よろコンです。
今年のシルバーウィークは4連休ですね。
「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通りに東京もけっこう涼しくなってきました。
せっかくの連休、さっそく東京都内を散策してきました。
歩いてきたのは・・・
虎ノ門
そして
銀座・京橋
今回も、我ながら、なかなか盛り沢山だったなぁと思いつつ、行ったところを勝手にご紹介。平凡なアラフィフ男子、ぶらぶらとあちこち行ってきたという極めて他愛のない話ですが少しだけ、お付き合いください。(ちょっと長いです。ほとんど写真ですが)
(ちなみに今回はみんな東京メトロ・銀座線の駅なので町の名前は銀座線のカラー(黄色)にしてみました。実際に乗ったのは日比谷線だけでしたが(^^;)深い意味はありません)
さぁ、今回のラインナップは次のようなところです。
[目次]
- 1. 虎ノ門・大倉集古館
- 2. 虎ノ門・菊池寛実記念 智美術館
- 3. 銀座・AUX BACCHANALES(オーバカナル・ランチ)
- 4. 銀座・銀座通りの歩行者天国(銀座6丁目~銀座通り口)
- 5. 京橋・明治屋
- 6. 京橋・アーティゾン美術館
- 7. そして一日の終わりはいつもの(武蔵小金井・大黒屋)
- 8. さいごに(関連リンク)
お好きなところ、気になるところをお読みください。
朝、出かけるときのうちのアミちゃん。
(またまた、どこほっつき歩くんだか?)
・・・行ってきます!
それでは町歩きスタートです。
1. 虎ノ門・大倉集古館
AM11:00少し前。銀座線・溜池山王駅を出て、ここから歩き始めます。
「桜坂」
福山雅治さんの歌で有名な「桜坂」は、ここではなく「未来日記V」のロケ地でもあった大田区の桜坂のようです。ずっと、ここだと思ってました(^^;)
この短い坂を上って目指すのは
ホテルオークラに並ぶ
「大倉集古館」
ホテルオークラの創始者・大倉喜七郎が創設した日本初の財団法人による私立美術館。
そこで現在開催中の展覧会
「近代日本画の華」2020/08/01~9/27
この展覧会は8月の終わりにも見に来ました。今回が2回目です。日曜美術館のアートシーンで紹介されたこともあってか8月より人は多かったです。
昭和5年(1930)、大倉喜七郎が企画、資金面でも支援、横山大観が日本芸術使節となりローマで開催された「日本美術展覧会」から90年。その出品作を中心とした展覧会です。
竹内栖鳳、菱田春草、鏑木清方などなど、そうそうたるメンバーの作品が並びます。
8月の終わりまでは鏑木清方の屏風絵「七夕」が展示されていましたが、9月からはこちらが展示されています。
横山大観「夜桜」
写真は大倉集古館の「名品図録百選」(3,300円)からです。
東京国立近代美術館(竹橋)の2018年の横山大観展でも展示されていたかと思いますが、間近にこの対策を見ることができます。大変、華やかで幻想的な作品です。解説に「右隻の松林の連続が左隻の夜桜をより一層際立たせる大観が作り出したイリュージョン」という趣旨のことが描かれていました。(記述は、原文通りではなく記憶に任せて書いてます)
そこで右隻から左隻に向けて山の夜道、桜を鑑賞するつもりで屏風の前を歩いてみると、確かに確かに。右隻の桜を後にし、松林に入り、そこを抜けると一気に周囲が明るくなり、満開の夜桜が輝くように咲き誇る、そんな風に見えました。まるで、本当にそこに光が満ちあふれているかのよう。
屏風の全体を見渡すだけではなく絵の世界観に入り込み、歩くという体験を通じて鑑賞するのも、とても面白いなぁと思った次第です。
さてさて、こちらの展覧会を堪能して、次に向かいます。
2. 虎ノ門・菊池寛実記念 智美術館
次の目的地は大倉集古館を出て坂を少し下ったところにあります
「菊池寛実記念 智(とも)美術館」
こじんまりとした瀟洒な美術館です。地下に展示室があります。
炭鉱を経営していた父・菊池寛実(かんじつ)のもとに疎開してきた智(とも)。そこで陶芸の魅力に触れ、戦後まもなくから彼女が収集してきた陶芸コレクションを展示している美術館です。現代陶芸を中心に展示されています。
