よろこんで!**してみました。

アラフィフ男子が、何気ない日常生活で楽しいと思うことを、つれづれに書く雑記ブログ。美術・落語・スポーツ観戦・グルメ・お酒に旅行等々。たまには、なにか語ることもあるかも・・・

2021年7月 東京の展覧会通信(2021/7/2)

よろコンです。

 

今日の東京は土砂降りですねぇ。今週末も降りそうな・・・

梅雨の後半戦。今年も後半戦。いよいよです(何が?^^;)

 

さて、多くの美術館が再開した6月。結構、行きました、美術館。

7月は夏休みになるので、おもしろそうな展覧会が続々開催に。

 

  ということで、自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトです。

今回も終わったものも含め見てきた美術展にコメントを添えてご紹介したいと思います。もし、気になるものが一つでもありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。


【目次】

 

1. 情報源

今回も展覧会情報はこちらを中心に掲載しています。

・アートスケープの展覧会スケジュール

展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

・チラシミュージアム(iPhoneソフト)

 

それでは、いよいよ本題です。

 

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河鍋暁斎「骸骨図」@板橋区立美術館「はじめまして、かけじくです」展より

左の掛け軸の左足に畳の跡、右の掛け軸の右下の落款は大いに乱れ、なんと"酒気帯び"制作とのこと。さすが暁斎にして"狂斎"。感服です。

 

 

2. 展覧会

(1) これから見たい展覧会

・「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」新宿・SOMPO美術館 開催中~9/12(日)

www.sompo-museum.org 

※ 何年か前にSOMPO美術館の前身の東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(長い^^;)でランス美術館展がありましたが、SOMPO美術館でフランス近代風景画の展覧会。クールベの写実主義からバルビゾンから印象派からと、非常に楽しみな展覧会です。

 

 ・「映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く」府中・府中市美術館 開催中~7/11(日)

www.city.fuchu.tokyo.jp

※ これは、今週末に行けたら、行きたいと思ってます。SOMPOがフランスの風景画なら、こちらは日本の風景画。見比べても面白そう。

 

・「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況」清澄白河(木場)・東京都現代美術館 7/17(土)~10/17(日)

www.city.fuchu.tokyo.jp

※ 1936年生まれ。御年85歳。日本を代表する現代芸術家の一人で現在も精力的に活動されている横尾忠則さんのこれまでから「現在」に至るまでを紹介する展覧会。横尾さんのインタビューをテレビなどで見ていて「このパワーはどこから来るのか?」と思っていたので、ぜひぜひ、その"源"を見に行きたいと思います。

 

・「開館55周年記念特別展 山種美術館所蔵 浮世絵・江戸絵画名品選 -写楽・北斎から琳派まで-恵比寿(広尾)・山種美術館 7/3(土)~8/29(日) 

www.yamatane-museum.jp

※ これまで、山種美術館の「浮世絵」はあまり見てなかったです。写楽や北斎の作品も楽しみですが、広重の「東海道五拾三次」全点一挙公開とみどころ紹介にあります。これは見たい。鈴木其一や伊藤若冲も楽しみです。

 

・「マン・レイと女性たち渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアム 7/13(木)~9/6(月) 

www.bunkamura.co.jp

※ 私の中でダダと言えばこの人。ソラリゼーションなどの写真技法を編み出し、「アングルのヴァイオリン」など独創的な多くの作品を残した芸術家。大昔、学生のころ、今はなき池袋のセゾン美術館で展覧会があったのを見に行きました。まだ、美術館に行き始めた頃でとても強く衝撃を受けたことを思い出します。久々のマン・レイ展、行ってきます。(前売り券購入済み^^)

 

・「ルネ・ラリック リミックス -時代のインスピレーションをもとめて目黒・東京都庭園美術館 開催中~9/5(日) 

www.teien-art-museum.ne.jp

※ ルネ・ラリックも結構展覧会は見に行ってます。アール・デコの旧朝香宮邸・東京都庭園美術館はルネ・ラリックを展示するのにとてもふさわしい場所だと思います。作品はもちろん、その"空間"も楽しんできたいと思います。

 

