よろコンです。
今年の夏、突然、映画熱にとりつかれました。
これまで、「前回映画館で見た映画は?」と聞かれても、2018年末に見た
「ボヘミアン・ラプソディ」
というくらい、映画館に行っていません。
映画が嫌いなわけではないのですが、足が遠のいて早3年・・・
そんな私が映画熱にとりつかれるきっかけとなったのが
「ファンタスティック・プラネット」
アップリンク吉祥寺さん
joji.uplink.co.jpで見たこと。
「ファンタスティック・プラネット」
は、あるブロガーさんのブログで知ったフランス・チェコスロヴァキアの合作アニメーション。そのシュールな世界観。絵本から切り取ったような美しい切り絵アニメーション。その独特さに飲み込まれました。
そして、映画を見た
アップリンク吉祥寺さん
・吉祥寺駅前のPARCOの地下2Fの立地(家からも30分くらいの近さ)
・小さな5スクリーンのミニシアターコンプレックス
・迫力のある音響(世界一の平面スピーカーとか)
・最新作からリバイバルまで多種多様な作品を上映
と正に映画の「宝石箱」(表現が^^;)
思わず、アップリンク会員(1500円)になっちゃいました。
これで、通常料金1900円が平日1100円、土日祝1300円で見られるように。さらに映画館の飲み物も100円引きということで、足しげく通うようになりました。
結果、数年に一本程度しか映画を見なかった私が7月~9月上旬の約2か月で
計13本
を鑑賞。映画好きの方ならもっと見ているでしょうが、私には劇的な変化です。
せっかくこれだけ見たので、ブログに残そうと思うのですが、まず映画の話を書くにあたり、私の映画を選ぶ「基準」について触れたいと思います。
この基準、映画に限ったことではないのですが、こと映画でNGなのは
・怖い(血が出る、殺される、サスペンス 等々)
・悲しい(悲しい別れ、悲劇的なもの 等々)
ほとんどの映画がこれに当てはまってしまいます。大作は本当に見たい映画が少ない。
逆に積極的にOKなのは
・おもしろい(興味をそそられる、もっと知りたい 等々)
・きれい(美しい、爽やか、スクリーンで見てみたい 等々)
敢えて言えばこういうことなのですが、決して一概には言えないですよね。
結局、映画の雰囲気を感じて見に行くか行かないかを決めています。
そうです。私は映画に対し
超偏食
なのです。
そんなことを前提に、これまで見てきた中で印象深い作品を紹介します。
☆彡「83歳のやさしいスパイ」
7/22(木)に見に行きました。自分の親が老人ホームから虐待されていないかを調べるために83歳のおじいさんが人生初のスパイとなって潜入する話。これがドキュメンタリーというのがそもそもすごい。そして、スパイとなったおじいさんと老人ホームの中のおばあさんとのやり取りがあたたかくも少し切ない。この映画の扱うテーマは世界共通です。
☆彡「パンケーキを毒見する」
7/30(金)に月末の仕事を終えて、いそいそと定時ダッシュで見てきました。
日本の映画としては珍しい政治を取り扱ったエンターテイメント。これを見た時、ほんの一か月後の9月が総裁選の話でもちきりになるとは思ってもいませんでした。
政治信条などは人それぞれなので、取り扱いが難しいテーマですが、その難しさを恐れすぎて、あまりに主義主張のない軽いテーマにばかりに固執してしまった日本の表現世界に一石を投じる異色作だと思います。賛否はともあれ、個人的にはおもしろい映画だったと思います
☆彡「サマーフィルムにのって」
9/5(日)に聖徳太子展を見た後、行きました。(見に行くものの取り合わせが^^;)
さっきの「パンケーキ~」とはうって変わって、とにかく爽やか。
いや~、JUST 50のおじさんが輝く青春に胸キュン(キモい)しながら見てました。
友情・恋・青春、そしてチャンバラ・SF・映画の未来?!
女子高生と取り巻く仲間の夏休みはいろいろなものがごちゃ混ぜになりながらラストへと向かい、意外な結末が。ある意味、発想と展開がすごい映画で、それがうまく料理されていたと思います。
さいごは
☆彡「エルミタージュ幻想」
9/10(金)に会社を休んで見てきました。現在、アップリンク吉祥寺さんではロシアの巨匠アレクサンドル・ソクーロフ監督の作品特集としてデジタル・リマスター版の作品を4本上映しています。その中から本作と「モスクワ・エレジー タルコフスキーに捧ぐ」「太陽」を見てきました。(「太陽」はイッセー尾形さんが終戦間際の昭和天皇を演じた作品。これは日本人には撮れない作品だと思いながら見てきました。事実かどうかは??ですが)
「エルミタージュ幻想」はエルミタージュ美術館のリモート・ツアーに参加したときに教えてもらいました。(リモート・ツアーに試しに参加してみたかったもので)
エルミタージュ美術館を舞台に90分ワンカットでロシアの歴史を振り返るという発想もすごいが、それを実現しちゃうのはもっとすごい!という作品です。
エルミタージュ美術館で繰り広げられる舞踏会のシーンは圧巻。ロシアの巨匠・ヴァレリー・ゲルギエフの指揮による演奏もあります。
ということで、今回はここまで。
さて、さいごはまだ見ていない作品で、今気になっている作品です。
・酔いどれ東京ダンスミュージック
(サラリーマンをしながら真黒毛ぼっくすというバンドで活動を続ける大槻泰永さんのドキュメンタリー。タイトルのとおり「酔いどれ」な方のようで、どんなドキュメンタリーか見てみたい)
・いとみち
(オール青森ロケ。人見知りな主人公・いとが始めたバイトはメイドカフェ。そのメイドカフェ廃業の危機に得意だった津軽三味線を手に立ち上がる、というような話のようです。アップリンク吉祥寺さんで公開期間が9/17~23と短いので、見られたら見たいところです)
・素晴らしき、きのこの世界
(最初、「素晴らしき、この世界」と読んでたら「きの」が抜けていた(^^;)
予告編で見たキノコの映像が美しかったので、是非映画館で見てみたいと思いました)
このほか
・ディナー・イン・アメリカ(アメリカらしいユーモアとパンクな作品を期待)
・ブータン 山の教室(ブータンの大自然を舞台とした映画)
・明日に向かって笑え!(アルゼンチン動員No.1作品)
・青葉家のテーブル(「サマーフィルムにのって」の松本壮史監督作品)
とかチェックしています。
実際に見てみておもしろかったら、またブログに書きます。
予告編などの確認はアップリンク吉祥寺さんのサイトで(再掲)
ということで、超映画偏食家の映画評、いかがでしたでしょうか?
結局、最後は実際に見てみないと好きか嫌いか分からないというのが超映画偏食家としてはいちばん難しいところではありますが、また、映画についても書きたいと思います。
長々とした内容ですが、ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。
では、また。
(実は「テーラー」も「アナザーラウンド」も見たのですが・・・)