よろコンです。
雨が続いた今年のお盆。上野で久しぶりに彼に会いました
「老猿」高村光雲作 明治26年(1893)
日本に憲法が制定され、衆議院総選挙が行われ、第一回目の議会が開かれた少し後に彼は生まれました。日本の木彫に西洋彫刻の写実性を取り入れた意欲作。大鷲と格闘した直後の姿。
子どもの頃、その気迫溢れる姿に言い知れぬ迫力
「凄み」を感じたことを思い出します
それは今も変わらないのですが・・・
ふとその背中を見てみると
どことなく漂う哀愁、まさにおやじの背中
こう感じたのも自分が歳をとった証拠なのでしょう
彼といつか日本酒でも一杯やりたいなぁ
そう思うと歳をとるのもそんなに悪くないと思えてきました
また、いつか彼に会いに来たいと思います
そのときは、どんなふうに思うのでしょうか・・・
見るときによって、感じ方が違う
これも美術を見る楽しみです
こちらは、酔いがまわり過ぎたか?
ハンプティ・ダンプティ(根付コレクションから。リン・リチャード 1998)
まだまだ暑い日が続きます。ご自愛ください。
ではでは。