付き合いのいただけますと幸いです。

現在開催中で見て来た展覧会は「(見た!)」を付けてます。もし、気になる展覧会が一つでもございましたら、幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。


【目次】

 

1. 情報源

今回も一年の展覧会情報はこちらを中心に掲載しています。

・「日経 おとなのOFF」2021年1月号(+付録「2021 美術展80ハンドブック」)

f:id:YoroCon:20210104010832j:image

f:id:YoroCon:20210104010836j:image

※ 昨年は「~美術展100~」だったのですが今年は「80」。やはりCOVID-19の影響ですかね(T_T)

 

それでは、いよいよ本題です。

 

f:id:YoroCon:20210104005555j:image

(東山魁夷「満ち来る潮」1969-1970 山種美術館 ※ 絵葉書を撮影(以下同様))


2. 展覧会

(1) 現在開催中(11展覧会)

現在、開催中の気になる展覧会です。

 

・「開館10周年記念 1894 Visions ルドン、ロートレック展」東京(丸の内)・三菱一号館美術館 開催中~1/17(日) 日時指定制 (見た!)

mimt.jp※ 三菱一号館美術館の10周年を記念の展覧会。1894年と言わず、多彩な画家の作品が楽しめます。会期中にまた見たい。終了後は岐阜県美術館へ。

 

「東山魁夷と四季の日本画」恵比寿(広尾)・山種美術館 開催中~1/24(日) 日時指定制 (見た!)

www.yamatane-museum.jp

※ 東山魁夷の「京洛四季」の四作品が4年ぶりに一挙展示。そのほか画家の作品も見ごたえ十分。良い展覧会でした。

 

・「異国の旅と記憶 東郷青児 蔵出しコレクション」新宿・SOMPO美術館 開催中~1/24(日) 日時指定制 (見た!)

www.sompo-museum.org※ 東郷青児記念美術館ならではの企画展です。

 

・「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」京橋・アーティゾン美術館 開催中~1/24(日) 日時指定制

www.artizon.museum

※ 現在は後期展示中。新収蔵品から俵屋宗達の風神・雷神(後期展示)と見どころが多そうです。特集コーナーは「青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち」

 

・「ベルナール・ビュフェ回顧展」渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアム 開催中~1/24(日) 1/16(土)、17(日)、23(土)、24(日)は日時指定制 (見た!)

www.bunkamura.co.jp

※ 静岡県はクレマチスの丘にあるベルナール・ビュフェ美術館からの作品を中心に展示。大作も多く画家の画風の変遷も見て取れます。

 

・「河鍋暁斎の底力」東京(丸の内)・東京ステーションギャラー 開催中~2/7(日) 日時指定制

www.ejrcf.or.jp

※ 天才絵師「暁斎100%」の展覧会。下絵に注目した意欲的な取り組みに唸らさせられます。

 

・「トライアローグ:横浜美術館・愛知県立美術館・富山県立美術館 20世紀西洋美術コレクション」横浜(みなとみらい)・横浜美術館 開催中~2/28(日) 日時指定制

yokohama.art.museum※ 長期休館前の横浜美術館の展覧会

 

・「リニューアル・オープン記念展 III 美を結ぶ。美をひらく。美の交流が生んだ6つの物語」六本木・サントリー美術館  開催中~2/28(日)

www.suntory.co.jp※ サントリー美術館リニューアル・オープン第三弾。古伊万里・鍋島の磁器、琉球織物、浮世絵、日本の和ガラス、エミール・ガレ等々

 

・「田中一村展」千葉・千葉市美術館 開催中(1/5)~2/28(日)

www.ccma-net.jp

※ こちらは今月初めての紹介。奄美大島で創作活動をつづけた田中一村。20年住んだゆかりの地・千葉で「開館25周年記念 川村コレクション受贈記念」の展覧会です。

 

・「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」両国・江戸東京博物館 開催中~4/4(日)

www.edo-tokyo-museum.or.jp

※ 古代エジプト。なんか、気になるなぁ。秋には八王子の東京富士美術館でも開催予定のようです

 

・「Connections - 海を越える憧れ、日本とフランスの150年」箱根・ポーラ美術館 開催中~4/4(日)

www.polamuseum.or.jp

※ 日本にあこがれたフランス、フランスに学んだ日本。それぞれの画家の作品を見に行きたい。1/10の日曜美術館アートシーンでも紹介がありました。

 

と、開催中の展覧会も多くありますが、ここからはこれからの展覧会です。

 

(2) 1月・2月から開催(5展覧会) 

