こんばんは。今年も残すところ、あとわずか。一週間もすれば、年末年始のお休みです。(うれしい!)
さて、年末と言えば「これっ」というもの、ありますか?
忘年会。(私は、今年は多かった^^; もう、終わりかなぁ。飲み疲れました)
クリスマス。(これはもうすぐ。特に予定はありませんが)
大掃除。(まだまだ、手を付けてないです。これは休みに入ってからだなぁ)
なんて、いろいろとあるかと思いますが、私にとって年末と言えば・・・
ベートーヴェンの「第九」を聞きに行く!
です。「第九」とはベートーヴェンの「交響曲第9番 合唱付き」です。
ここ9年間、年末の恒例行事にしています。9年前に九州から転勤で東京に戻ってきたのをきっかけに行くようになりました。東京は、ほぼ毎日どこかの楽団がどこかのホールで演奏していますから、行きやすいです。
これまで、東京シティ、日フィル、都響と行きましたが、今年は久々に「読響」(よみきょう)に行ってきました!私が最初「第九」を聞いたのが「読響」なので、原点回帰です。
サントリーホール前のクリスマスツリーです。
コンサート開始前。賑わっています。
コンサート前にホールでコーヒーを一杯。ホッと一息。
[コンサート概要]
演奏:読売日本交響楽団
指揮者:マッシモ・ザネッティ
ソプラノ:アガ・ミコライ、メゾ・ソプラノ:清水華澄、テノール:トム・ランドル、バス:妻屋秀和
合唱:新国立劇場合唱団
日時・場所:2018/12/20(木) 19:00~ サントリーホール
マッシモ・ザネッティはイタリア出身。ベルリンやミラノなどの歌劇場で活躍する指揮者です。背が高くて、指揮する姿はなかなかダンディでした。演奏は、全体にすごくまとまっていますが、第3楽章までは、ちょっと大人しめの感じかなと思いました。そこで第4楽章へと入りますが、合唱では、かなり盛り上がりを感じました。あの合唱を聞いていると、宇宙へとつながる空間が開けていくような、神秘的で厳かな気持ちになります。人の声の持つ力に畏敬の念を抱かされます。
さて、そんな第九ですが、第九にまつわるお話を少々・・・
・第九の初演は1824年5月7日ウィーンです。
・サブタイトルは「シラーの頌歌「歓喜に寄せる」をフィナーレの合唱にもつ」というものです。
・作曲当時ベートーヴェンは、ほぼ聴覚を失っていたようです。
・当時、交響曲+合唱の曲は超革新的な手法で、ベートーヴェンの放つ超攻撃的な問題作!で、この後、マーラーなどが同じ形式の交響曲を作曲しています。(「復活」等)
・日本での初演は1918(大正7)年、徳島県鳴門市(当時は板東町)にあったドイツ兵の俘虜(捕虜)収容所とのこと。(そうすると今年は第九の日本初演から100周年ですね)
・日本の年末に第九の演奏が多いのは、第二次大戦後、日本交響楽団(現NHK交響楽団)が演奏をして好評だったのを受け継ぎ、当時、財政的に苦しかった他のオーケストラも年末の収入を確保するために演奏を始めたそうです。合唱があると団員の家族・親戚が聞きに来るので、チケットが売れたそうです。(家族の力は偉大です)
・ベートーヴェンの最後の交響曲が第九で、この後、交響曲第9番を書くと、人生が終わるというジンクスが生まれます。ベートーヴェン以降、9番以降の交響曲を残した作曲家は少ないですね・・・(パッと思いつくのはショスタコーヴィチくらい。マーラーは本気で信じていて番号を付けない交響曲まで作っていながら、自身の交響曲第9番を作曲後、天に召されています)
さて、年末にしか聞かない「第九」なのですが、今年も、ほんのつい最近聞いたばかりという気がしています。それだけ一年過ぎるのが早いということですよね。
また、来年も無事「第九」が聞けるような年になればと思います。
まだ、都内でも第九のコンサートはあると思います。日本の年末の風物詩。よろしければ、一度、いかがでしょう。
さて、最後はサントリーホールに向かう途中で見たホテルオークラのクリスマスツリーです。とても大きくてきれいだったので、思わず撮っちゃいました。
最近、私の周りでインフルも流行ってきています。お気を付けください。
ではでは。