こんばんは。
「令和」の今年もあと1か月弱。本当に時が経つのは早いですねぇ。
そろそろ、今年を振り返るテレビ番組等も多くなってくるでしょうが、今年はどんな年でしたか。また、そんなことも記事に書いてみたいと思います。個人的には、なかなか、忙しかったかなぁ・・・
さて、今年最後の展覧会通信。見に行く方が忙しくて、なかなか美術展の記事を書けていませんが、今月も自分のための展覧会備忘録、これだけはまとめておきたいと思います。とにかく、一貫性はありません。「今、気になるものを、ただ載せる」というコンセプトで書いてます。長い目で、お付き合いのいただけますと幸いです。
なお、今月も初出の展覧会は「☆彡」印を、見て来た展覧会は「(見た!)」を付けてます。
もし、気になる展覧会がございましたら、お早めに(^^)
(浮世絵オールスターが勢揃いです)
【目次】
1. 情報源
今回も次の情報を中心に書いていきます。ご参考まで。
・「日経 おとなのOFF」2019年1月号(+付録「2019 美術展100ハンドブック」)
・チラシミュージアム(iPhoneソフト):チケットのe-plusのスマホアプリ
チラシミュージアム~美術館・博物館の情報&クーポン|イープラス
・アートスケープ:大日本印刷さんのアート情報サイト。各地域の展覧会情報も検索できます。
それでは、いよいよ本題です。
2. 西洋美術
今月から開催の展覧会はこちら。
☆彡「日本・ハンガリー国交樹立150周年記念 ブダペスト国立西洋美術館 & ハンガリー・ナショナル・ギャラリー所蔵 ブダペストーヨーロッパとハンガリーの美術400年」乃木坂・国立新美術館 2019/12/4(水)~2020/3/16(月)
budapest.exhn.jp※ なかなか長いタイトルの展覧会ですが、シニェイ・メルシェ・パール「紫のドレスの婦人」(1874年)に目を惹かれたのが見たいと思ったきっかけです。開催期間も長いですし、普段、あまり意識して見ることのないハンガリーの美術を堪能したいと思います。クラーナハ、テイツィアーノから印象派の作品もあるようです。
こちらは、見に行った展覧会です。
・「コートールド美術館展」上野・東京都美術館 開催中~12/15(日) (見た!)
courtauld.jp※ 会期末も近づき、結構混んでいるとは思いますが、今年1、2をあらそう見どころの多い展覧会です。目玉であるマネ最晩年の作「フォリー=ベルジェールのバー」(1882年)は、絶対に生で見るべき一枚だと思います。マネはこの絵にいろいろな企みを込めていると思います。是非、直接味わってみてください。
(絵ハガキより)
・「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」横浜・横浜美術館 開催中~2020/1/13(月・祝) (見た!)
artexhibition.jp※ こちらも見に行ってきました。オランジュリーの中でもモネなどの印象派作品というよりはマティス、アンドレ・ドラン、ユトリロ、ローランサン等の絵が多く来ているという印象です。その中でもアンドレ・ドランの「座っている画家の姪」(1931年)、とても好きな一枚なので、この絵を日本で見られたことは感慨深いものがあります。
(絵ハガキより)
そして、やはり展覧会中心はルノワール。「ピアノを弾く少女たち」(1892年)、オランジュリーで見たときの感動が思い起こされます。 (絵ハガキより)
ほかにはセザンヌの作品もまとまって来ています。
続いては開催中の展覧会。会期末が早い順に並べます。
・「ラウル・デュフィ展 - 絵画とテキスタイル・デザイン」汐留(新橋)・パナソニック汐留美術館 開催中~12/15(日)
panasonic.co.jp※ 残る期間も、あとわずか。見に行けたら良いなぁ。
・「ミュシャ展 ~運命の女たち~」横浜・そごう美術館 開催中~2019/12/25(水)
www.sogo-seibu.jp※ Bunkamuraで開催していたミュシャ展は現在、京都文化博物館で開催中のようですが、今年もミュシャは人気でした。ミュシャの見た「運命の女たち」、興味がそそられます。
・「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアム 開催中~12/26(木)(会期延長)
www.bunkamura.co.jp※ 侯爵家が誇るコレクションの展覧会。12/23までの予定が12/26まで会期延長です。(前売もそのまま12/26まで使えるようです)
・「ゴッホ展」上野・上野の森美術館 開催中~2020/1/13(月・祝)
go-go-gogh.jp※ およそ10年の画業で多くの作品を制作したゴッホ。先月、見に行く予定でしたが仕事で・・・(^^;)今月こそはリベンジ。
・「フランス絵画の精華 - 大様式の形成と変容」八王子・東京富士美術館 開催中~2020/1/19(日)
www.fujibi.or.jp※ エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランの作品を見に行きたい!