こちらで開催中の展覧会がこちら
「菊池コレクション 継ぐ」2020/7/1~11/29
京都。桃山時代に千利休の思想をもとに創始された樂茶碗。その伝統を受け継ぐ樂 吉座衛門(らく きちざえもん)
山口・萩。長州藩の御用窯として萩焼の技法を継承する三輪 休雪(みわ きゅうせつ)
佐賀・有田。鍋島藩の藩窯から色絵磁器の伝統を継ぐ今泉 今右衛門(いまいずみ いまえもん)
同じく佐賀・有田。有田を代表する色絵磁器の窯元。乳白色の白磁胎に余白を活かした色絵の酒井田 柿右衛門(さかいだ かきえもん)
この四つの窯の作品が展示されています。
パンフは左から酒井田柿右衛門、今泉今右衛門、樂吉座衛門、三輪休雪の作品
酒井田柿右衛門は白磁に赤を中心とした色絵が特徴的。今泉今右衛門は青の下地に細かい文様が美しい。樂吉座衛門は岩から切り出したかのような存在感に赤や黒の色が力強く。三輪休雪はまさに現代アート。陶器のハイヒールといった作品なども展示されています。個人的には今泉今右衛門の繊細な色と文様が特に好きでした。
こちらの美術館、広くはありませんが現代的な空間にひとつひとつの作品がスポットライトを浴びた役者のように展示され、静かで本当に癒される空間でした。
はっきり言って、これまで陶芸にはそこまで関心があったわけではないのですが、今回、こちらの美術館を訪問し、すっかりその魅力にはまりました。良いですねぇ、陶芸。また、見に来ようと思います。
さて、美術館を出て13:00前。そろそろ昼食。
日比谷線の新しい駅「虎ノ門ヒルズ」へ向かいます。
美術館を出て更に坂を下ります。
「江戸見坂」
20度ってなかなかの勾配です。
さて続いては銀座~京橋編。
3. 銀座・AUX BACCHANALES(オーバカナル・ランチ)
13:00頃、銀座到着。数寄屋橋の交差点。写真右上のHERMESの文字の左下に馬に乗った人が。
ランチに向かったのは
「AUX BACCHANALES」(オーバカナル)
こちらで食べたのは
ツナとそら豆のフォカッチャ。そら豆がホクホク、ツナもたっぷり、パンもふんわりで美味しかったぁ。
ダノワール・パティシエール
これが、このお店に来た理由。カスタードクリームたっぷりのパンがとにかく好きです。久々に食べたぁ。
昔、溜池山王のアークヒルズにもお店があったのですが、なくなってしまったので銀座店に。パンを買ったら店内に持ち込んで食べることもできます。レストランとしてのメニューもありますし、コーヒーにお酒も飲めます。エスプレッソは300円、アイスコーヒーも560円。パンも300円前後。銀座でリーズナブルにお腹を満たせます。
そして、おみやげ。朝ごはん用。
クロワッサン。バターが濃厚で、個人的にはクロワッサンの中ではいちばん好きです。
さて、お腹も満たしたところで、町歩き再開。
4. 銀座・銀座通りの歩行者天国(銀座6丁目~銀座通り口)
この日の銀座通り(中央通り)は歩行者天国。ということで、京橋まで歩くことに。
最初は銀座6丁目
GINZA SIX
今の天井のインスタレーションは吉岡徳仁(よしおかとくじん)さん。国立新美術館の前のガラスの茶室 - 光庵などを制作。
こちらは雲をイメージした作品。
さて、GINZA SIXを出て銀座5丁目から銀座4丁目に向かって見た風景。
少し歩いて銀座4丁目の交差点
左に「和光」、右に「三越」
三越のライオン。
マスクです(^^;)
和光の隣。アンパンの元祖・木村屋さん。
結構、人が入ってます。
銀座4丁目はまさに銀座の中心。書道の筆などを扱っている鳩居堂さんなどいろいろなお店がありますね。
さらに歩いて銀座3丁目
松屋銀座ビル
そのはす向かい
教文館さん。よく見ると面白そうなイベントが。
こちらで開催されていたのが
「藤城清治 光と影の生きるよろこび展」
入場料1,200円。9Fウェンライトホール。ビルの右の脇に入口があります。
14:00過ぎ。この日の予定にはなかったのですが、急遽、こちらに入ってみることに。
藤城 清治さん
1924年生まれの96歳。影絵作家。ケロヨンの原作者。
幻想的な影絵の作品はきっと一度は目にしたことがあるかと思います。懐かしいと思われる方も多いのでは。
