よろこんで!**してみました。

アラフィフ男子が、何気ない日常生活で楽しいと思うことを、つれづれに書く雑記ブログ。美術・落語・スポーツ観戦・グルメ・お酒に旅行等々。たまには、なにか語ることもあるかも・・・

【展覧会】「近代日本の美人画展」@講談社野間記念館(2019/6/2):2019/7/15(月・祝)で長らく休館に

こんばんは。

 

今度の三連休(~2019/7/15)をもって、長らく休館してしまう講談社野間記念館。

現在、開催中の展覧会は

「近代日本の美人画展」

です。

 

  野間記念館の秀逸な日本画コレクションもしばらく見ることができなくなりますので、その前に、とっても簡単ながらご紹介を。しばし、お付き合いください。

それでは、美術館まで。

 

※ 以下の記述は展覧会のパンフレット、作品説明、そのほかWeb上の解説等を参考に記述しています。また作品の写真はパンフレットを撮りました。

 

[目次] 

 

I.展覧会概要

(1)展覧会:「近代日本の美人画展」

www.nomamuseum.kodansha.co.jp

講談社の創業者・野間 清治氏の大正・昭和に渡る日本画コレクションを展示しています。今回は「近代日本の美人画」をテーマに鏑木清方、上村松園等の作品が展示されています。

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(2) 会場:野間記念館(目白駅、早稲田駅、江戸川橋駅)

今回は私は早稲田駅から坂を上がって歩いて行きました。15分まではかからない程度でしょうか。途中、かなりキツい坂があります。坂がない道を行くなら、目白駅を椿山荘の方に向かって歩く方がおススメです。なお、目白駅や新宿駅からもバスはあります。(椿山荘に向かってください。その隣です)

※ 野間記念館から見た向かいの東京カテドラル関口教会です。
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(3) 会期・開館時間・展示替等

2019/5/25(土)~2019/7/15(月・祝) ※ 終了間近。

・開館時間は10:00~17:00。入館は30分前まで。

・ナイトミュージアムはありません。

 

(4) 料金

・一般500円、学生300円

 

(5) 訪問時間と混雑状況

・6/2(日)の11:00過ぎに訪問しましたが、この時は混んでいませんでした。

・あまり広くない建物なので、さっと見れば30分くらいでも見られますが、ゆっくり見るなら1時間くらい見ておいた方が良いです。(色紙などの小品も多いので)

・鑑賞時間は50分くらいでした。


(6) 美術館メモ

・写真撮影は禁止です。

・ミュージアムショップがあり、絵ハガキやグッズ等が販売されています。(今回は購入はしませんでした)

 

(7) 行くきっかけ(情報源等)

artscapeで見て、行こうと思いました。行ってみて、今回の展覧会で休館になることを知り、びっくりしました。行っておいて良かったです。

 

II. 展覧会所感

(1) 個人的な所感

野間記念館さんへは久々の訪問です。去年も梅雨時に訪問していて、雨が降っていました。今年は雨までは降っていませんでしたが、梅雨時らしい曇り空。でも、むしろそんな曇り空の方が、落ち着いた感じがして、展覧会の内容にあっているような感じがしました。

梅雨空に、東京の真ん中でありながら、喧騒を離れた落ち着いた環境で日本画の秀作を鑑賞する。これも、心地良いなぁと思いました。

 

(パンフレット・表面)

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(パンフレット・裏面)
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それでは、会場の中へ。

 

(2) 展覧会の構成と気になる作品

展覧会の構成は・・・

 

第一展示室(入り口左の部屋)

   鏑木清方、上村松園の作品の他、鏑木清方の弟子の山川秀峰や木村武山の作品が展示されています。

 

第二展示室(入り口右の部屋)

  土田麦僊の大作、上村松園の作品が展示されています。

 

第三展示室(第二展示室のさらに奥の部屋)

   山川秀峰、伊藤深水、島成園らの作品がならびます。

 

第四展示室(第二展示室と第三展示室の間を左に折れた奥の小部屋)

  昭和初期の画家たちの十二ヶ月を絵にした色紙群が展示されています。

  当時、月刊誌の表紙を飾ることも想定して、十二ヶ月を題材にした作品を多くの画家に書いてもらっていたようで、こちらの記念館の特徴的なコレクションになっています。

 

  今回、この展覧会で気になった作品はパンフレットを飾っている山川秀峰の「蛍」(1927年(昭和2))です。

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とても涼やかで清楚な美人画だと思います。

山川秀峰は1898年京都府生まれ。伊藤深水らとともに美人画の東の大家・鏑木清方に学んだ弟子で、美人画家として活躍しています。1944年に46歳の若さで亡くなっているようです。

山川秀峰の妻は美人だったらしく、美人画は妻がモデルになっているとのこと。(確か、作品解説に書いてあったと思います。記憶違いだったらすみません)

この絵を見て、美しい女性だけどチョッと違和感のある絵だと思いました。私には3人が同じ顔のように思われたのです。もしかしたら、ポーズや衣装は違うけど、みんな同じ女性=奥さんをモデルに描いたのではないか。奥さんへのオマージュかな、なんて勝手に想像してみました。さて、真相は?!

 

  山川秀峰以外では、画像がないのですが木村武山の悲母観音の絵が狩野芳崖のそれとはことなり、色鮮やかで、軽やかな感じで好きでした。木村武山は横山大観や菱田春草、下村観山らとともに岡倉天心のもとで日本画の近代化に尽力した画家です。

  

(3) さいごに

紹介した以外にも、上村松園等の秀作が揃っています。長く休館されるのは残念ですが、また、新しくなって、安全に作品を楽しめる環境が提供されることを願ってやみません。それまで、楽しみに待っていたいと思います。

 

それでは、最後にリンクです。

www.yorocon46.com

 

  簡単な内容でしたが、少しずつでも(小出しになりますが^^;)展覧会情報を記事にまとめられればと思っています。長い目で、お付き合いいただけますと幸いです。

ということで、以上です。今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

ではでは。