・「印象派からその先へ - 世界に誇る吉野石膏コレクション」東京(丸の内)・三菱一号館美術館 開催中~20/20/1/20(月)
mimt.jp※ 印象派に加え、国内有数のシャガールの作品も目を引く展覧会のよう。
・「ハプスブルク展 - 600年にわたる帝国コレクションの歴史」上野・国立西洋美術館 開催中~2020/1/26(日)
habsburg2019.jp※ 日本・オーストリア友好150周年を記念したオーストリア帝国のコレクションの展覧会。王家が集めたいろいろな作品を堪能できそうです。
3. 日本美術
こちらも今月から開催の展覧会です。
・「鏑木清方 幻の<<築地明石町>>特別公開」竹橋・東京国立近代美術館 開催中~2019/12/15(日) (見た!)
※ 鏑木清方の最高傑作とも言われる<<築地明石町>>
清方には珍しく実在のモデルを描いた作品とのこと。そのモデルは清方夫人の友人・江木ませ子。若かりし頃より美人で有名だったそうですが、少し年を経て描かれたその姿は落ち着きと気品があり、目の周りの一本の涙腺が彼女がこれまで過ごした時間を表現しています。44年ぶりに見せるその姿は見るべき一品だと思います。
(絵ハガキより)
ちなみに常設展も観覧できます。
(こちらは、撮影可能な作品から)
・「大浮世絵展 ― 歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演 」両国・江戸東京博物館 2019/11/19(火)~2020/1/19(日) (見た!)
dai-ukiyoe.jp※人気の高い絵師5人の作品を集めた展覧会。こちらは11/30(土)の次のイベントとあわせて見てきました。
今年1月に他界した橋本治さんの「ひらがな日本美術史」の話などをベースに美術ライターの橋本麻里さんのトークショーが開催されました。
江戸時代の版元・蔦屋十兵衛は最初、美人画の喜多川歌麿とタッグを組んでいたが、そのうち疎遠になり、あとから写楽が出てくる。これは蔦屋十兵衛が写楽を推し過ぎて歌麿と仲たがいしたからではないか?世間に求められるまま風景画を描き続けざるを得なかった広重は天才・北斎にいじましいほどのライバル心を燃やしていた?国芳の絵は当時のEXILE?などなど。とても示唆に富んで、想像力を掻き立てられる面白いお話しでした。
この展覧会は浮世絵五大スターの代表作が集まる展覧会で、これ以上の作品が一堂に会することは今後ないのではないか?とのことです。本当に有名な作品が集まっています。きっと見たことのある絵が多くあると思いますので、初めて浮世絵を見るという方にも、とてもおススメです。
さて、こちらも続いては開催中の展覧会。会期末が早い順に並べます。
☆彡「東山魁夷の青・奥田元宋の赤 -色で読み解く日本画-」広尾(恵比寿)・山種美術館 開催中~2019/12/22(日)
www.yamatane-museum.jp※ 山種美術館広尾開館10周年記念の特別展です。
・「東洋文庫の北斎展」駒込(千石)・東洋文庫ミュージアム 開催中~2020/1/13(月・祝)
www.toyo-bunko.or.jp※ 東洋文庫のコレクション展です。
4. その他
こちらは、また来年(^^)
5. さいごに
今年もあと少しですが、年末・年始は展覧会が華やぐ季節です。是非、見たい展覧会は今年のうちに。さて、あといくつ見に行けるだろう。
以上、ここまで、お読みいただき、ありがとうございます。
今月は、お休みをいただいて、少し関西方面を旅行しようか、なんて思っています。(奥様は仕事なので一人でですが^^;)そこでも、どこか美術館・博物館に行ければ良いなぁとおもってます。また、いろいろと回ったら、報告したいと思います。
ということで、以上です。それでは、次回の展覧会通信はまた来年。ではでは
(千客万来。きっと福が来ることでしょう)