GWが終わって3日。でも、遠い昔のような気がします。
本当に、楽しいことは、あっけなく終わり、過去へと過ぎ去るのも早いですね。
2018/5/5(土)に府中美術館の「リアル - 最大の奇抜」展を見に行き
ました。
春先からGWの府中美術館は「春の江戸絵画まつり」と称して、あるテーマで有名な画家から、普段はあまり見ないような画家の絵を集めて展示していて、いつも、興味深い内容だと思って、見ています。2年前は「ファンタスティック展」で北斎の「富士越竜図」が印象に残りました。昨年の国芳は残念ながら混みすぎていては入れませんでしたが・・・
長い前置きになってしまいましたが、今回の展覧会は「未知の領域に挑む江戸絵画のリアル」ということで、ただ単に写実的というだけでなく、緻密かつ繊細に書かれることでリアルさを追求した絵、荒々しいタッチでリアルさを追求した絵、素朴な絵でリアルさを追求した絵等、江戸時代の画家たちの工夫や迫真への葛藤が垣間見られる展覧会だったと思います。
特に大きく取り上げられていたのが司馬江漢と円山応挙。私は特に応挙が好きです。緻密な分析から描かれた虎の絵、飛び跳ねる鯉は緻密であるが、その円を思わせるフォルムなどはデザイン性も感じさせ、いろいろな描き方で迫真性を追求していると思いました。また、洋画の技法を取り入れた司馬江漢。私は普段見る画家ではないのですが、解説の中で、洋画の技法を取り入れたことで日本画に青空がとりいれられたという点に魅かれ、よく見ると確かに江漢の絵には青空があるなと、興味深く絵を見ることができました。
府中美術館は、この他の展覧会でもいろいろと展示内容やテーマに興味深いものが多く、とても好きな公立の美術館です。本展覧会は2018/5/6までで、すでに終わってしまいましたが、もうお、来年の春の江戸絵画まつりのテーマも決まっていて
「へそまがり日本美術ー禅画からヘタウマまで」
とのことで、徳川家光の絵から若冲や蕪村の絵も展示されるようなので、是非とも見に行きたいと思っています。
(府中美術館さん、よろしくお願いします!)