こんばんは。
私は旅行が好きです。旅は人生を上質なものに昇華してくれます。
今日は、個人的に、少しマニアックに回ってみました^_^
(いやいや、メジャーかもしれませんが)
今日の古都の周りは京都から少し足を伸ばした
山崎
川の向かいは徒然草で有名な石清水八幡。サントリー「山崎」の醸造所もあり、天下分け目の天王山のふもと。そんな隠れた(隠れてない^_^;)名所で目指したのは、住宅建築として日本で初めて重要文化財指定を受けた
聴竹居(ちょうちくきょ)
です。今回、関西を旅することに決めたお目当ての一つ。
広島県福山出身、東京帝大建築学科卒業後、竹中工務店に。後に京都帝大建築学科創設時に招かれ教授となった藤井厚二氏の名建築です。
本日9:00からの回で、説明を聞きながら、家の中をまわりました。家の中の写真はブログ掲載NGなので、ご紹介できないのですが、まぁ、素晴らしい建築です。家の調度に至る隅々まで自ら設計をした藤井厚二。とにかく、そのこだわりが半端ありません。リビングに入り、周りを見回した途端「ここに住みたい」と思った直感は、藤井の「其の国の建築を代表するものは住宅建築である」という基本理念に自然と取り込まれた結果なのかもしれません。是非訪れてもらいたい場所です。
また、今回の訪問で説明を伺いながら感じたのは文化財保護の難しさ。聴竹居はこれまでにない文化財保護の新しい取り組みを知る機会にもなりましたが、詳しくは、いずれまたこのブログで。
次に向かったのは
太秦・広隆寺
こちらは、京都に来ると必ず赴くところなのですが、それは...
弥勒菩薩半跏思惟像
に逢いに行くためです。
国宝第一号となった御仏は太古より優しい笑みを浮かべながら思惟を続けてます。もう、何回ここに来たことでしょう。その静かに物思う姿は、言葉では言い尽くせない美しさをまとって、今なお在り続けています。
さらに今日はもう一つ。
堂本印象美術館
こちらは京都で活躍した日本画家・堂本印象の美術館です。
建物のデザインから「日本画?」と思われるかもしれませんが、作品は
日本画です。でも、印象は60歳を超えて
キュビズムのような作風に。この後、モンドリアンのような画風にもなり、やがて美術館のデザインのように、その抽象度を増していきます。60歳を超えて、当時活躍したピカソやマティスに影響を受け、独自の抽象表現へと変貌する。その止まることのない創作への挑戦に、感銘を受けてきました。印象の抽象表現は、書にも通じ、とても興味深いものでした。
そして、今回の旅の終わりの一杯はこちら
スプリングバレーブルーワリー
醸造所も併設のこちらでクラフトビールの飲み比べ
それぞれのビールにあった料理とともに。
いや〜、どれも美味しかったですが、個人的には左端の濃い目のビール「496」か、軽くて香の良い「on the cloud」がよかったですねぇ。
結局、この後もさらに飲みに行っちゃいましたが^_^;
ということで、今日もいろいろ満喫の一日でした。明日はついに最終日。夕方、東京に帰ります。でも最後、今回の旅のもう一つのお目当ても。まだまだ、楽しみは続きます。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
帰りたくない気持ちは残りますが、最後まで愉しみたいと思います。
それでは、今日はこの辺で。ではでは。