この前の日曜日に、次の美術展に行ってきました。初めて見る絵でしたが、とっても良かったので、紹介します!
[展覧会概要]
・名称:江上茂雄 風景日記
https://bijutsutecho.com/exhibitions/1928
・場所:武蔵野市立吉祥寺美術館(吉祥寺から5分くらいでしょうか。商業施設コピス吉祥寺A館7階です。エレベーターで直接行けますがエスカレーターだと、最後1階分は階段です)
・会期:2018/5/26(土)~7/8(日) あと三日、急いで。最終水曜日は休館
・開館時間:10:00〜19:30 結構、遅くまでやってます。
・訪問時間:7/1(日) 18:30頃 晴れ 暑かった
・料金:300円(大人) 気軽に見に行けます。
・混雑状況:展示室はあまり大きくありませんが、訪問時は5、6人の方がいました。でも、ゆっくり見られます。
・写真撮影:江上茂雄展の最初のクレヨン、クレパス画の部屋は撮影OKです。奥の水彩画の部屋はNGです。受付の方が撮影可能なエリアを説明してくれます。
・ミュージアムショップ:あります。絵葉書や文房具など、展示に即した内容のグッズを販売
・美術館メモ:洋服、靴、家具など色々なお店のある、いわゆる大型商業施設コピス吉祥寺の屋上階で、「こんなところに美術館?!」と思ってしまいましたが、小さいながらも落ち着いた空間が広がっています。さすが、吉祥寺。奥が深い。そう言えば、三鷹市の美術館も商業施設の上でしたね。私は今年の冬に「中澤弘光展」を見て以来の、2度目の訪問です。
企画展示室の他に浜口陽三記念室、萩原英雄記念室が併設されています。(ここは撮影NG)
・行くきっかけ:Eテレ「日曜美術館」アートシーンのコーナーで紹介されていて、たまたまそのあと、コピス吉祥寺のジュンク堂に行ったので、その後で寄って見ました。
江上茂雄さん、福岡の炭鉱の方の地域の出身で、12歳でお父さんを亡くされ、15歳で三池炭鉱に就職。油絵具を買うことができないので、クレヨン、クレパスで絵を描いたと仰られていますが、私はこんなに迫力のあるクレヨン画を始めて見ました。油絵に負けない色の存在感、素晴らしい画家だと思いました。
深い海の色、深い緑、クレヨンでこれだけ描けるんだぁ。。。すごい!
さらの奥に進むと退職に描かれた水彩画が並びます。一日一枚、九州荒尾で創作活動を続けます。日々、創作活動に打ち込む姿が九州の新聞で「路傍の画家」として取り上げられます。何気ない風景をとらえた絵の中で、その数に圧倒されるのは荒尾公園駐車場を定点観察して書き上げた膨大な枚数の絵。この景色が、画家の何に訴えかけ、これだけの絵を描かせたのか、凡人の私にはわかるはずもないですが、画家の絵との向き合い方が何となく感じられる気がします。
展示の中には、画家の言葉も紹介されています。この言葉を見ていくのも、関心を深められます。個人的には、97歳の時、キャンバスを持って歩くと転んでしまう、もうこれで最後なのかなぁ、というような言葉が残されているのが印象に残ってます。これだけ描いても、まだまだ描きたいという気持ちからくる、画家の無念さを私は感じとりました。(皆さんはどうでしょう)
企画室入り口のロビーも展示の一部となっており(ここも撮影可能)、「私の鎮魂花譜」という花の描写や、風景画、自画像などが展示されています。
コピス吉祥寺での買い物の帰り、吉祥寺での食事の前など、30分くらいで鑑賞できます。
吉祥寺に行かれた際は、あと三日ですが是非見ていただければと思います!
それでは、また次の美術展で^_^