よろコンです。
前回の災難のブログから、またまた、だいぶ間が空いてしまいましたが、
今回は半世紀ちょいの私の人生で初の体験について書きます。
突然ですが、みなさん、果物はお好きですか?私は大好きです。
リンゴにミカン、これからの季節ならスイカ
みずみずしくて美味しいですよね。
さて、バナナはいかがでしょう。
両親が大好きで、子どもの頃、よく食卓に出てきました。
父は「バナナがいちばんのごちそうだ」とよく言っていました。
私もバナナ、嫌いではないのですが・・・
どちらかというとリンゴやミカン、あとキウイとかの方が好きです。
社会人になり、実家を離れ一人暮らしを始めると、だんだんとバナナは食べなくなっていきました。
さて、長い前置きから本題ですが、時は今から2か月ちょっと前。
来週からGW!という土曜日の朝、事件が起きました・・・
寝起きに台所に向かい、一杯の水を飲んでいると突然
ピキッ!
腰のあたりに衝撃が。
「やったぁ・・・」
そう、ギックリ腰です。
若いころから腰痛持ちの私
気をつけてはいたのですが、まさか水を飲んでいるときになるとは・・・
でも、この時はまだ「そんなに大したことはない、シップ貼って薬飲んで少し休めば、そのうちに良くなる、少し良くなったら病院に行こう」なんて軽く思ってました。
我が家の隊長(=奥様)からは早く医者に行くよう、指示が出ましたが、週末ということもあり「月曜になったら行く」と指示に従いませんでした。
ところが・・・
月曜日の朝。いつも通り、朝早い隊長が出勤した後、目を覚まし、ベッドから起き上がろうとしたのですが、痛くて痛くて、とてもじゃないけど起き上がれません。
何度もトライするのですが、そのたびに襲い来る激痛。一人家の中、何度絶叫したことか(^^;)
一人、ベッドで悶絶していると気付けば時は夕方に。もう、せめてトイレには行かなければということで必死にベッドから這い出し、どうにかこうにか目的は達成しましたが、今度はベッドに戻れない。トイレのドアの前にペタンと座り込んで、もがいているところに隊長、ご帰宅。
動けない私の姿を見て、一言
「救急車を呼びます」
「え~っ、そこまでしなくて良いよ」と私
でも、動けないのだから仕方ありません。今度は隊長の命令に従うしかありません。
隊長が電話をしてから程なく、我が家に救急救命士の方が到着。
「大丈夫ですか?」と言って、私の両脇を抱え、担架に乗せるとマンションの入り口に停めていた救急車へ。
そう、まず最初の人生初体験は
救急車で運ばれる
です。
救急車は私を乗せるとサイレンを鳴らしながら搬送先の病院へ。
ギックリ腰は体は動かないけど、頭は普通なんです。サイレンまで鳴らしてそこまで急いでもらわなくても、と思い
「あの~、そんなに急がないので、サイレンとか消してもらっても大丈夫ですよ」と私。
「いえ、法律で決まってますので」と優しく諭す救急救命士の方。
そりゃあ、そうですよね。申し訳ありません。同乗の隊長とふたり苦笑い
10分ほどして、とある病院の救急外来に。
到着後、レントゲン撮影や点滴による栄養剤の投与など、応急措置が終わるとその晩はその病院に泊まることが決定。そうです、人生初の
入院
となりました。(あっ、点滴も人生初です)
COVID-19のため病室での面会は禁じられているため隊長とはここでお別れ。
翌日、あらためて入院に必要なものを持ってきてもらうことになりました。
さぁ、いよいよ入院生活に突入
ちなみにギックリ腰って、特別な治療とかなく、とにかく痛みが引くまで安静にするしかないんですよね。なので、痛みが引けばめでたく退院です。
病院に来たばかりの時は救急救命士さんも、お医者さんも
「痛みが引いたら帰れますよ。一日か二日くらいですかね」
なんて言っていました。私もそのつもりでした。
ところが・・・
・入院当日(月曜日の夜):初の病院泊。もちろん、痛みは引かず。
・入院二日目(火曜日):相変わらず痛みは引かず。ベッドで体を起こすこともできず。
・入院三日目(水曜日):まだまだ痛みは引かず、体も起こせず。本当に治る?(不安)
