よろコンです。
8月になりました。危険な暑さが続きます。気持ちも体も栄養補給して、バテないように乗り切りたいところです。
さて、7月後半、またまたブログはさぼり気味でしたが、あちこち遊びには行ってきました。
ので、振り返りながら、そのことを書きたいと思います。
ということで、今日はひさびさ落語についてです。
7月最後の日曜日(31日)、上野は鈴本演芸場に行ってきました。
寄席は毎月1日から10日の上席、11日から20日の中席、21日から30日の下席と演者の方が変わっていきますが、「31日」は月の余りということで「余一会(よいちかい)」、特別プログラムで開催されます。
この日の鈴本の余一会は
ご存じ!夏の雲助一門会
17:00スタート!
演者は一門の師匠
・五街道雲助(ごかいどう・くもすけ)
を筆頭に兄弟子→弟弟子の順に
・桃月庵白酒(とうげつあん・はくしゅ)
・隅田川馬石(すみだがわ・ばせき)
・蜃気楼龍玉(しんきろう・りゅうぎょく)
・・・のはずでしたが、白酒師匠は残念ながらCOVID-19陽性となり欠席。
この日は馬石師匠の令和三年度文化庁芸術祭大衆芸能部門大賞受賞のお祝いを兼ねた会ということもあってでしょう、馬石師匠が代役で二席演じるという大役(?!)に。ちなみに馬石師匠もCOVID-19から復帰したばかりとか
17:00少し前に席に座ると、いよいよ開演です。
最初、一門三師匠による口上に続けての演目は
・馬石師匠「四段目」
芝居好きの丁稚・定吉。店のお使いの後、芝居に夢中になり、帰りが遅くに。今日こそはと待っていた主人に大目玉をくらうと、おしおきで蔵の中に。何も食べていなくて、お腹は空くけど、思い出すのは今日の芝居。ひとり忠臣蔵の四段目・判官切腹の場面をまねて演じていると、それを見た女中のお清どんが目を丸くして主人のもとへ・・・
という芝居の噺ですが、馬石師匠の演じる子どもは本当にかわいらしく、芝居の姿もとても粋でした。
・雲助師匠「船徳」
遊びが過ぎて勘当された大店の若旦那・徳兵衛。縁ある船宿に居候しますが、ある日、船頭になりたいと言い出します。これには困った親方も仕方なく了承。もちろん船など上手く扱えません。ある夏の暑い日、得意客が船を頼みに船宿へ。あいにく船頭が出払って誰もいないところ、若旦那の姿が客の目に入ります。船を出すよう無理を言って頼み、船は川へと漕ぎ出しますが・・・
夏と言えばこれ!という噺。古典の本格派、雲助師匠。とても笑いました(^^)
・龍玉師匠「もぐら泥」
人が寝静まった夜、敷居の下に穴を掘り、手を突っ込んで掛け金を外して泥棒をはたらく「もぐら泥」。この日も穴を掘って腕を突っ込みますが、位置が悪かったか掛金にあと少し届かない。一方、勘定がなかなか合わず起きていた家の主人。泥棒が一生懸命、腕を突っ込んでいるのを見つけ、腕が抜けないよう縛り上げてしまいます。驚いたのは泥棒。何とか逃げようと通りがかりの酔っ払いに助けを求めますが・・・
落ち着いた口調の龍玉師匠が演じるもぐら泥。どんどん追い詰められていく姿がおもしろくもあり、少し切なくもあり・・・
・トリ:馬石師匠「中村仲蔵」
血筋が物をいう歌舞伎の世界。そんな世界で血筋はないが、演技の工夫でトップの名題へと上り詰めた中村仲蔵。名題として次の忠臣蔵ではさぞや良い役が来るかと思えば、五段目の斧定九郎役に。名題が演じる役ではないと思いつつ工夫を惜しまず考え続ける仲蔵。そして舞台初日。存分に工夫を凝らした仲蔵の演技を目の当たりにした観客の反応は、そして仲蔵の運命はいかに・・・
馬石師匠による芝居の人情噺。わかりやすく、聴きやすく、自然と噺の世界に入っていきます。思えば、一席目と併せて忠臣蔵の四段目、五段目をまとめて見られました。
ということで、余一会終了。
どの師匠も、寄席で演じられているのを見たことがあって、とても好きな落語家さんばかりなのですが、一堂に演じられているのをあらためて見て、各師匠の個性も際立ち、とても面白く、贅沢な会でした。願わくば「爆笑系」の白酒師匠の落語も聞きたかったですね。
これからも雲助一門の落語、見に行きたいと思います。
と満足した気持ちで、ハネ太鼓を聴きながら帰りの途に。
アメ横を抜け
御徒町駅からJR。
家に帰ってから、軽くビールで喉も潤しました。
栄養補給できた一日になりました。
この調子で8月も楽しく過ごしたいですね。
ということで、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ではまた次回もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。