よろこんで!**してみました。

アラフィフ男子が、何気ない日常生活で楽しいと思うことを、つれづれに書く雑記ブログ。美術・落語・スポーツ観戦・グルメ・お酒に旅行等々。たまには、なにか語ることもあるかも・・・

美術展:「生誕150年 横山大観展」@東京国立博物館に行ってみました(2018/5/18)

今日(正確には書いているときから見て昨日)5/18は、「国際博物館の日」なんですね。知らなかった。国立の美術館・博物館の常設展示が無料になっていましたね。

今日は、会社帰りのナイトミュージアムで国立近代博物館の「生誕150年 横山大観展」を見に行きました。(こちらは企画展なので、有料です)

f:id:YoroCon:20180519015512j:plain

会社を定時で上がり、行きつけの医院に薬をもらいに行き、家に帰る途中、竹橋で下車して18:20頃、美術館にはつきました。(40代後半なので、日ごろの不摂生によって生活習慣病の薬をもらって飲んでます。年ですねぇ。普段の生活には影響はないのですが、太りすぎで・・・)

 

関係ない話になりましたが、この展覧会は4/13~5/27までで、会期はあと一週間くらい。だからか、かなり混んでいました。今週末とか、相当に混むのではないかと思います。大観って、やっぱり人気ですね。

 

f:id:YoroCon:20180519015553j:plain

 

今回、本展覧会に行こうと思ったきっかけは、

・通勤途中の駅で「群青富士」の大きな展覧会の看板が目に入って、気になっていた。

・先週の「美の巨人たち」(テレビ東京 土曜日 22:00~)で「流燈」が取り上げられていた。

というものです。特に「美の巨人たち」は私の「この美術展に行く!」という決心を強く後押ししてくれます。(これを見ていなかったら、行っていなかったです)

 

  本展覧会の構成ですが、第一会場(1F)、第二会場(1F)、第3会場(2F)があります。第一会場に多くの作品が展示され、大観の年齢に応じた作品が取り上げられています。第二会場は「生々流転 小下絵画帳」「生々流転」を鑑賞するための会場です。そして最後に第三会場で数点の作品が展示されて、終わりとなります。会場が分かれていて、少しわかりにくいので、導線は確認しながら進まれた方が良いかと思います。間違えて見逃した部屋があると残念ですから。また、会場が分かれているので、夕方行かれる場合は終了時間も気にしつつ見るペース配分も気を付けたほうが良いかと思います。

なお、どの会場も混んでいますが、特に第二会場では生々流転を近くで見たい場合、かなり並ばないといけません。19:00頃で見るまでに50人以上は、並んでいたと思います。もし、1列目で見ている人の後ろから、人の間から見るので、良ければ並ぶ必要はありません。それでも、もともとが40mの絵巻なので、見る人がつながっていますので、最後まで見るには結構な時間がかかります。この絵を目玉に見に行こうとしている場合、かなり余裕をもって、早い時間帯で行かれることをお勧めします。私は、以前、学生の頃ですが、見たことがあるのと、時間が遅かったので、並ばずに2列目で人の間から見ることにしました。それでも、十分に見られたと思います。

  今回、展覧会を見て、改めて大観は私にとって不思議な画家だと思いました。風景画等では、大胆な構図や色遣い、その中で水の流れや木の幹などの細かい描写。大胆かつ繊細でとても魅力的に思います。「ガンジスの水」の水や「柳蔭」の木の幹などの丁寧な書き込みや、今回の目玉の一つ「夜桜」「紅葉」の構図に色使い、そして霊峰富士の絵など、とても好きな絵です。ただ、一方で人物や動物の絵は・・・バランスが悪かったり、子供の顔の絵も、ずいぶん不細工(?!)な顔に描かれているなぁと思います。うまいんだか、へたなんだか、という感じです。(「白衣観音」の開設でも「デッサンが苦手」とあり、本当、色使いとか、衣の表現とか素晴らしいと思いますが、肝心の観音様の容姿はビミョ~にバランスが悪いと思います)でも大観絵の絵がある展覧会は、なんとなく見に行きたくなってしまいます。やはり大観が好きなんだろうなぁと思います。

私は今回の目玉である「夜桜」「紅葉」が好きでした。「夜桜」の焚火で照りだした桜、対照的に漆黒の山の端、少し青みがかった山際。とても幻想的な風景に感じました。また「紅葉」も鮮烈な赤の紅葉ですが、すべての葉が真っ赤ではなく、青みがかった葉や、少し枯れているかと思わせるような葉、さらに背景の川の水の青とのコントラストと、色・構図、とにかく素晴らしいと思いました。(今回はこの2つの作品の絵葉書を「ご購入」です)

あと、人物画でも「流燈」の女性、着ている衣の透けた感じの表現等、この絵だけは大観の人物画で、私は好きな絵です。

最後まで見て、気がついたのですが、私がここに来るきっかけとなった「群青富士」5/6までの展示でした。結構、いろいろな作品が、入れ替えられていますので、展示されていない作品もあるので、お目当てがある場合、以下のリンクなどで確認された方がよいかと思います。

展覧会の構成|生誕150年 横山大観展|東京国立近代美術館 2018年4月13日(金)〜5月27日(日)

 

次の候補は東京都庭園美術館(フランス絵本)、損保ジャパン(ターナー)、世田谷美術館(高山辰雄展)あたりでしょうか。寝ながら考えようっと。