東急目黒線・洗足駅で喫茶店ラビーを経営とか。今はCOVID-19の関係で会員のみ入店可能とのこと。その店名ラビーはこちらの猫ちゃんのお名前。猫好きとのこと。共感します(^^)
さて、こちらの作品はすべて写真撮影OK。なので、少しご紹介。
「こびとたちの大きな祈り」2020
パネルに印刷したように見えますが、よく見ると、切り絵なんです。すごいです。美しい。それも96歳の今年描かれた作品。感服です。
藤城さんといえば宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」
2010年のこの作品。宮沢賢治の童話にぴったりの世界観。
こちらも風船、トンボの翅は切り取って背景から光を当てています。
メルヘンな作品が並ぶ中で展示後半にはこのような作品も。
2015年の「戦後70年を迎えた原爆ドーム」
これも切り絵です。90歳を超えてこの繊細かつ緻密な作品。美しくもすこし切ない。ご本人も兵役に招集され九十九里浜防備についた経験があり、ご友人を特攻隊でなくされてもいるとのこと。作品を通じて平和への強い思いが伝わります。
もともとの予定にはありませんでしたが、とっても良い作品に出合えて、こんな寄り道も良いものだ、なんて満足な気持ちで外へ。
なお、こちらは10/14まで開催中。4階には藤城さんの作品なども販売されています。
さて、さらに歩いて銀座2丁目
BVLGARI、LOUIS VUITTONに
TIFFANY&Co.
ほかにもCHANELにCartierが。
ごめんなさい。ブランドには詳しくないので、ここはこの辺で・・・(^^;)
銀座2丁目ってブランドがこんなに集まっていたんですねぇ。
そして、歩行者天国もそろそろ終わり。銀座一丁目
POLA MUSEUM ANNEX
入場無料ですが、1時間前までの時間予約制。この日は予約していなかったので、そのまま通り過ぎました(^^;)
でも、ここにあるのが分かりました。いつか、来てみよう。
そして、歩行者天国の終点(起点?)、銀座通り口
歩いてきた道を振り返っての1枚。よく歩きました。
さぁ、交差点を渡ってこんどは京橋です。
5. 京橋・明治屋
京橋に入るといきなりこんな看板。
ビール400円。やきそばとかも売っていて、なんだか地元イベントのよう。
こういうの好きだなぁ。飲みたいなぁ。と思いつつも、ここは我慢。まだまだ行かなければいけないところが。
ちなみにイベントが行われていたところは
江戸歌舞伎発祥の地はここだったんですね。
そして、道路を挟んでこんな建物も。
警察博物館。入ったことはありませんが、分かりやすい表示。
さらに、少し脇に入ったところには古美術商・加島美術さんも
「大絵画展」ということで恐る恐る入ってみました。
横山大観、菱田春草などなど、いろいろな作品が。
それにしても、お値段を見てびっくり。たまに画廊に入ることもありますが、大観、春草の作品はうん千万。初めて見ました、このお値段。まぁ、それでもこの二人なら当たり前ですかね。勉強になりました。ご興味のある方は是非。
さて、少し疲れてきたので京橋エドグランのところにある明治屋さんの本店に。
明治屋さんのジャム。よく食べてます。
美味しそうな缶詰にワインや日本酒などのお酒、いろいろありますが、ちょっとのどを潤したく、本日のジュース、スリーベリージュース150円
ブラックベリー、ラズベリー、ブルーベリーのジュース。健康に良さそう。
京橋エドグランの休憩スペースで一休み。生き返ります。
さて、そういえば明治屋さんの入口の看板
ボジョレー・ヌーヴォーご予約承り中
もう、そんな季節なんですねぇ。今年は良いワインを買おうかなぁ。今年のボジョレーが飲める頃は私の40代の終焉、50代幕開けの日が来るので。(自分にお祝いだなぁ)
さて、そろそろ時間は16:00。いよいよ本日の最終目的地に。
6. 京橋・アーティゾン美術館
今日の最後はこちら。16:00~17:30の入場予約で来ました。
アーティゾン美術館
元のブリヂストン美術館。今年1月に長い閉館期間を終えアーティゾン美術館に。
開館直後に来て以来、2回目の訪問です。
こちらでは、現在、次の企画展が同時開催です。