・「三菱創業150年 三菱の至宝展東京(丸の内)・三菱一号館美術館 開催中~9/12(日) 

mimt.jp

※ 三菱のコレクション。国宝12点って、ただただすごいです。もともとは昨年開催予定でしたがCOVID-19のおかげで1年延期となり今年開催に。「曜変天目」は一度見てみたい。(まだ見てない^^;)

 

・「三井記念美術館コレクション名品展 自然が彩る かたちとこころ ー絵画・茶道具・調度品・能装束など-三越前・三井記念美術館 7/10(土)~8/22(日) 

www.mitsui-museum.jp

※ こちらは三井家コレクション。こちらも応挙の国宝「雪松図屏風」に国宝「志野茶碗 銘卯花墻に重要文化財とやはりすごい。牙彫に自在置物などの明治の超絶技巧もあり、楽しみな展覧会です。

 

・「聖徳太子1400年遠忌記念 特別展 聖徳太子と法隆寺東京(丸の内)・三菱一号館美術館 7/13(火)~9/5(日) 

tsumugu.yomiuri.co.jp

※ 国宝と言えばもちろんこちらも。聖徳太子坐像に薬師如来坐像。最近の教科書では聖徳太子ではなくて「厩戸王」なんですよね。1400年を経て、自分の名前が議論されることになるとは、さすがの太子も思いもよらなかったのでは(^^;)

トーハク本館では特別展「国宝 少林寺十一面観音 - 三輪山親交のみほとけ」も開催中です。

  

・「THE 北斎 -富嶽三十六景と幻の絵巻-両国・すみだ北斎美術館 7/20(火)~9/26(日) 

https://hokusai-museum.jp/modules/Exhibition/exhibitions/next

 

※ 「富嶽三十六景」と「隅田川両岸景色図巻」を中心に前後期に分けて北斎作品を約100点展示とのこと。北斎の名品を堪能しに行きましょう。

 

・「浮世絵風景画 -広重・清親・巴水 三世代の眼-町田・町田市国際版画美術館 7/10(土)~9/12(日) 

hanga-museum.jp

※ 町田の版画専門美術館。江戸の広重、明治の清親、大正~昭和の巴水。時代を超えて描かれる名所絵・風景画の世界。前後期で全点展示替えの373点出品とのこと。これは見ごたえありそう。あわせて橋口五葉・伊藤深水らの作品を展示したミニ企画展「浮世絵モダーン」も興味ありです。

 

・「2021 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展西高島平・板橋区立美術館 7/17(土)~8/15(日) 

www.city.itabashi.tokyo.jp

※ 板橋区立美術館、夏の恒例。今年はどんな発想豊かな絵本が飛び出すか。毎年楽しみです。あわせて「スイミー」でおなじみのレオ・レオーニ作品受贈記念展もあります。

 

 

(2) 先月見てきた展覧会から

・「大・タイガー立石展 POP-ARTの魔術師千葉・千葉市美術館 開催中~7/4(日)  ※ 今週末まで。もうすぐ終了

www.ccma-net.jp

※ 先週見てきました。日曜美術館を見て行ったのですが、すっかりファンになりました。発想の軽やかさ、表現の精密さ、なににもとらわれない自由さ。これから全国を巡回しますが、今年の秋、再び埼玉に来るので、行けたら、また見に行きたいなと思ってます。

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タイガー立石「昭和素敵大敵」1990(昭和2)

高さ2m23cm7mm、幅7m15cm2mmの超大作の中央部分。明治・大正・昭和とそれぞれの時代を映した大作が並びます。写真撮影可能なエリアでしたので、そこからの一枚です。古賀春江の「海」には美空ひばりでしょうか。良い。

 

・「はじめまして、かけじくです板橋・板橋区立美術館 開催中~7/4(日)  ※ 今週末まで。もうすぐ終了

www.city.itabashi.tokyo.jp

 

※ 板橋区立美術館の館蔵品展で入場無料、すべての作品が撮影OKというサービス満点な展覧会。そして作品も最初の写真の河鍋暁斎から英一蝶、柴田是真、逸見一信、司馬江漢、酒井抱一、鈴木其一と見ごたえある作品たちです。今週末までですが、おすすめです。f:id:YoroCon:20210701210726j:image
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野崎真一「四季花鳥図」江戸時代

