こんばんは。この三連休の中日に、渋谷のBunkamuraに久々に行ったことは報告しましたが、その前に、こちらの喫茶店でくつろいで来ました。(私は自己紹介でも書きましたがクラシック音楽が好きです。ヘビメタとかも聞きますが)
新宿でカール・ラーション展を見た後で渋谷に来て、少し疲れていたのと、渋谷のあまりの人の多さにちょっと辟易したので、少しゆっくりしてきました。
名曲喫茶。ご存知かもしれませんが、あまり入りませんよね。学生の頃、大学に通う途中にあったのですが、入って見たかったけど、得体が知れず、入るのを躊躇したことを思い出します。でも、一旦勇気を持って入ってみると、意外にもステキなところでした。都内、それも渋谷に今でもこういうところがありますよぉ、ということで今回は名曲喫茶「ライオン」さんをご紹介。
1. 名曲喫茶とは
ざっくり言うと、「クラシック音楽を、すごいスピーカーで聞かせてもらいながら、コーヒーが飲める喫茶店」というところです。レコードやCDが普及した現在、都内で、あまり見かけないかもしれません。Wikipediaではレコードが高価だった1950年代~1960年代が全盛で、その後、数が減ったと書かれています。
ただ、この「すごいスピーカー(=音響装置)」で、聞かせてくれるというところが、ミソで、やっぱり家で聞くより、名曲喫茶で聞くと臨場感のある迫力の音を体験でき、「良いなぁ」と思います。だから、また行きたくなってしまうのです。
2. 名曲喫茶「ライオン」について
(1) 場所
渋谷の109の脇を抜け、道玄坂を上ると「しぶや百軒店(ひゃっけんだな)」の看板があります。この看板のある路地を入って、まっすぐ行くと左手に緑の看板が見えます。ここがライオンです。
この百軒店。飲食店も多く並び、学生の頃、行っていた焦がしネギ風味のスープが美味しいラーメンの名店「喜楽」さんも入口付近にあるのですが、渋谷で有名な(?!)ストリップ「道頓堀劇場」やラブホテルも並ぶところです。人通りも多いのですが、ちょっと入りにくいところかとも思いますので、心して通ってください。
(2) 外観
歓楽街の中に、周囲と異質な特別な雰囲気のある建物があります。これが名曲喫茶「ライオン」です。
いかにも入りにくそうな扉を勇気をもって開けると、そこには外の世界とはまったく異なる別世界が広がります。
(3) 内観
中は蛍光灯・赤色灯の明かりがありますが、薄暗い空間です。一階席、二階席があります。
お店に入って、まず目を奪われるのは、一階から二階の吹き抜けになった空間にそびえ立つ大きなスピーカーです。
店員の人に声をかけると、「空いているお好きな席に、どうぞ」と優しく言ってもらえるので、好きな場所に座ります。ほとんどの席はボックスではなく、スピーカーに向かうように配置されていますので、さながら、コンサートホールに入ってきたかのようです。中は撮影禁止で、内装を紹介できないのが残念です。(シャッター音が音楽の邪魔になりますので仕方ない)
なお、こちら。全席喫煙可能です。
(4) メニュー
コーヒー 550円
このほかのメニューもありますが、私はいつもこのメニューです。
(5) 音響
2階建てのスピーカーが奏でる音は、迫力の一言です。本当のホールのコンサートに行っているかのようです。音源はLPレコード、CDと取り揃えられているようです。訪問時はLPレコードがかけれれていました。LPレコードなんて、ほとんど見かけなくなりましたが、今でも現役で、CDとはまた違う、温かみのある音を響かせます。これがまた、雰囲気を盛り上げます。
なお、毎日午後3時、7時は「ライオン・コンサート」と言ってお店がセレクトした音楽がかけられますが、それ以外はリクエストに応じた音楽をかけてくれます。
営業時間はAM11:00-PM10:30です。
3. さいごに
この日は40分ほど音楽を聴いて、その後、Bunkamuraに向かいました。
お店は昭和元年創業。平成が終わろうとする中、レトロな昭和の雰囲気を醸し出し、タイムスリップしたかのような感覚の囚われます。こういう、ステキなお店はいつまでも続けてもらいたいものです。
ちなみに、ライオンさん関係のリンクは以下のとおりです。
・お店のリンク(Flashを利用しているので、Flash Playerが必要です。また、IE系のブラウザで見た方が画面の崩れがないです。FireFoxでは崩れました)
・こちらの紹介だと店内の様子などが写真でわかります。
なお、ここで休んだ後、行ったBunkamuraの展覧会です。
近いので、美術館と合わせて訪れると豊かな時間を過ごせること、請け合いです。
それでは、渋谷で良いひと時を!
ではでは。