映画偏食家のよろコンです。「怖い」映画は苦手です(^^;)
映画ネタが続いて恐縮ですが、映画偏食家が火曜日のテレワークの後、わざわざ見にいった映画
「大怪獣のあとしまつ」@吉祥寺・UPLINKさん
(映画のサイト)
(映画館のサイト)
この映画について、書くべきか書かざるべきか迷いました。
このブログで、おススメではないものをわざわざ書くのもどうかと思って。
でも、今回はあえて書きます。最初に言っておきます。酷評ですm(_ _)m
そして、あくまでも個人的な意見です。
※ この映画は今、結構、ネットでも話題です・・・
※ なので、あまりそういう内容(酷評)を読まれたくない方は、ここで止めておくことをお勧めします(^^;)
ネタバレしないように努力しますが、今回は難しいかも。
ネタがわかっちゃったら、ごめんなさいm(_ _)m
さて
・ストーリーは(映画・映画館サイトを参考に)
- 突然の死を遂げた大怪獣。さて、この大怪獣、誰がどう後始末する?
- 「希望」と名付けられた大怪獣の死骸。保存すべき?処理すべき?
- そんなこんなと手をこまねいている間に、死骸はやがて膨らみはじめ、大爆発の危険が!
- この危険な「後始末」の責任者に任命されたのは特務隊の隊員・帯刀アラタ(山田涼介さん)。特務隊とは首相直属で特殊任務にあたる部隊。アラタはこの任務を遂行すべく伝説の特務隊員だったブルース(オダギリジョーさん)を呼び寄せる
- 元特務隊隊員でありアラタの元恋人で環境大臣秘書官・雨音ユキノ(土屋太鳳さん)、彼女の夫でやはり元特務隊隊員の総理大臣秘書官・雨音正彦(濱田岳さん)たちも大怪獣の後始末に取り組み始める
- 様々な思惑を乗せた「後始末」作戦が繰り広げられる中、はたして、大怪獣の死骸は無事、後始末されるのか・・・
・映画は115分
・まずはこの映画のポジティブなところ
- 松竹と東映の初タッグ作品。これだけでもどんな映画か期待が高まります。
- 映画のテーマ。ウルトラマン世代としては、子どもの頃「どうなんだろう?」って思いました。すご~く興味のあるこのテーマをどう料理してくれるのか?ますます期待が高まります。
- すでにストーリーのところで書いた役者さんのほかにも、総理大臣に西田敏行さん、そのほかの大臣も岩松了さん、六角精司さん、ふせえりさん、笹野高史さんという芸達者な役者さんたち。ちょい役に二階堂ふみさんとかが出てくるなど、超豪華な布陣。主役・脇役含め、みなさんそれぞれがさすがという存在感と演技で素晴らしい!
・ということで、現在、大ヒット上映中。いや~素晴らしい映画!だと思いません?
・それでも「いや~、久々に『やっちまったなぁ』という感じ」の映画ですねぇ。なかなかです(^^;)
・テーマはおもしろそう、役者はそろっている、お金もかかっている・・・で、なぜこんな仕上がりになっってしまったのか?
・この映画のネガティブで私をモヤモヤさせるところを個人的に分析してみると・・・(ここはネタバレになります)
- テーマ、役者、設定と素材は素晴らしくお金もあるけど、完全に味付けを間違えましたねぇ。塩を入れないといけないところに大量に砂糖を投入した感じですかね。
- 「原発」「パンデミック」を想起させるような場面がある中で映画全体を通じて終始発せられる寒いギャグと下ネタ。この取り合わせが最高に悪い。これはチョッと・・・
- 日本政府のドタバタ劇とか、面白くなりそうなところにも随所にこの寒いギャグと下ネタを挟みテンポを壊し、どんどんリアリティを失って、映画に入り込みにくくさせている感じ。
- 結局「なにを見せたい映画なんだっけ?」という「?」が積り続ける中、ある意味”衝撃"のラストシーン。「う~ん・・・」(これまで見てきたのは何だったんだぁ・・・)
- 「空想特撮エンターテイメント」という振れ込みで、フタを開けたらゆるいギャグ映画。見た後、みんながズッコケて「なんだよぉ(^^)」なんて言いながら笑顔で帰る、なんてこと思っていたかもしれないのですが、それなら、ちょっと、悪ふざけが過ぎたような・・・(そうなら、そうだとはじめっから言ってほしい。そうじゃないとJAROに通告しそう)
・ということで私も悪ノリしてこの映画を評するなら・・・
「超高級魚を取り揃えたお刺身の船盛、お寿司がもてなされる盛大なパーティがあるよ」と誘われた。料金もそこそこ取られるけど美味しいものが食べられるならと思い切って行ってみた。お刺身もお寿司も前評判通りに素晴らしい。「さぁ、食べるぞぉ!」とテーブルの上を見てみるとソースしかなかった。「あれ、醤油は?」と店員さんに聞いてみると「このパーティはソースの可能性を引き出すため、ウスターソース、中濃ソース、デミグラスソースとソース各種取り揃えています。醤油はございません」そう言ってソースをかけ始めた。えぇ・・・「これ食べなきゃダメですかぁ・・・」
って感じですかねぇ。やっぱり刺身にお寿司ならきちんと醤油にワサビで出して欲しかった。もし、どうしてもソースを出したいなら、コロッケで良かった。いやコロッケが良かった・・・というところです。(分かるかなぁ^^;)
あらためて言います。山田さん、土屋さんはじめ役者の皆さん、良かったです。世間で言われているほど特撮もひどくなかったと思います。それがひどく見えるのは刺身にソースをかけちゃったからですよね。あ、もちろんそれが美味しいという方もいると思います。私はあんまり・・・というだけです。
このブログをどうしても書かずにいられなかったのは、この映画の前に見た映画がたまたま
「ドント・ルック・アップ」
だったから。
怪獣と巨大彗星、アメリカと日本という違いこそあれ、国の、地球の危機に立ち向かう設定、それぞれの国のトップスターを贅沢に集め、政府の対応、パンデミックや外交問題やら同じような素材を料理して「ドント・ルック・アップ」は見事に極上コースに仕上げ、この映画はいろいろと間違えちゃった感じですかねぇ。
この映画をおもしろいし、好きという方ももちろん多くいらっしゃると思います。それはもちろん否定しません。これは、あくまで個人的な感想ということでご了承ください。
ちなみにこの映画も意識したであろう東宝の「シン・ゴジラ」
こちらは好きでした(^^)
いかがでしたでしょうか?
今回もここまでお読みいただき、ありがとうございました!
気分悪くされたらごめんなさい。でも、こういうこともたまにあるからこそ、映画はやっぱり面白い。ですよね。
いや~映画って本当はいいものですよね。
それでは、さよなら、さよなら、さよなら
(こちらの映画にまつわる写真は撮らなかったので2/10の東京の雪。たいして積もらなくてよかったですが、今回の映画はこの雪より寒かった?・・・)