よろコンです。
東京では6月から多くの美術館が再開しました。
いやいや、この時を待っていました。言いたいことはたくさんありますが、それはさておき、もちろんマスクに手洗い、注意をしながら、展覧会を楽しみたいと思います。
ということで、自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトです。
今回は、今月で終わってしまう美術展を中心に、これから忘れずに見たいものを本当に私の備忘録として書きます。それとみてきたものも少しご紹介。もし、気になるものが一つでもありましたら幸いです(^^)
なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。
【目次】
1. 情報源
今回も展覧会情報はこちらを中心に掲載しています。
・アートスケープの展覧会スケジュール
・チラシミュージアム(iPhoneソフト)
それでは、いよいよ本題です。
※ 6/20まで会期延長になった「国宝 鳥獣戯画のすべて」
今、いちばんの注目の展覧会です。
2. 展覧会
(1) これから見たい展覧会
・「生誕150年記念 モンドリアン展」新宿・SOMPO美術館 開催中~6/6(日)
※ いよいよ明日までなのですが、予約しました。明日見てきます。
・「クールベと海 フランス近代 自然へのまなざし」汐留(新橋)・パナソニック汐留美術館 開催中~6/13(日)
※ 昨年、山梨県立美術館で見た展覧会の巡回展。写実主義クールベの波。山育ちクールベの海との出会い。なかなかおもしろかったので、もう一度、見に行きたいところですが・・・
・「コレクター福富太郎の眼」東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 開催中~6/27(日)
※ 「昭和のキャバレー王」こと福富太郎のコレクション。ポーラ美術館から来ている岡田三郎助の「あやめの衣」は好きな絵ですし、展覧会のアイコンとなってる北富恒之「道行」も見てみたいし、鏑木清方の「妖魚」も文字通り妖しそう。見逃せない展覧会です。
・「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」六本木・サントリー美術館 開催中~6/27(日)
※ アメリカ・ミネアポリス美術館所蔵日本絵画展。作品リストを見ると狩野派の探幽・山雪、琳派の宗達に抱一・其一。浮世絵は北斎、広重、写楽に歌麿。若冲なんかの絵もあるようで、こちらは会期までに見に行きたいですね。
・「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアム 開催中~6/27(日)
※ 2023年春に建て替えを発表したBunkamuraで開催中。根強い人気のエジプトにまつわる展覧会。12の棺が並ぶ部屋。「人生は二度ある」というエジプト人の死生観に迫れるかも。
・「映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く」府中・府中市美術館 開催中~7/11(日)
※ 6月で終わりではないですが、備忘録として。広重の名所江戸百景から、清親の光線画、巴水の新版画、高橋由一、和田英作、向井潤吉とけっこう盛りだくさんでおもしろそうです。
(2) 最近見てきた展覧会
・「開館55周年記念特別展 百花繚乱 -華麗なる花の世界-」恵比寿(広尾)・山種美術館 開催中~6/27(日)
※ 山口蓬春の紫陽花に川端龍子(りゅうし)の燕子花。絵の中で華麗に咲く花々を見てきました。
荒木十畝「四季花鳥」(この作品だけ写真撮影OKでした)
右の春は白木蓮、夏は桐
秋は赤い楓、冬は雪に梅
色のコントラストも鳥の組み合わせも面白い華やいだ作品
・「鏑木清方と鰭崎英朋」原宿・太田記念美術館 開催中~6/20(日)
※ 鰭崎英朋は「ひれざきえいほう」と読みます。昨年、COVID-19で中止となった展覧会の再開催です。こういうの、うれしいです。鰭崎英朋は美人画で鏑木清方と人気を二分するような方で、その妖艶な表情の女性が特徴的。口絵(今でいう巻頭グラビア?!)にこだわり今では忘れられた画家になっていますが、パンフの絵を見た瞬間から好きでした。白目に少しグレーがさしていて潤んだ感じが情感を吹き込みます。このほか、当時活躍した口絵作家の作品が展示されています。
(こちらがパンフ)
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/wp-content/uploads/2021/02/kiyokataeiho.pdf
清澄白河(木場)・東京都現代美術館で3つの展覧会
・「ライゾマティクス_マルティプレックス」
・「マーク・マンダース-マーク・マンダースの不在」
・「MOTコレクション コレクションを巻き戻す」
開催中~6/22(日)
※ 会期を二日延長、休館日なしでの開催です。
ライゾマティクスからは「Rhizomatiks×ELEVENPLAY"multiplex"」
光と音楽に合わせ箱が動きますが、それは部屋の入口の映像を見てから見るとさらに違って見えてきます。NHK日曜美術館で制作過程が紹介されていました。
巨大なオブジェ。作者はどこに。
鈴木 昇一「臨海学校」1927
けっこう、ほっこり来る絵です。
そして最後はこれ。
・「特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて」上野・東京国立美術館 開催中~6/20(日)
※ ほんと、このまま中止になるのではないかと臨時閉館中はどきどきしましたが、会期延長さらに無休、そして20:00まで開館。博物館の方々に感謝です。予約制ということもあり見ることができました。この予約制って良いですね。
さて、鳥獣戯画の原本はもちろんですが、断簡や模本にも注目。原本からは切り取られてしまったシーンが断簡・模本に残っていたりして、鳥獣戯画のすべてに迫るにはこれらの存在が欠かせません。第一会場に原本、第二会場に断簡・模本が展示されていますが第二会場から見るとさらに深く原本を鑑賞できるかも。第二会場の明恵上人のリアルな坐像も見逃せません。
この人はもしかして作者?!(図録から)
こちらも図録から。お酒を運ぶカエルとウサギ。さて、そろそろ私も飲みますかね(^^)
3. さいごに
さいごに少し追加すると・・・
江戸東京博物館では
特別展「富嶽三十六景への挑戦 北斎と広重」開催中~6/20(日)
もあったりで、どれに行こうか迷います。
それとまだ会期もあるのですが、こちらもドライブがてら見に行きたいです。
・「フジタ - 色彩への旅」箱根・ポーラ美術館 4/17(土)~9/5(日)
今回の臨時閉館により東京国立近代美術館の「あやしい絵」展、東京藝術大学大学美術館の渡辺省亭展はそのまま会期終了となりました。貴重な鑑賞の機会の消失、本当に残念です。(やっぱり早く見に行かないとだめですね。会期終盤に見に行こうとするのは悪い癖です(T_T))
今は、再開した展覧会も多くありますので、見逃すことがないよう、楽しんでいきたいと思います。
アートについてはこちらのブログも。いい加減そろそろ更新しようかと(^^;)
ということで、以上です。
ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。
ではでは。
(もうすぐ梅雨ですよね)