こんばんは。
本日、上野のこの美術館を見に行ってきました!
上野・東京国立博物館(トーハク)の黒田記念館です。
建物の外観はこんな感じ。登録有形文化財です。
場所は東京藝術大学の向かいくらいです。
上野駅から行くとトーハクを超えて10分くらいでしょうか。
なお、料金は黒田清輝の意向で無料です。
展示室内は、2階に展示室と特別室があります。1階はミュージアムショップで、絵ハガキ(100円)等があります。
中は作品含め写真撮影OKです。
記念館の室内案内図です。
記念館に入って、階段を上がり、展示室へ。
展示室の入り口には高村光太郎作の黒田清輝の銅像があります。ちなみに黒田清輝(1866-1924)は鹿児島出身。日本西洋画の先駆けの巨匠です。
部屋入り口の字は中村不折です。新宿中村屋の字を書いた人です。
黒田が使ったイーゼルなどの品もあります。
展示室の黒田の作品。「マンドリンを持てる女」です。
こちらは「祈祷」です。
そして、特別室へ。特別室は
と、今回は明日(2019/1/14)までの開室です。
そして、特別室は以下の作品を公開するための部屋です。
「湖畔」(1897年)
誰もが見たことがあるであろう黒田の代表作です。清涼感がある一枚です。重要文化財。
次は「舞妓」(1893年)
黒田がフランスから帰国後、最初に制作した作品です。こちらも重要文化財。水辺と女性の組み合わせは、黒田作品に多く登場するとのこと。
次は「読書」(1891年)
師匠のラファエル・コランに賞賛され、フランス・サロンに出展して入選。黒田のフランス画壇デビュー作です。
そして、今回、私が特に見たかったのは、こちら。
「智・感・情」(1899年)
右から「智」
「感」
「情」
第2回白馬会出展。1900年パリ万博出展、銀賞受賞。黒田の代表作にして問題作。重要文化財。
私は前回のトーハク黒田清輝展(2016年)で初めて見ました。そして今年最初のテレ東「美の巨人たち」でも紹介されていました。(今回ここに来たきっかけの一つです)
この絵は日本に裸体画論争を巻き起こし、日本美術の発展のため裸体画の必要性を説く黒田の日本世論に向けた挑戦状。
黒田は西洋画の重要な主題の一つである裸婦を金地に描き、さらに赤い輪郭線をまとわせています。
金地は屏風などで用いられた日本伝統の手法。赤い輪郭線は仏画などで用いられた、やはり伝統の手法。西洋画の主題・裸婦と日本美術の技法を融合させることで、日本独自の西洋画を日本から西洋に送り込む。そして日本の西洋画を認めさせる、そんな黒田の狙いが感じられます。
黒田記念館の特別室はまさに
黒田ルーム!
展示が絞られているので、絵とゆっくり向き合えて、私は本当におススメだと思います。
今回は明日までの公開ですが、次は
2019/3/25(月) 〜 4/7(日)
です。30分もあれば見られます。
この季節は、正に桜の季節🌸
上野に花見に来られたら、是非寄ってみてください。
で、今日はこの後こんな感じで上野を散策してきました。
国立国会図書館の国際こども館。「赤い鳥」にまつわる展示をしていました。黒田記念館の隣です。この建物も立派です。
そしてトーハク。
国宝の長谷川等伯「松林図屏風」
こちらも撮影は基本可能です。
そして、帰り。トーハクから見た上野の公園です。今日も楽しかった。
今回もここまでお読みいただきありがとうございました。今、実家でPCがないのでスマホで記事を作成しています。いろいろと編集できてないのですが、黒田記念館特別室開室は明日までなので、急ぎアップしました。
なお、説明は展示の説明と美の巨人たちの放送を参考に記述しています。
今、テレビではサッカーアジアカップのオマーン戦。前半終了です。頑張れニッポン!(2019/1/13 23:15現在)
ではでは。
おまけ
https://www.tnm.jp/modules/r_poll/index.php?controller=dtl&po_id=41
(黒田の描く女性像の人気投票結果です。ご参考まで^_^)