・入院四日目(木曜日):少し快方に向かうも痛みが残り、昼は寝たまま。夕方、ようやく体を起こしてベッドに座ることができました。
・入院五日目(金曜日):GWに突入。入院生活続行中。この日は何とか立って、歩行器を使って歩けるように。
・入院六日目(土曜日):ようやく歩行器を使わずに歩けるように。でも、まだ再発の不安が・・・
・入院七日目(日曜日):ようやく退院しても大丈夫という自信が持てるまでに。
そして、翌日の月曜日、午前中に検査を済ませ無事退院
結局、丸々一週間の入院生活。長かったぁ。外に出られて、家に帰れて本当にうれしかった
図らずも一週間の入院生活を送ってしまった私
入院当初、ベッドから体を起こすこともできなかったとき。
箸も持てない私に食べられるのは寝ていても食べられるように準備していただいた「おにぎり」くらい。それでも、食べられるだけよかった。美味しかった・・・
ちなみに水曜日の昼、うどんが出てきましたが、腰痛で起きられない人がうどんを食べるのはできない芸当であるということを図らずも発見しました(T_T)
それが、金曜日以降。ようやく体を起こして食べられるようになると、おにぎり以外にオカズも食べられるように。そうなると人間、贅沢なもので、こんなことを思います。「美味しくないなぁ・・・」
病院のオカズ、やっぱり味は薄い、脂っけはない、柔らかくて歯ごたえもない。病気を治すためなので分かってはいますが、やっぱり美味しくない。(病院の方が一生懸命、工夫していただいているのに本当に申し訳ない。でも・・・)
そんな食事の中、夕食にデザートとして出てくる果物が唯一の楽しみに。
リンゴ、キウイと私の好きな果物が出てくる中、とにかくダントツで美味しく感じたのが、そう、あの
バナナ
しっかりした甘み。食べ応えもあり、本当に美味しかった。救われたぁ
私の父が子どもの頃と言えば戦後間もないころ。甘いものも、あまり食べられなかったと聞きます。そんなとき、あのバナナを食べたら、そりゃぁ白黒の世界が一瞬でカラーに変わるくらい、美味しかったことでしょう!
「バナナがいちばんのごちそう」
その気持ち、ようやくわかったような気がします。
(退院してから買ってきたバナナ)
さて、一週間の入院生活を終えて、タクシーに乗って帰宅中、突然、高校の同級生から電話が。COVID-19の影響もあり、ここ何年か会っていなかった友人からの電話は出る前に切れてしまったのですが、最初は「かけ間違い?」なんて思っていました。
が、その後、彼からのショートメール
「入院していなかった?」
えぇっ。何で分かった?
電話の主の職業は外科医。会っていない間に実は私が入院をしていた病院に移ってきたとのこと。患者さんの名簿を見て、たまたま私の名前に気づいたよう。私の名前、姓も名もどこにでもいるような名前なので、最初は同姓同名かなぁ、と思ったようですが、同じ年だったのと、私が近くに住んでいることを思い出し、もしやということで連絡してくれました。何たる偶然。
後日、外来で病院を訪れたとき、無事に会うことができました。
でも、まだベッドから起き上がれないとき会わなくて良かったかも(^^;)
ということで、最後に今回学んだこと
・腰が痛くなったら、さっさとお医者さんに行きましょう!
・救急車は本当に大切。必ず道を譲りましょう!(当たり前ですが身に沁みました)
・腰が痛いとき、麺類は食べられません(^^;)
・救急車を呼んでくれて、その後もいろいろと世話をしてくれた我が家の隊長に感謝しよう!(本当にありがとうございました)
ということで、今年のGWの予定はすべてパーになってしまいましたが、貴重な経験をしました。でも、もう、こういう経験は当分はいらないかなぁ。
ということで、みなさまも、ぜひぜひお気を付けください。
私の災難シリーズはこれでおしまい。これからは、無事に過ごしたいものです(^^)
長くなりましたが、ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
今回は以上です。ではまた。
(入院中のアミちゃん。私の椅子を守ってくれていたよう。ありがとう)