上図右から春は白梅に鶴、夏は燕子花や紫陽花に雀、下図に降りて右の秋は紅葉に菊に綬帯鳥、冬は柳に椿に鴛鴦。

絵師「のざきしんいつ」は江戸琳派・酒井抱一の孫弟子。明るく鮮やかな色遣いが印象的で個人的に"推し"絵師になりました。

 

・「STORIES 永遠の人物画展」千葉・ホキ美術館 開催中~11/7(日)

www.hoki-museum.jp

※ こちらはホキの現代写実絵画コレクションから人物にスポットをあてた作品の展覧会。もう何度か訪れていますが、いつ見てもそれぞれの作品に引き込まれます。リアルだけどリアルだけではない何かを感じる。「写実って何だろう」なんてぼんやり考えながら見ています。上記のリンクから今回展示されている多くの作品を見ることができます。

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ミュージアムショップで購入した絵ハガキから

・右:生島浩「月虹」2012

・左:三重野慶「僕が見ているあなたをあなたは見れない」2020

 

ここからは先月で終了した展覧会から

 

 ・「コレクター福富太郎の眼」東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 開催中~6/27(日) ※終了

※ 「昭和のキャバレー王」こと福富太郎は稀代のコレクターでもありました。他人の評価だけでなく自分が良いと思える作品をコレクションしていく。とても個性的で素晴らしい展覧会でした。特にコレクションのきっかけとなる鏑木清方の作品は素晴らしかった。

f:id:YoroCon:20210701210712j:image写真は展覧会で購入した絵はがきから

右:鏑木清方「刺青の女」1913(大正2)頃

中:鏑木清方「薄雪」1917(大正6)頃

左:島成園「春の愁い」1915(大正4)頃

 

・「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」六本木・サントリー美術館  6/27(日)まで ※終了

※ 個人的には一番最初に展示されていた雪村周継の屏風の水墨画からすでに圧倒されました。中世から近代までを駆け抜けて日本美術史を眺めていくような充実した展覧会でした。

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会場はすべて写真撮影OK。ちょっと変わった作品ですが

「舞妓覗き見図」三畠上龍 江戸時代19世紀

「みはた じょうりゅう」と読むようです。右の丁稚の眼を見開き、歯をむき出しにした姿は少しグロいですが、何か主題があったのかもしれないとのこと。他に類例のない異色の作品。(展覧会作品説明より)

 

・「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアム 6/27(日)まで ※終了

※ ここは写真撮影はできませんでしたが、やはり12の棺が並ぶ展示は圧巻でした。なぜか見に来ちゃいます、エジプト展。なぜか惹かれるんでしょうね。(自分でも謎)

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全国巡回中なので、近くに行かれたら、見てみてください。

 

 

3. さいごに

さいごに東京ではないですが・・・

三島・佐野美術館では

「渡辺省亭 -欧米を魅了した花鳥画-」7/17(土)~8/29(日)

渡辺省亭 ―欧米を魅了した花鳥画― 詳細を掲載しました | ニュース | 佐野美術館 Sano Art Museum

が開催されます。東京藝術大学大学美術館で開催されていましたが残念ながらCOVID-19のおかげで会期途中で終了した展覧会。見に行けなかったので、これを見に行くか検討中です。

 

だったら、こちらも一緒に見に行きたいかなぁ・・・

・「フジタ - 色彩への旅」箱根・ポーラ美術館 4/17(土)~9/5(日)

www.polamuseum.or.jp

こちらも検討中。(行って行けない距離ではなさそうですが・・・)

 

 

この夏も展覧会は熱い。

 

さて、最後に関連リンクです。

 

サントリー美術館のミネアポリス美術館展はこちらにまとめてます。いろいろな作品も紹介

www.suki-kore.tokyo 

先週末の千葉・板橋遠征

www.yorocon46.com

板橋は昨年の館蔵品展とボローニャ展も

www.suki-kore.tokyo

www.suki-kore.tokyo

地元なので、ちょっと板橋びいきになったかも(^^;)

でも、板橋区立美術館の展覧会、おもしろいと思います。

 

アートについてはこちらのブログも。

www.suki-kore.tokyo 

ということで、以上です。

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

 

ではでは。

 

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真鍋  修さんの猫。代官山のGallery子の星から。

昼の渋谷を歩く(2021/6/17) - よろこんで!**してみました。

からもどうぞ。