こんばんは。
今日(2019/4/16)は、とても残念なことが起きてしまいました。
これまでも、目を疑うような映像はありましたが、今日も、そのような映像を目にすることになってしまいました。
朝起きて、おはようのあいさつを交わした後の奥様の一言。
「ノートルダム寺院、火事だって」
耳を疑うとともに、「ボヤであって欲しい」と被害が少ないことを祈りつつ見たテレビの映像。あまりの光景に思わず声が上がりました。
「なに、大きな声出しているの(ムッとした感じ)」は奥様の声。
でも、その目の前に繰り広げられた映像は、映画のワンシーンかと思うような大炎上シーン。尖塔の崩落。希望を打ち砕くあまりの衝撃映像。今日は、朝からソワソワした気持ちがおさまりませんでした。
パリと言えば凱旋門、エッフェル塔 等々、いろいろと思い出されるものがありますが、ノートルダム寺院を真っ先に思い出す人も多いのではないでしょうか。
パリの街のアイコンの一つであり、世界で最も有名な寺院の一つ。
それが、今日(実際は4/15夜から)、火事により甚大な被害を受けました。
今日はこれからの復興を願いつつ、緊急特集でノートルダム寺院の思い出を残したいと思います。
相変わらずとりとめのない記事ですが、よろしければ、ほんの少しお付き合いを。
パリ・ノートルダム寺院
「ノートルダム」=Notre(私たちの) Dame(貴婦人)=聖母マリア
聖母マリアをまつったカトリックの寺院です。中世1163年に建築が始められ、14世紀初めまで最終的な工事は続けられました。当時最大級の建造物で、美しいステンドグラス、教会を彩る彫刻達、ゴシック建築最高峰の寺院の一つと言えます。
しかしながら、そんなノートルダム寺院も老朽化、美観を損なう改修、フランス革命等の影響で衰退していた時期があると聞きます。それを救ったのが、戴冠式を行ったナポレオンであり、ビクトール・ユゴーの「ノートルダム・ド・パリ(ノートルダムのカネ)」の大ヒット等です。ユゴーの作品は劇団四季でも演じられています。
そして、建築家ヴィオレ・ル・デュックによる19世紀半ばの大聖堂の大改修により、再び、現在に至る美しい姿へと蘇ったとのこと。
私は、この寺院にはこれまで3回行きました。1回目は1996年。2回目は2013年。いずれも、中にも入りました。3回目は2017年。この時は中には入りませんでしたが、周辺を散策し、その荘厳で雄壮な姿を見てきました。
それでは、さっそくノートルダム寺院に行ってみたいと思います。
2013年10月15日。ステンドグラスで有名なサント・シャペルに行った後、ノートルダム寺院を廻りました。
2013年は着工の始まった1163年から850年の記念イヤーということで、寺院の前にブースのようなものが作られていました。
寺院の正面。有名なツインタワー。タワーの下の方は多くの彫刻が施されています。
それでは、建物の中に。
中の側廊です。人は多いですが、とても厳かな雰囲気です。
バラ窓のステンドグラスです。サント・シャペルの一面のステンドグラスとも異なった趣ですが、大変、美しかったです。
こちらのステンドグラスとその前の像が、とても印象的です。
教会の中は至るところに聖書などをモチーフとした彫刻が飾られています。
そして、祭壇の方へ。
祭壇の聖母マリア「ピエタ」(=はりつけの刑の後、十字架から降ろされたイエス・キリストを抱く聖母マリア像)です。大変、神聖な気持ちになります。
外に出て、教会を一周。
建物の横から見てみます。尖塔がよく見えます。
さて、今度は変わって2017年11月6日。
ノートルダム寺院から程近くにあるポンピドゥー・センターを訪問。パリ三大美術館である国立近代美術館に行きます。建物に取り付けられたチューブのようなものはエスカレーターです。
エスカレーターをどんどん上って国立近代美術館へ。
(↑Museeって表示がありますよね)
ミュージアムに入る前に、展望台からパリの街を一望。
展望台から右の方を見るとサクレクール寺院。(写真右の白い建物)
展望台から正面を見るとエッフェル塔が。(写真の左側の塔)
そして、展望台の左を見るとノートルダム寺院が見えます。(写真中央から少し左に尖塔とツインタワーが見えます。わかりますかね。右側に見える塔はサンジャック塔でパスカルが気圧の存在を実証したとか)
ノートルダム寺院。パリの展望台からでも、ついつい見つけたくなる。まさにパリのアイコンです。
そして、この次の日、2017/11/7はオルセー美術館へ。
(※ 4/17 訂正
以下のモネの絵はルーアンの大聖堂で、今回のパリ・ノートルダム寺院の火事とは関係ありません。私の勘違いで誤った掲載となり申し訳ありません。絵は素晴らしいので、そのままご紹介させていただきます)
クロード・モネの「ノートルダム寺院」(ルーアン大聖堂)の絵です。
この光に包まれたノートルダム寺院の絵が大好きです。
光と空気と湿度のすべてを描き出そうとしたモネのモネたるところが存分に表現された絵だと思います。
ありのままの姿を突き詰めると「抽象画」とも取れるような領域に入る。でも、その姿こそが「ありのまま」の姿でもある。いろいろな思いや感情を喚起してくれた絵です。
モネもノートルダム寺院を見つめ続け、いろいろなことに思い巡らせ、そして描き続けた。そんな人をひきつけてやまない魅力のある存在がノートルダム寺院だと思います。
・・・さて、本日のパリ・ノートルダム寺院の火事については、
〇修復工事が火事の原因か?
〇修復には20年以上かかる。
〇可能な限りの彫刻などの品々は救い出された。
等々の情報がありますが、まだ、正確なことは分かりません。
ただ、かならずや復旧し、また、あの時の荘厳で輝く姿を見ることができる。そう信じています。また、復旧されたら、絶対に見にいこうと心に誓っていますし、早く復旧されることを願ってやみません。
以上ですが、ここまで、お読みいただき、本当にありがとうございました。少しでも、ノートルダム寺院の様子が伝われば、嬉しいです。
さいごは、ノートルダム寺院の聖母マリア像です。
この像に希望を託して・・・
きっと、また行けますよね。
ではでは。