・「没後70年 吉田博展」上野・東京都美術館 1/26(火)~3/28(日)

yoshida-exhn.jp

※ 若き日から洋画を学び、東西の芸術に触れた画家の木版画を中心に集められた展覧会です。

 

・「写真家ドアノー / 音楽 / パリ」渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアム 2/5(金)~3/31(水)

www.bunkamura.co.jp

※ フランスの国民的写真家ドアノーがパリの街角で写した「音楽」、パリ19区の音楽博物館から東京に巡回です。 

 

・「川合玉堂 山﨑種二が愛した日本画の巨匠」恵比寿(広尾)・山種美術館 2/6(土)~4/4(日)

www.yamatane-museum.jp

※ 開館55周年記念特別展。昨年開催予定でしたが、時期をずらしての開催。郷愁誘う日本画の世界。例年だと桜のころに東京国立近代美術館では川合玉堂「行く春」が展示されますが、今年は・・・ 

 

・「テート美術館所蔵 コンスタブル展」東京(丸の内)・三菱一号館美術館 2/10(水)~5/30(日)

mimt.jp

※ 昨年話題となったロンドン・ナショナル・ギャラリー展でも作品が紹介されていたイギリス風景画の代表格・コンスタブルの展覧会です。 

 

・「没後70年 南薫造」東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 2/20(土)~4/11(日)

www.ejrcf.or.jp

※ 日本近代洋画の展覧会。明治から昭和にかけて活躍した南薫造の展覧会。東京国立近代美術館で少し作品を見たことはありますが、まとめての回顧展は初めて。興味深い展覧会です。 

 

(3) 3月から開催(5展覧会) 

・「与謝蕪村 「ぎこちない」を芸術にした画家」府中・府中市美術館 3/13(土)~5/9(日)

www.city.fuchu.tokyo.jp

※ 府中市美術館、春の恒例・江戸絵画祭り。ヘタウマとかぎこちないとか言ったら、府中美術館です。GWは府中・大國魂神社のくらやみ祭も。今年は開催を期待しています。

 

・「あやしい絵展」竹橋・東京国立近代美術館 3/23(火)~5/16(日)

ayashiie2021.jp

※ 「あやしい」とかいうとまた府中市美術館?と思いきや、こちらは東京国立近代美術館。エログロと言えばそうですが、インパクトがすごい。甲斐庄 楠音(かいのしょう ただおと)とか、一度見たら忘れられません。夏は大阪でも開催。

 

・「生誕150年記念 モンドリアン展」新宿・SOMPO美術館 3/23(火)~6/6(日)

www.sompo-museum.org

※ 水平垂直の直線が交差し、赤青黄そして白等の平面が画面を覆う「コンポジション」シリーズが思い起こされるモンドリアン。画家の画業の軌跡をたどる23年ぶりの展覧会です。

 

・「カラヴァッジョ <<キリストの埋葬>> 展」乃木坂(六本木)・国立新美術館 3/24(水)~5/10(月)

www.nact.jp

※ カラヴァッジョ最高傑作のひとつ「キリストの埋葬」がバチカン美術館からやってきます。

 

・「渡辺省亭 欧米を魅了した花鳥画」上野・東京藝術大学大学美術館 3/27(土)~5/23(日)

www.geidai.ac.jp

※ 近年、注目を集める画家の展覧会。横山華山、小原古邨と「忘れられた画家」が再び脚光を浴びる昨今の展覧会。次なるスポットライトはこの方に。

 

(4) 4月から開催(6展覧会) 

・「クールベと海 フランス近代 自然へのまなざし」汐留(新橋)・パナソニック汐留美術館 4/10(土)~6/13(日) (見た!)

panasonic.co.jp

※ 写実主義の巨匠・クールベはスイスとの国境近い山の中オルナンの出身。大人になって初めて海を見て驚き、そして描き続けます。クールベ中心にフランス近代の海そして自然をテーマにした作品の展示です。昨年、山梨県立美術館で開催された展覧会の巡回展で、現在はふくやま美術館で開催中です。(山梨で見たので東京でも再び見ます) 

 

・「特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて」上野・東京国立美術館 4/13(火)~5/30(日)

chojugiga2020.exhibit.jp

※ 昨年夏開催予定でしたが、延期となって今年の春開催に。前回の展覧会では見られなかったんですよね。混雑していて。今回はおそらく日時指定でしょうから早めにチケットを取って見に行こうと思います。

 

・「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」六本木・サントリー美術館 4/14(水)~6/27(日)

www.suntory.co.jp

※ サントリー美術館60周年記念展はアメリカ・ミネアポリス美術館の日本絵画展です。

 

