よろコンです。
いつもはブログに悲しいこと、つらいことは書かないつもりです。
でも、今日これから書く話は私にとって、悲しく、つらい話です。
書くか、書かないか、悩みましたが、個人の記録であるブログにどうしても書き留めておきたいと思いました。これが今日できる私の精一杯だから
突然ですが、今日、我が家の新メンバー・パンちゃんが旅立ちました。
パンちゃんは一年前の2025年1月末、我が家に来ました。
外にいたネコちゃんで正確な年齢は分かりませんが、過去の写真を見ると2019年11月頃には出会っているようです。その時の写真の様子からみて、今は多分8~10歳くらいでしょうか?
ずっと、妻の実家の千葉にいました。白黒のぶちなので名前はパンダちゃん。通称パンちゃん。名付け親のお義母さんとずっと一緒でした。
去年、今度は東京の我が家に来ることになりました。我が家に長年いるお嬢様猫のアミちゃんとパンちゃん。賑やかで楽しい日々が始まりました。
体が大きくて食べることが大好きなパンちゃん。なかなか声を出さない寡黙な男。
でも、人が大好き。いつもそばに来て、頭をぶつけたり、足を踏んだり。
気の置けない、とにかくイイ奴です。
でも、ちょっと臆病なアミちゃんは慣れなかったかなぁ・・・
今年の猫の日

写真を嫌がらないパンちゃんはいつものカメラ目線。
でも、この時には彼の身体に何かが起こっていました
そういえば、前の日だったかこの日だったか朝の食事に手が付いていなかった。夜はちゃんと食べていたけど、食べるのが大好きなパンちゃん。気に入らないのかなぁ?食事を変えなきゃかなぁ?と思っていました。
そして、次の日。2月23日
妻が朝、パンちゃんの部屋に行くと、よろよろと寄ってきたパンちゃんはパタンと横に倒れたようです。荒い息に慌てた妻が私を起こしに来ました。
「パンちゃんが大変。病院に行かなきゃ!」
寝ぼけていた私は「じゃぁ、午後に行けば良い?」
「なら、私だけで病院に連れて行くっ!」と妻
緊急事態だと分かりました。慌てて着替えて車に乗せて近くの動物病院へ。
この時はまだ治療が終わったら帰って来ると思っていました。
「胸水です」
と先生。胸水は胸に水が溜まって肺が押さえられて縮こまり呼吸ができなくなる症状で、かなり危険な状態だったとのこと。今は水を抜いて呼吸はできるが、酸素室での治療が必要に。
「うわぁ、気が付いてあげられなくてゴメンね」
その日からパンちゃんの入院生活が始まりました。
病院でも「ネコちゃんの場合、なかなか気付きにくい」とは言われましたが、どこかで気づけなかったか?夫婦二人で自問の日々
入院中、妻は毎日、私も仕事を終えて行けるときはお見舞いに行きました。
入院中も、パンちゃんは、いつものパンちゃん。
病院の看護師の方に
「僕はどちらかというと犬派なんですが、パンダちゃんは撫でるとお腹を出してくれて、人懐っこくて大好きです」
と言われるくらい。妻と二人で
「誰にでもお腹出すんだね」
なんて、帰り路、笑いながら話していました。パンちゃんを好きと言ってもらって、うれしくて涙が出そうでした。
一方、検査の方は・・・
細菌による膿胸を疑うも菌は見つからず。ウィルスも発見されず。
腫瘍の可能性はあるもののレントゲンにはそれらしきものは写っておらず、腫瘍で見られる成分も胸水からはあまり見られず、肺以外の内臓などの臓器にも悪いところはなさそう。
原因特定のためにはCTによる検査が必要かもしれないが、入院中の病院にはないので近くの大学病院に行かないと検査ができない。また、全身麻酔をするので麻酔により体調が悪化するリスクもあるとのこと。
パンちゃんの身体の負担を考え、細菌を疑った抗生物質投与から特発性胸水を疑ったステロイドに治療を切り替えて様子をうかがうことにするも目立った効果はなし
入院当初は二・三日に一回だった水を抜く回数が日に一回になり、やがて日に二回の日も。それでも食事はそれなりに食べているし、私たちが会いに行って頭を撫でると、頭を強くこすりつけて起き上がろうとしたり、お腹を出そうとしたりといつも通りのパンちゃん。
でも、だんだん元気がなくなってきているような