「鴻池朋子 ちゅうがえり」
「Cosmo-Eggs 宇宙の卵」
「石橋財団コレクション選」
16:00ぴったりに入館。
なお、こちらも基本、写真撮影可能です。
まずは、6階の展示室に。「鴻池朋子 ちゅうがえり」
鴻池朋子さんの現代美術作品にクールベ、シスレー、コローの作品が混じりこむジャムセッション。
巨大な鴻池朋子さんの作品がひときわ目を引きます。
鴻池さんの毛皮にまつわる作品の右は石橋コレクション・クールベの作品。
なかなか興味深い企画でした。
そして、5階の展示室に。「Cosmo-Eggs 宇宙の卵」
ヴェネチア・ビエンナーレの日本館展示作品。石橋財団の創始者・石橋正二郎はヴェネチア・ビエンナーレ日本館を建設寄贈。日本館は1956年開館。その後も支援しているとのこと。午前中の大倉集古館の大倉喜七郎と通じますね。同じイタリアだし。
この中央の黄色いところは座ることができます。ほかの人が座ると、微妙なふくらみ・へこみをして、なんだかうごめく生命体のようです。不思議な感覚。
そして、最後は4階。石橋財団コレクション選
最後は一気に見てきた作品をどうぞ。
ポール・セザンヌ「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」1904-06頃
黒田清輝「針仕事」1890
藤島武二「黒扇」1908-09頃
円山応挙「牡丹孔雀図屏風」1781
さて、印象派の女性画家たちのコーナーから
メアリー・カサット「日光浴(浴後)」1901
ベルト・モリゾ「バルコニーの女と子ども」1872
エヴァ・ゴンザレス「眠り」1877-78頃
マリー・ブラックモン「セーヴルのテラスにて」
コーナーを抜け
アンリ・ファンタン=ラトゥール「静物(花、果実、ワイングラスとティーカップ)」1865
クロード・モネ「睡蓮の池」1907
最後はパウル・クレーの新収蔵作品から
パウル・クレー「鳥」1932
パウル・クレー「チューリップ」1919
さぁ、ここまで見て、外に。本日の町歩きも終わりです。
17:30。外も暗くなり始め、東京駅へ。中央線に乗って帰ります。
あぁ~、疲れた。今日もなかなか良い一日でした。お疲れ様です。
7. そして一日の終わりはいつもの(武蔵小金井・大黒屋)
18:00を過ぎて我が家のある武蔵小金井に。
季節ですねぇ。もうすっかり外は真っ暗。
それでは、本日の締め。やっぱり、いつもの「大黒屋」さんに(^^)
明日も休みですけど、まずは生!
バラ串、230円。薄いバラ肉と違い、肉感があり脂が滲み出ます。
もちろん、毎回頼むヤキトン、レバーにシロもいただきました。
ジャガイモの入ったホルモン煮込み。これもいつもの定番。間違いない。
ビールを二杯飲んで、締めはハイサワーでさっぱりと。久々に飲みました。
いや~、今日も締まりました。ごちそうさまでした。
武蔵小金井北口の飲み屋街を抜けて、家に帰ります。
8. さいごに(関連リンク)
いかがでした?アラフィフ男子の休日。
この日の歩数計18,907歩。まぁ、よく歩きました。
帰ってから、さらに家でも夜中まで飲んで、結局日曜日は昼過ぎまで寝てました。あらら・・・(^^;)
さて、最後に本日の関連リンク集です。
・大倉集古館
・菊池寛実記念 智美術館
・AUX BACCHANALES(オーバカナル)
・GINZA SIX
・藤城清治「光と影の生きるよろこび展」
・加島美術
・明治屋
【明治屋】スーパーマーケット|食料品・和洋酒類の小売・製造・販売・輸出入|MYジャム・缶詰・ワイン・ウイスキー
・アーティゾン美術館
・大黒屋(過去のブログから)
グルメ:男の一人飲み in 武蔵小金井(名酒場「大黒屋」さん) - よろこんで!**してみました。
ということで、相変わらず、だらだらとした内容ですが、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。長くて、すみません。
さぁ、2020年のシルバーウィークも半分終わって、あと二日。
また、体調管理には気を付けて、明日も出かけようかと思います。どこに行こうかなぁ・・・
今回は以上です。ではでは。
藤城清治「ぼくの目は猫の目」1987