・「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアム 4/16(金)~6/27(日)

www.bunkamura.co.jp

※ 江戸東京博物館でのエジプト展の後はこちらのエジプト展も。現在は静岡市美術館で開催中 。

 

・「フジタ - 色彩への旅」箱根・ポーラ美術館 4/17(土)~9/5(日)

www.polamuseum.or.jp

※ 乳白色のイメージの強いフジタ。1929年の一時帰国、その後の中南米などの旅では色鮮やかな人物画・風俗画などを描きます。そんなフジタの旅先での作品を中心とした展覧会とか。

 

・「コレクター福富太郎の眼」東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 4/24(土)~6/27(日)

※ 「昭和のキャバレー王」こと福富太郎のコレクション。岡田三郎助の美人画のほか時代を映した風俗画や戦争画も。

 

(5) 5月・6月から開催(3展覧会) 

・「クロード・モネ - 風景への問いかけ オルセー美術館・オランジュリー美術館 特別企画」京橋(東京・八重洲)・アーティゾン美術館 5/29(土)~9/10(金)

www.artizon.museum

※ こちらも昨年から今年に延期になった展覧会です。オルセーからルーアン大聖堂やサン=ラザール駅などの作品が来ます。

 

・「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」新宿・SOMPO美術館 6/25(金)~9/12(日)

www.sompo-museum.org

※ フランス革命から近代社会が成立する中でその地位を確立していったフランス風景画。コローからバルビゾン、クールベ、印象派と楽しみな展覧会です。

 

・「三菱創業150周年記念 三菱の至宝」東京(丸の内)・三菱一号館美術館 6/30(水)~9/12(日)

mimt.jp

※ これも昨年から今年に延期になった展覧会。曜変天目をはじめとした国宝12点、重要文化財31点を含む100点余りの至宝を一挙公開です。

 

(6) 9月から開催(3展覧会) 

・「マティス 自由なフォルム」乃木坂(六本木)・国立新美術館 9/15(水)~12/13(月)

artexhibition.jp

※ 大胆かつ鮮やかな色遣いのマティスの作品。「切り紙絵」も多数制作されており、マティス美術館所蔵の大作「花と果実」が日本初公開です。

 

・「ゴッホ展 - 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」上野・東京都美術館 9/18(土)~12/12(日)

gogh-2021.jp

※ 世界最大のゴッホ作品の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラーのゴッホコレクション28点+ファン・ゴッホ美術館から4点を中心とした展覧会。クレラー=ミュラー美術館からはミレー・ルノワール・スーラ・ルドン・モンドリアンなどの作品も20点展示されます。

 

 ・「動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり」府中・府中市美術館 9/18(土)~11/28(日)

※ 「府中市美術館開館20周年記念」の展覧会ですが、これも昨年からの延期で開催。府中はやっぱり「ふしぎ・かわいい・へそまがり」ですね。モローの「一角獣」の展示も。

 

(7) 10月以降開催(3展覧会) 

・「川瀬巴水展(仮)」新宿・SOMPO美術館 10/2(土)~12/26(日)

www.sompo-museum.org

※ 四季折々の美しい日本の姿を木版画におさめた川瀬巴水。詩情豊かな世界が楽しみです

 

・「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 - モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン」東京(丸の内)・三菱一号館美術館 10/15(金)~2022/1/16(日)

mimt.jp

※ 約50万点を誇るイスラエル博物館から珠玉の印象派コレクション。特にモネの睡蓮は「当たり年」といわれる1907年の作(モネにも当たり年があるんですね^^;)

 

・「鈴木其一・夏秋渓流図」表参道・根津美術館 11/3(水・祝)~12/19(日)

www.nezu-muse.or.jp

※ 江戸琳派の祖・酒井抱一の弟子・鈴木其一の代表作「夏秋渓流図」が重要文化財に。作品誕生の秘密を紹介する展覧会です。 

 

3. さいごに

今年は昨年開催できなかった展覧会が延期されて開催されるものが結構あります。

昨年前半は長い期間、美術館が閉館し、展覧会が中止になりました。そして、展覧会を見に行ける日々がどんなに素晴らしいものか、実感しました。

今年は多くの展覧会が開催され、落ち着いて作品を鑑賞できるような年になると良いなぁと思います。

 

止まない雨はない

明けない夜もない

そしていつか心静かに花を愛でる日が

f:id:YoroCon:20210104005551j:image

(東山魁夷 「春静」1968 山種美術館)

 

  ということで、今年最初の展覧会通信でした。

 

アートについてはこちらのブログも。今年は書きます(^^;)

www.suki-kore.tokyo 

ということで、以上です。

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

 

そして遅ればせながらですが

今年もよろしくお願いいたします!

 

ではでは。