胸水を抜くために何回も針を刺すのがかわいそう(最初、痛がって嫌がった様子)だし、原因を特定しないと治療ができないので、近くの大学病院でCT検査と水を抜くためのドレーンをつけてもらうことにしました。
3月7日の土曜日の朝。いい天気
転院のため、いままでお世話になった動物病院を退院して大学病院へ。
パンちゃんが出てくるのを待つ待合室のほんのひとときの間、これまで涙を見せなかった妻が目頭をハンカチで押さえました
その後、パンちゃんを大学病院に預け、夕方、CT検査の結果を聞きに再び病院へ。
そこでの結果では、左の肺から空気が漏れていて、気胸も発症しているとのこと。
ただ、CTで見ても腫瘍の可能性はあるけど、大きな腫瘍は見当たらない。つまりは胸水の原因は特定まで至らず。ただ、気胸で肺がつぶれて見えない可能性もあるので、まずは気胸の手術をしましょう、となりました。手術の日程を話すため、また翌日の13:00に面会の予定を入れました。
そして今日、3月8日、日曜日。
朝、大学病院から妻に電話が。
「手術の話をしたいので来てください」
大急ぎで病院に行きました。この時も
「手術が早まるんだな。早く治れば良いな」
と二人して治って家に帰って来ると信じていました。レンタル酸素室も手配して万全の態勢
そして、病院での説明
空気を抜き続け、気胸がもう少し良くなるかと期待したが、状態は変わらない。腎臓の機能も落ちてきて、カリウムの値がかなり高く危険水域に。気胸の手術をしても胸水の原因は分からないかもしれない・・・と。
この時の選択肢は手術をするか、ここで治療をやめるか
先生たちが席を外し、しばらく二人で話をすることに
妻が「もともと一緒にいた母なら、きっと苦しむことは望まないと思う」
それでもあきらめきれない私。最後まで可能性はないのか・・・
でも、パンちゃんのことをいちばんにそばで見てきた妻とお義母さんがパンちゃんのいちばんの理解者。その決断を受け入れることにしました。
そして、治療中のパンちゃんと面会。いくつもの管が付けられ、麻酔のためうつ伏せで舌を出して寝ているパンちゃん。二人とも止まらない涙
そばにいた研修医の先生が
「麻酔はかかっていますが、耳は聞こえますよ」
ここで伝えなければ一生後悔する。思いの丈をパンちゃんの耳元で伝えました。
「頑張ったね」
「ありがとうね」
「大好きだよ」
「また会おうね」
「いつでも家に帰っておいで。待ってるよ」
ただただ、これを繰り返すだけでした。
この時、頭を撫でると、パンちゃんが応えて腕を伸ばそうとしているように見えました。やっぱりパンちゃんはパンちゃん。どんな時でも気の好い男です。大好きです。
それから程なくしてパンちゃんの治療は終わりました。
治療中のパンちゃんに話しかけているとき、研修医の先生が教えてくれました。
大学病院で診療してくれた担当の先生は、24時間体制ではない病院で、気胸からの空気が止まらないパンちゃんに夜通し寄り添って空気を抜いていてくれたそうです。
転院前の動物病院の先生・看護師さん、大学病院の先生方、本当に感謝しかありません。
治療室を出て、待合室でどれくらいの時間待ったでしょうか。
担当の先生がパンちゃんを連れてきてくれました。
箱の中で添えられた花束に手を伸ばしたパンちゃんは横向きに寝ていました。
最後までいつも通りに振舞った男の顔は本当にカッコよくて、この上なく良い顔していました。いつでも起きて、また頭をこすりつけて来そう。
病院の外に出ると抜けるような青空。車で二週間ぶりの我が家へ
今、パンちゃんは妻の部屋で一緒に寝ています。
何べん見ても、何べん撫でても、いつでも、むくっと起き上がって頭をこすりつけて来そうです。
ただ、パンちゃんのいた部屋のパンちゃんの寝ていないベッドを見ると、なんだかその空間から何かが欠け落ちたような気がします。
まだ、もう少し、パンちゃんが足を踏みに来ない生活には慣れないかもしれません。
でも、私は思います。パンちゃんはまた帰ってきてくれると。そして、これからも一緒だと。
だから「さよなら」という言葉だけは出て来ません。
いつまでも、一緒にいようね。そして、また一緒に寝ようね。
これが、今日、精一杯のパンちゃんへのお手紙です。
届いたかな?パンちゃん
2026年3月8日 よろコン